ボディタッチの話・恋愛の話
ボディタッチの話
元々パーソナルスペースは結構広い方。近づかれると、基本自動的にのけぞってしまう人間。
のわりに、心を開くのは結構早い。しかし仲良くなっても体の距離感はあんまり変わらない。
腕触られたり、髪いじられたりすると、身の毛もよだつ。中学生の時、全校集会のときとか暇すぎてかめっちゃ私の体触ってくる友達がいたけど、嫌すぎてちょっと怒ったらびっくりするほどその子が落ち込んじゃって、私の方が「急に怒ってごめん」って何度も謝る羽目になった。
まぁ普段滅多に人を拒絶しない私にいきなり怒られたら驚いちゃうよね。ちょっと情緒不安定気味の子だったし。もっと早めに「そういうの苦手だから、ごめんね」ってやんわりやめさせるべきだった。
ボディタッチされるのは、同性異性に問わず、あんまり好きじゃない。
しかし、その割に私は、急にハグしたくなる欲求に襲われる。普段ちょっと指先が触れるくらいで気持ち悪くなるのに、寂しくなったり人を愛しく思うと、性別問わず、全力ハグしたくなる。
前にその場の流れでこの話を友達にしたら「私もそうだから、彼氏作った」と、とっても賢い回答が返ってきた。確かに普段触られたくないけど、誰かを急に抱きしめたくなるなら、彼氏作ってその人にだけ抱き着くようにすれば、何の問題もないわけだ。賢い。
しかも、男って女の子にハグされたら超喜ぶんでしょ? ウィンウィンじゃん。賢い。
で、ここで私の頭に浮かぶ言葉はこれ。
「でもいい人いないしなぁ」
この世で愚痴られてきた言葉トップ10に必ず入ってくるやつ。そもそも昔みたいにお父さんかお母さんに抱き着けたらいいんだけど、関係性的に絶対無理。抵抗感強すぎる。友だちも同様。
男探しはしたくなーい。プライドが超邪魔しているし、そもそも、そんな努力をするほど欲望は高まってなーい。抱き枕でいいもん。
でもさ、そういいつつ、ちょっといいなって思ってる男の子とたまたま肩がぶつかったりすると、普通に嬉しかったりするんだよね。発情してんのお前って自分に突っ込みたくなるけど、嬉しいものは嬉しい。
そのくせ、そいつに告白されても断るだろうなぁなどと想像してんだから、たちが悪い。でもしょうがなくない? その時の気分に流されてわざわざ互いに傷つけ合う必要なんてないと思う。
すぐ人のこと好きになったり嫌いになったりころころ好感度変わっちゃう不安定な時期に、危ないことする必要ないと思う。恋愛ってもっと大人になってからでいい。
なんて理性で考えてるから欲求不満なんだってツッコまれそう。うるせー!
恋愛の話
あと分かんないのは、普通に女友達に私が恋愛について考えていることを話すと大抵引かれるっていうか、うんざりさせちゃうんだけど、逆にネット上で恋愛の話をすると、妙に食いつきがいい。
恋愛ってもう基本的に肉体的で原始的な本能だと私は思ってて、これもう、食欲や睡眠欲と同じで、そこそこに管理して欲望が暴走しないようにしてるから、そこにトキメキや期待はあんまり抱いてない。
「甘いものいっぱい食べたーい」とか「お昼までぐっすり眠りたーい」とか、そういうのと同じようなノリで「かっこよくて優しい彼氏作っていっぱいぎゅってされたーい」って思ってるから、何というか、動物だよね。恋愛って。
「だから私は人の恋愛話にあまり興味を持たない」ってかっこよく言いたいんだけど、それは嘘で、私は恋バナ聞くのかなり好きなんだよね。特に惚気話はいい。
なんかこう、胸がぎゅっとなって、眩しくて目を細めて、「ええやん……」っていう気持ちになる。「ずっとお幸せに!」とまでは思わないけど「こういうのは、素晴らしいなぁ」と感じる。山頂から夕陽眺めた時と似た気持ちかも。なんか、幸せそうな人を見てると「世界って美しいなぁ」って思う。
でも彼氏の愚痴の話はあんまり聞きたくない。「アホちゃう?」って思うもん。その友達自身にも、その彼氏にも。愚痴風自慢なら、結構好きだけどね。
「そういうところも好きなんだけど」で終わるような話は、私楽しくて笑っちゃうもん。
「そういうところも好き」って、いいよね。この世界の悪い部分に対しても、そう思えたらいいな。
追記:ちょっと思い出したけど、同性と恋愛の話をしても私は基本聞く側なんだけど、男の友達と恋愛の話すると、なぜか普段聞き下手な連中なのに、その時だけはめちゃくちゃいい聞き手になってくれるんだよね。
お前らちょっと、女の恋愛観に興味持ち過ぎちゃう? 露骨すぎて面白いんだけどwww
追追記:いや単に、私の考えがどちらかといえば男性的で、男性からの共感が得られやすいからかもしれない。
異性からの共感と同性からの反感って結構セットでついてくるよね。感情のハッピーセット。いや、全然ハッピーじゃないけど。
追追追記:でも、忘れちゃいけないことがあって、妙に私の話が盛り上がった後、ある優しい友達が「こいつの意見はかなり特殊だから、普通の女子はこうだって勘違いすると痛い目みるからな」って忠告してて、それ以来自分で付け加えるようにしてる。「私の意見はちょっと特殊なので、普通の女子の意見だと勘違いしないでね」と。
んで、前にそれ言ったら「うん。知ってる」って返されてみんなに笑われてめっちゃ恥ずかしかった。そうだよね。分かるよね。
結論:恋愛についての話って、意見が割れても喧嘩にならないし、知性や知識、関心のレベルで話が通じないっていうのにもなりづらいから、いいよね。
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