相談するのは共感が欲しいからじゃない
最初にはっきりと答えを出してしまう。
彼女が人に相談するのは自分の気持ちを整理するためなのだ。
特に具体的な解決ではなく心情的な解決を求めている場合、本当は、自分ひとりで解決したいと思っている。でも、苦しさや寂しさを、どうやって解決していいか分からなくて、もがいているのだ。
本当は、また同じ気持ちになったときに、すっと自分の気持ちを冷ますことのできる言葉や温もりを探している。
だから、彼女が欲しているのは「わかる」とか「そうだね」ではなく「もう一度聞かせて?」なのだ。
彼女は誰かに話すことによって、自分の気持ちを整理しようとしている。だから、あなたは余計なことを言ってはいけないのだ。
具体的な解決策を口に出すことは、すでに混乱している彼女の頭をさらに混乱させるだけだ。
重要なのは、彼女を落ち着かせて、彼女自身に立ち返らせること。彼女自身の言葉を、できるだけ多く吐き出させること。
ではなぜ「共感が大事」などと言われているのか。
その理由は女性は基本的に自分のことが全然分かってないということにある。
だから、相手がしてほしい行動(ただ相槌を打つだけ)をとったら「あぁ私って共感してほしかったんだな」だなんて勘違いをする。
自分の中でぐちゃぐちゃになった感情を整理したかっただけなのに。
実際、女性にとって、相談相手は彼氏であっても友達であっても大して変わらない。大事なのは、そこに信頼できる相手がいるということだけなのだ。
いや、はっきり言おう。実はそこに相手がいる必要性すらない。私がいい実例だ。独り言が得意な女は、誰にも相談する必要がない。(ここ笑いどころ)
あったこと、悩んでいること、苦しんでいること。聞いてほしいのではなく、ただ話して落ち着きたいだけなのだ。だから「傾聴」が行動として正解。
もっといいのは、相手が気づいていないポイントを聞きだすこと。常に質問形式で会話すること。
「どうして?」「なぜ?」
普段女性はそういう問を嫌うのに、相談事をしている時だけは、その問いにびっくりするくらいよく反応し、しかも喜ぶ。(でもしつこいのはNG。ほんの少しだけでいい)
騙されたと思って、一度やってみるといい。
いつだって女性が男性に求めるのは「共感」ではなく「気遣い」。
自分の気持ちを理解してもらうことよりも、小さな気遣いの方が身に沁みる。
悩んでいる女の子が必要としているのは、いつだってこの言葉。
「コーヒーとお茶、どっちがいい?」
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