腹立つままに 自己責任ってなんだ?
俳優の伊藤健太郎さんが逮捕されたらしい。バイクに車をぶつけた後、逃走したとの事だ。
なるほど、これは伊藤健太郎さんが悪い。伊藤健太郎さんといえば、最近はテレビで見ない日はなく、ドラマやバラエティ、映画にコントまで、あらゆる方面に引っ張りだこだった。そんな彼が交通事故を起こして逮捕となれば、芸能界に激震が走るのも無理はない。
とあるニュースサイトでは違約金が5億と書いてあった。おそろしい額である。各方面への影響は計り知れず、今、様々なところで緊急会議が行われているところだろう。もしかするともうその会議が終わった頃かもしれない。
この事件に関して、世間の皆様は大層お怒りのようで、伊藤健太郎さんに対するバッシングは日に日に増すばかりである。
しかし、このバッシングに関してどうも得心のいかない所がある。以下、腹立つままに書き殴る。
伊藤健太郎さんは確かに悪い。彼のおこなった事は間違いなく犯罪である。彼は車をぶつけて、そのまま逃走したのである。しかし、このいかにも単純な事故内容の中に、ひとつ不思議な所がある。そもそも、なぜ彼は運転していたのだろうか?
確かに、普通は移動する当人が運転をするものだ。しかし彼の場合はメディア露出の多いある意味特殊な職業であり、そういった場合は専属の運転手が付くのが慣例だったはずだ。特に、伊藤健太郎さんのように売れっ子の芸能人には、車で移動する際の運転手が付いていてもおかしくない。しかし彼は、自分で運転していたのである。
たくさんの仕事をこなす為に、寝る間を惜しんで台本を覚えたりしただろう。あらゆる現場を飛び回り、休憩だなんてそんなもの微塵たりとも無かっただろう。そういった状況の中で、彼は自分で運転して、事故を起こしてしまったのである。そして飛び交うは強烈なバッシングである。「伊藤さん、見損ないました。」そもそも応援してなかっただろお前。
はっきりと問う。事務所は一体何をしていたのか?彼の安全を守る事は、事務所の義務であるはずであり、それは事務所自体を守ることでもあるはずだ。どんな状況であれ、伊藤健太郎さんに運転手を付けるべきだろうし、仮に本人が「運転したいです」と申し出たとしても、それは事務所総出で申し出を却下すべきである。それは彼を守るためだ。
しかし事務所はそのような対策を怠っていたのではないか?忘れるな。こういった事件の誹謗中傷を一身に受けるのは、伊藤健太郎さんだけである。彼は確かに逮捕されるようなことをおこなったが、それをただひたすら、「自己責任」の四文字のみで片づけるのは、あまりにも単純すぎるのではないだろうか。
そもそも自己責任とはなんだろうか?深く考えていきたいところだが、そのためにはもうしばらくの時間が必要だ。また今度書きたいと思う。
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