見出し画像

チョン・ユジョン 『七年の夜』

犯人2人ともがクズすぎて話しにのれない。何か、嫌な感じ・・・。

韓国の大ヒットミステリー小説
50万部売れているらしい
映画化もされている

画像1

元野球選手のダムの警備関係者が、果樹園の娘を車でひき殺しダムに捨てた
冒頭の場面は、その犯人の息子が学校を転々としイジメられている所からである
父親は死刑囚となり、母親は死んでいる
彼は、おじさん(父の部下)に世話をしてもらっている
このおじさんの書いた小説をきっかけに、7年前の過去に戻る
そして、事件の真相やら、今、彼に嫌がらせをしている犯人を見つけ出すという話しだ

この父親というのは、酒飲みのクズで、どうしようもないし母親もろくでもない
自分のことばかり考えているから、事件を起こしても隠ぺいしか考えない
どんどん状況は悪くなり、被害者少女の父親に犯人だとばれて復讐されるのだが
この被害者の父親の歯医者(果樹園も経営)もクズだ
妻子を鞭で叩く、暴力、支配するというおかしな男である

被害者の元野球選手の方も父親に虐待されていたようで
物語の進行につれて、苦い過去が剥き出しとなっていく
犯人の父親は復讐されて当然なのだが、頭のおかしいサディストの歯医者(被害者の父)は
粘着質で、加害者の前で息子を殺そうとする

普通、復讐者は同情するような理由があり、感情移入できるはずなのだが
このサディストは、ただの頭のおかしい人なのであり
読んでいて、だんだん嫌になってくる

腐った食材では美味い料理は作れない。

ミステリーとしても、たいして面白くないし
たぶん、人間の中にある悪を炙りだしたかったのだろうが、だから、何だと思ってしまった
つまり、私とは相性が良くなかったということだ

てっきりマッチョな男性の作品と思いきや女流作家だった
これが本書の一番のミステリーだった
たぶん、私がモチーフを読み切れてないだけなのだと思うが、だから何?という作品だった

星***


2019 12/25


画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?