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感想 紅蓮館の殺人 阿津川 辰海 設定にリアリティがないのだが、探偵が二人とか、連続殺人鬼がとか、謎も複雑で楽しかった。

無理設定すぎで、リアリティがまったくないのに、ミステリーとしての楽しさはきちんとあり楽しめた。

山火事で避難したのが、有名作家の山荘
そこには、不思議な雰囲気の女
元名探偵と、少し下に住んでいる男
高校生の二人組。この二人がホームズとワトソンみたいな関係です。

そして、屋敷の住民である寝たきりの有名作家と、その息子と、作家の孫二人が集まった。

こいつら全員、胡散臭くて嘘ばかり
高校生二人以外は、信用できない状態

タイムリミットは、山荘が焼け落ちるまで

まず、有名作家の孫娘が殺害される
それも奇怪な方法で・・・

その被害者と、兄、父は、ただの詐欺師で、作家の隠し財産を狙っていて
本当の家族ではなかった。なりすまし。
さらに、謎の女は本当の息子の指示で盗みに入っていて

この中に、少女を殺害した犯人があり
そいつは、過去に連続殺人をおこなっていた奴だった

高校生探偵と元名探偵
犯人は誰だ?

脱出するための地下道の入り口は?

最後に、元名探偵が謎を解き明かした高校生探偵に言った言葉が印象に残った

君のことは見ていられなかった。すべてを解くために、すべてを壊そうとしていた



この危うさが、この小説の魅力でもあります。



2023 1 5



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