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本の感想

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#読書感想文

感想 777トリプルセブン 伊坂 幸太郎 殺し屋シリーズ最新作。前作は傑作で新幹線で…

超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだったのに・・・…

武藤吐夢
1日前
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感想 決壊上下  平野 啓一郎 この世界に対する悪意のような感情が、塊となり無理…

著者は、この作品を描いた時、本当にまともな精神状態だったのだろうかと疑いたくなるような、…

武藤吐夢
4日前
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感想 グレイラットの殺人   M・W・クレイヴン ワシントン・ポー刑事シリーズ第四…

前作が神回だけに、期待値を上回ることは出来なかった。 まず、パターンが鼻についた。 また、…

武藤吐夢
5日前
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感想 キュレーターの殺人 M W クレイヴン 物語が進行していくにつれて、作品の全体…

このシリーズは間違いなく面白い 海外ミステリーは登場人物が多く複雑で筋を追うのがやっとに…

武藤吐夢
6日前
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感想 ブラックサマーの殺人  M W クレイヴン ワシントン・ポーシリーズ第二弾。前…

ワシントン・ポーシリーズの第二作 このシリーズは、彼と仲間の二人の女性の絡みが魅力的 ポ…

武藤吐夢
6日前
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感想 ストーンサークルの殺人  M W クレイヴン  ストーンサークルに焼死体、連続…

英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールドダガー受賞作。 確かに面白い。単純だけどスリリング…

武藤吐夢
7日前
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感想 タイタンの妖女  カート・ヴォネガット・ジュニア  知らない間に自分たちの行動が誰かに支配されている虚しさを感じた。

SFの世界では有名な作品です。 爆笑問題の所属する事務所は、タイタンと言いますが 本書からきているとのことです。 太田さんが大好きな本だと公言されています。 場面展開が急で、主人公の名前が記憶喪失ということもあり途中で変わったり、物語が奇抜で一貫性が感じられない。ようするに読みにくい。ただ、モチーフはいい。 登場人物の中で気になったのは、ラムフォードです。クロノ・シンクラスティック・インファンディブラムに囚われたことで波動化し、人類の過去と未来を知る。未来予知をする人物

感想 炎環  永井 路子 北条家の黒歴史が凝縮された、この短編集を読むと鎌倉幕府が…

もしかすると、この作品は大河ドラマ 『鎌倉殿の13人』 のベースになったのかもしれない。 …

武藤吐夢
12日前
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感想 レゾンデートル  知念 実希人 初期の知念さんの作品。ミステリー要素よりエン…

知念さんの初期の作品です。 エンタメ色が、かなり強くて一気読みでした。 ミステリーとしては…

武藤吐夢
12日前
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感想 殺戮の狂詩曲 中山 七里 御子柴シリーズ6作目。介護施設に勤務しながら9人もの…

介護の仕事は劣悪だと聞く。 低賃金で過酷な勤務。入所者からの暴力だってある。 相手はボケて…

武藤吐夢
13日前
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感想 復讐の協奏曲 中山 七里 今回は女性秘書が容疑者。なかなか過去が複雑。シンプ…

今回は、タイトルに犯罪が象徴されています。 そのまま、復讐です。 依頼人は、御子柴弁護士…

武藤吐夢
2週間前
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感想 悪徳の輪舞曲  中山 七里 容疑者は実母。加害者家族に対する差別や偏見が浮き…

シリーズ第4弾。 今回の被告人は実母。 加害者家族として差別と偏見の中で生きていた。金持ち…

武藤吐夢
2週間前
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感想 恩讐の鎮魂曲  中山 七里 御子柴シリーズ第三作。依頼人が弁護士に非協力。こ…

普通、依頼人が弁護士に敵対する場合、弁護人は解任されるか辞任するのだが、この依頼人は御子…

武藤吐夢
2週間前
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感想 追憶の夜想曲 中山 七里 最後のオチが凄まじい。あれには鳥肌がたった。法廷劇は大好きだが、ここまで緊迫感のあるやり取りは珍しい。

借金だらけの引きこもりの夫を妻が殺害。 本人が自白しているし、証拠も十分、こんなのひっくり返せるわけがないのである。 本人が自分がやったと言っているのに、弁護士はどうして引き受けたのか。無罪だと主張するのか。 本書の面白さは法廷劇にある。 ライバルの敏腕検事の弁舌は素晴らしい。 終始、御子柴弁護士は受け身である。 それがラストであれだからたまんない。 依頼人の幼い娘の存在と、祖父の存在が作品に厚みを出していた。 こういう少女に信頼されると、御子柴としても頑張るしかな