らら

凡人,Bar開業step7「フリーターが国から1千万円借りる方法」


「自分をお店を持つという夢」の挫折の理由は大半、「開業資金がない」事でしょう。

一般的な感覚で言うと無理ですよね。せいぜい20〜30万の給料からコツコツ貯金して、何百万も用意してお店作るって。
ですが、一番最初の記事を見ていただければ分かりますが僕の経歴はひどいもんです。僕ができたんやから、誰でもできます。本当です。



1千万というのは一つの例ですが、
「〜万円必要な計画」があればその額で必ず実現できます。
僕は実際に国から800万円の融資を受けることが出来ました。


「日本政策金融公庫」<以下「公庫」と称する>という金融機関があります。
日本国が100%出資している金融機関で、
中小企業や個人事業者、創業する人に向けて低金利で長期的に融資を行ってくれる、ありがた〜い所です。

公庫から融資を受ける為に必要な準備はいくつかありますが、全てに共通して言えることは、『信用を作ること』です。


公務員や大企業勤めの方は、既にある程度の社会的信用があるはずですが、僕はなんたってフラフラ飲食フリーターですから。
そんな奴がいきなり「バーやるのでお金貸してください!!」と啖呵を切っても、貸してくれるわけないですよね。

だから僕は、約2年かけて信用に足る人間になる努力をしました。
必要な額次第では、もっと期間は短くできると思います。
僕は割と多めに借りてますから。


融資を受けたい人全員に共通する、「信用を作るために準備してほしい事」が3つあります。

1、通帳


貯金用の口座を作り、コツコツお金を貯めて「資本金」を作ってください。
必要額の四分の一で構いません。公庫は、「資本金」の3倍程度まで借りられます。(もちろん資本金は多いに越したことはないです)

タンス貯金じゃダメです。
「この人は、自分の夢の為にコツコツお金を貯めることの出来る人なんだな。信用できるな」という印象を作る為のモノです。
キチンと記録に残る形で貯金してください。

他人から一時的に資金を借りて自分の口座に入れ、「これだけ資本金があります」では通りません。
突然、出処もわからない大金が入った通帳をだれが信用しますか? 
重要なのは、コツコツです。
「資本金」の捻出方法が重要なんです。

2、私生活のお金の流れをクリーンに。

公共料金やクレカの滞納、
住民税の滞納があると審査に引っかかる可能性があります。
「この人はお金の支払いにだらしない人だ」という印象に繋がるのです。

ただ、既に何度か滞納歴がある方でも大丈夫ですよ。審査は基本、直近1〜2年くらいの範囲ですから、今から改めればいい話です。
僕もそうでした。笑

普段の生活用の銀行口座もチェックされるので、なんか怪しいお金の流れがあれば必ずバレます。ご注意を。

3、事業計画

これがしっかりしていないと、融資を受けるのは難しいです。

公庫に借りたお金で事業を始め、その事業で得た利益から返済していく訳ですから、事業計画の爪が甘かったり資金計画があやふやだと、
「この人の始める商売では、順調な返済は難しいんじゃないか」ってなります。
そんな事業に投資したくありませんよね。
儲かりそうな斬新なアイデアを考えろと言っている訳ではありません。手堅く計画を練り上げ、熱い思いを伝えることが重要です。

僕の事業計画書は以前の記事で全文公開しています。参考になると思いますよ!



私生活の支払いに気をつけ、必要額の4分の一が貯まれば、あとは税理士さんにお願いして手伝ってもらう手もあります。
事業計画書を一緒に作ってくれますし、公庫への細かい手続きも代行してくれます。
大体は成功報酬(無事融資が下りれば報酬を支払う)ですし、以外と安いから僕はおすすめです。



まずは資本金を貯めることからスタートしてみましょう。
お店にいらしていただければ、僕の知識でよければ喜んでシェアします。

それではまた明日。 merry lou



〜〜〜〜〜〜〜〜呟きシンイチロー〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お店、オープンしました。



こういうの「夢が叶った」っていうんでしょうか。

まだまだ実現したいことがたくさんあるので、
「夢が始まった」って感覚の方が近いかもしれないです。



お客さんが来ない時は胃がキリキリします。
焦りで胸中が暗くなることもしばしばですが、
目の前にお客さんがいる手前、バレない様に明るく振る舞うしかありません。



800万円背負ってまで始めた事業です。
今までのバイトみたいに、簡単に投げ出すことなどできない恐怖で、
どれだけ眠くても3時間くらいで目が覚めてしまいます。
周りには早起きって嘘ついてます。


僕は事業のオーナーであり、店の従業員です。
毎日19時から6時くらいまでは現場にいます。

お店の修正、公庫との手続き、銀行、経理、申請系、新メニュー、イベント企画、はすべて日中に行わなければいけません。

思うようにいかない事だらけやし。
現金出納とか経理とかむずかしいし。
なんかよーわからん書類とかドサドサ届くし。開ける気おきひん。
てか勉強する時間もねーし。

そもそもこんなん勉強しても、
お店が儲からな僕生きていかれへんし。





僕こんなんできひんし。マジで。



ヒリヒリするわ、商売って。
この感覚に慣れることができる経営者の先輩らは完全に変態や。狂ってる。



でも。でも、楽しいですよ、お店始めるの。
お客さん来てくれるんめっっちゃ嬉しいんですよ。
儲け云々ではなく、僕らの作ったちっさいちっさいサービスに、
「1杯寄って行こう」って、実際に足を運んできてくれる人がいる事が何よりも嬉しい。


僕、今、生きてきて一番楽しい。


辛い事の方が多いけど、「人生を謳歌している」って胸を張って言えます。
そんな自分になれて本当に良かった。

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