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星の王子さま サン・テグジュペリ

再読すると、子供の頃とイメージが違っていた

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年末になると、昔の友達と読書会もどきをする
今回は、昔、懐かしいこの本
2時間もあれば読めるのだけど、内容は重い

大人になると、脳に色んないらないものを付着させるのか
複雑な思考になってしまう
この本を読むと、そんなひねくれた心がクリーニングされてしまう

簡単にあらすじを書くと

砂漠で飛行機遭難しているサン・テグジュペリ風のパイロットが異星人の星の王子様と出会い
色んな話しを聞かされるということだった

星を支配しているという王様や、何も知らない地理学者、ただ、数字を計算している男、自慢ばかりしている人・・・

何かではあるが、何でもない。まるで現代人の姿である

時間の短縮に喜ぶ人、でも、その時間をどう使うのかはよくわかっていない
それ意味ないですよ

大切なものは目に見えない・・・
という名言が有名な本書だが、それだけではない

生意気な花が、王子様の星にはいた
うざい存在だったのだが、別のところで狐という友達と出会い、飼うこと、世話をすること、友達となることで
特別な関係になるかけがえのないものになることを学び
あの花のことも愛おしく思う
この話しが良かった

バラの言葉ではなくて、バラの行動に基づいて判断すべきだったんだ。
バラは、素敵な香りでボクを満たし、ボクの心を明るくしてくれた……。
ボクは、逃げ出すべきじゃあなかったんだ!
意地悪な言葉の背後には、バラの優しさがかくされていた。
そのことに、ボクは気づかなくちゃいけなかったんだ。

うざい発言ばかりのバラだが、彼女の言葉ではなく、行動、存在が自分にとって、どけだけ大切だったのか。このセリフは重い

表面ばかり見ていては、そのものの本質は見えてこないという教訓が
この本にはあった気がする


2019  12/22

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