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本の感想

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#読書好きな人と繋がりたい

感想 鎮魂 染井 為人 後半から、かなり動的で楽しくなったが復讐の話しは好きではあ…

半ぐれ集団の面々が一人ずつ殺害されていく連続殺人事件を描いた物語。 当然、復讐なのですが…

武藤吐夢
1日前
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感想 悪い夏  染井為人 生活保護とは何なのか。それを問いかけてくる問題作。ラス…

これを読んで感じたのは、声の大きな者だけが得をするという日本社会の闇みたいなものだった。…

武藤吐夢
3日前
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感想 私たちの世代は  瀬尾まいこ コロナの時代に小学生だった二人の少女の物語と…

まるで血液型占いのように、世代によって、その性格を評されることがある。 昭和時代生まれは…

武藤吐夢
5日前
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感想 人は見た目が9割  竹内 一郎 相手に自分の意思を伝達する手段として言葉が一…

本書は、数年前にベストセラーになった新書です。 タイトルを見ると、ルッキズムの話しかと思…

武藤吐夢
7日前
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感想 ブラウン神父の童心 G.K.チェスタトン ミステリーの古典と言われている作品だ…

ミステリーの古典作品ということですが、さすがに古いし、謎解きというのか設定がちょっと無理…

武藤吐夢
8日前
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感想 禁じられた遊びふたたび  清水カルマ 映画化もされた禁じられた遊びの続編、…

はっきり言って駄作だと思う。 前作は、貞子とペットセメタリ―の融合みたいな世界観がうけて…

武藤吐夢
9日前
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感想 方舟  夕木 春央 典型的なクローズド・サークルミステリー。謎解きも秀逸だったが、このラストのどんでん返しはメガトン級。

ミステリー作品なので詳しくは説明できませんが、本書は、僕が今年読んだミステリー作品の中で、だんとつでした。 自信をもって推奨できる作品です。 典型的なクローズド・サークルミステリーです。 閉鎖空間で起こる三件の殺人事件。 あらすじ タイトルの方舟は、たぶん、ノアの箱舟を意識していると思われます。 助かる生き物を選ぶ作業です。 ソフィの選択という映画を思い出しました。 メリルストリープが放ったセリフ、小さいほうを・・・。 あれが脳裏を過りました。 誰か一人を犠牲にせね

感想 幻夏 太田愛 子供の時に発生した少年の失踪と、今、目の前で起きている少女誘…

「自白強要による冤罪」がモチーフです。 昔はよくあったみたいですね。 著者の処女作犯罪者…

武藤吐夢
11日前
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感想 犯罪者上下  太田 愛 無差別殺人事件の生き残りが、犯人は違う人じゃないの…

今までに読んだミステリーと少し違う何かが、この作品にはあると感じました。 作者は、劇団の…

武藤吐夢
12日前
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感想 スイス時計の謎  有栖川 有栖 表題作のスイス時計の謎は、ミステリーファン必…

有栖川有栖さんの作品で火村が出てくる作品群はかなり面白い。 その頭脳のキレは、アガサクリ…

武藤吐夢
13日前
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感想 自分をよろこばせる習慣 田中克成どこにでもある自己啓発本だが、ビビったらGo…

自己啓発本が好きで月一くらいで読んでますが、たいていは同じような内容です。 本書は、悦が…

武藤吐夢
2週間前
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感想 夏空 東京湾臨海署安積班 今野 敏「犯罪者ってのは、驚くほど勤勉なんだ。欲望…

今野敏さんの人気シリーズ安積班の最新作です。 本作の特徴は、事件に今を取り入れていること…

武藤吐夢
2週間前
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感想 月の満ち欠け 佐藤 正午 彼を愛するが故、何度も何度も輪廻転生する女性、これ…

直木賞受賞作で、映画化もされているということで読んでみました。 面白かった。 人には二種…

武藤吐夢
2週間前
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感想 四月になれば彼女は  川村 元気 愛を終わらせない方法はひとつしかない。それは手に入れないことだ。決して自分のものにはならないものしか、永遠に愛することはできない。

川村さんの作品は、かなりの確率で映画化している印象がある。 本書は、佐藤健さんと長澤まさみさん出演で映画化された。 ということで読んでみた。 恋愛小説である。 一昔前までの恋愛観は、結婚し、子供を産み、死ぬまで寄り添うというようなものだったと思うが、本書が示す 愛とは何かという問いへの答えはそういうものではない。 主人公の男性には、弥生という婚約者がいる。その昔、ハルという恋人がいて、そのハルから二人の同居する部屋に海外から手紙が届く。 物語は、現在と過去を並列的に語