見出し画像

2020年。干支頭・子(ね)ずみ年、鼠は根住み、根の年で隠り世からお陰さまがおでましに?

明けましておめでとうございます。
今年は「お陰さま」によりいっそう感謝する年に。というテーマにしたい。

お陰とは、神仏の加護をさす言葉で、本来は神仏の助けがあったからという意味です

まず、2020年は子年、干支の始めだから干支頭(えとがしら)というのですね。私知りませんでした。利用者さんが教えてくれました。

ネズミの語源としては、古事記に、大国主命が根の国を訪れたとき、危ないところをねずみに助けてもらったという話があり、根の国に棲むことから「根棲み(ねずみ)」になったという説があります。

なのでネズミは大国主のお使い。大国主は「だいこくぬし」とも読むので、大黒さまでもありますね。

大国主の子どもは事代主=恵比寿さま。異母兄弟がタケミナカタ、越のヌナカワ姫様のお子です。
このグループが国譲りをしてその代わりに出雲の大社を建ててもらった、ということになります。

根の国は、スサノオが「ははの国」と呼んで泣いて帰りたがったところ。根のかたす国とも、よもつひらさかのある黄泉の国ではとも。また、「根」は木偏に艮(うしとら)。

艮の金神が世を建て直すと言ったのは大本教の王任三郎ですね。艮の金神はスサノオとのこと。
艮(うしとら)は丑寅で、方角は東北。鬼門、鬼の角と虎のパンツは牛と虎とは有名ですよね。

おりしも、「鬼滅の刃」という鬼退治のアニメが流行です。とても面白いのですが、鬼がかわいそうになってくるんですよね…。でも、鬼の哀愁も描かれているし、主人公がとても性格がいいので、感動するアニメです。

根の国にはイザナミ様(地蔵菩薩と習合)がいます。冥界を司る神さま、案内する神さまたちも。先日お参りさせて頂いた、小野照崎神社の御祭神、小野篁(おののたかむら)公(平安時代の歌人)も、冥界と関係が。

篁は昼間は朝廷で官吏を、夜間は冥府において閻魔大王のもとで裁判の補佐をしていたという伝説あり


そして篁公は、地蔵菩薩をたくさん建立したとのことです。(余談ですが、篁公は、かぐや姫と共に竹から生まれたという伝説もあるらしい)

あと、今年から始まる大河ドラマ「麒麟がくる」は明智光秀が主人公。明智光秀は子年生まれだそうです。そして愛宕信仰だった。愛宕権現はイザナミを垂迹神、本地仏が地蔵菩薩。子(ね)年らしい大河ドラマになりそうです。

地蔵菩薩は身代わり地蔵などもあるくらい、衆生の苦しみを代わりに受け止める役割らしいです。代受苦です。

私は今まで、イザナミ様はイザナギ様に置いていかれたと思ってたんです。けれども、衆生のためにあえて留まってくださっているように思えて。

根の国の神さまグループが、陰の世界から私たちを見守って下さる、ということが本来の『お陰様』なのでは、と思っています。

今年は、根の国がクローズアップされるのでしょうか。2020年は汚名返上、名誉挽回、また見えない世界と親和的になるといった出来事があるのかもしれません。

顕し世(うつしよ)と隠り世(かくりよ)、その境界でお陰様が糺すのひかりを照らしてくれる、という希望。

私自身の今年の抱負としては、結構シンプルでささやか。仕事は自分で決めた3S(素直、正直、誠実)。家事は手を抜くところは抜いて適度に(昨年と変わらず笑)。趣味は文章から離れない。スキマを見つけて調べる、書く。シンクロに敏感になる。

シンクロに敏感になるということは、微細な出来事、隠れがちな感情を無視せずに、見える世界と見えないものの世界との繋がりを結ぶこと。
このnoteを始めてから、少し気づきやすくなったような気がします。

*新年を期に、muto紺からムト紺に変えました。今年もよろしくお願いいたします。

お読み頂きありがとうございます!