読書感想文もっと書こうかな

 精神は落ち着いている。でも、落ち着いていることが「よい」というわけではない。

 何が原因という訳ではないと思う。ただ今日は朝食も昼食もほんの一口程度しか食べていないから(特に理由はなく)エネルギーが不足しているのだと思う。

 頭もよく回らない。省エネルギー、といった感じ。こういう時は、読書が捗る。

 人によって違うと思うが、私の場合、インプットとアウトプットでは、明らかにアウトプットの方が多くのエネルギーを使う。多分、インプットが下手なのだと思う。「覚える」ということに集中する方法がちゃんと見についていないのだと思う。でもそれを鍛えようとは思わない。私はこの先、難しいテストを受けるような人生を歩むつもりはないし、私は記憶力よりも理解力や発想力を伸ばしていきたい。記憶力が優れているのは便利だが、便利なだけだから。
 必要になったら、その時に訓練すればいい。

 ともあれ、私は頭がぼんやりしているときは、本を読むことにしている。手元にあるのは安部公房の『壁』とE・レヴィナスの『存在の彼方へ』。アマゾンで注文してたやつが今日(これを書いたのは二日前)の朝届いた。嬉しい。
 一週間ほどかけてこの二冊をじっくり読もうと思っている。その感想文を書くかどうか……私は、感想文を書くことが不安だ。自分の理解や解釈が的外れだった場合、それが完全に明らかになってしまうし、それを恐れて無難な、誰にでも分かるようなことだけ書いてしまうのは目に見えているからだ。

 たとえば私が自分についてのことを「勘」で話していたとして、それが間違っていても、それは明らかになりづらい。もっといえば、間違っていても「仕方ない」と言える。でも本は違う。それに対する誤解は、弁明しようのない誤解であり、自分自身の愚かさを露呈することになる。
 そして……人は「多少間違っているもの」を好むことがあるので、もし自分で恥ずかしくなるよう内容のものが、自分の他の記事より多くの人の好ましい反応を得てしまった場合……私の精神にかなり悪い影響がありそうなのだ。

 誤解することを恐れず、自分用にいつも残しているメモから文章をただ組み立てただけでいいのだろうか。

 とりあえずやってみることにしよう。まずはゆっくりそれぞれ二回読もう。そのあとに、琴線に触れた部分を中心に読書感想文を書いてみることにしよう。

 もしだめなら、その時「二度とやらない」と決めればいい。うん。

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