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微睡ハイボール

今はね、朝。4時です。知り合いの間借りで2杯お酒をのんだ。マティーニとマンハッタンのほうじ茶アレンジ。ほうじ茶の茶葉をウイスキーでつけたやつでアレンジしてるらしい。しにたいなあ。こればかりはしょうがない。押さえつけても、見ないふりしても、ダメ。両頬にしっかり手を添えてこちらを見ろ、としてくる。朝の歓楽街は意外と嫌いじゃない。楽しげな人たちとか、マスカラがぐずぐずの女の子とか、仕事終わったお姉さんとか、たくさんいる。この時間はね、流石に頭が働かないから余計なことを考えずに済むから好きなのかも。朝と夜に切り取り線があるわけじゃないのに夜が明けてからの方が空気が澄んでる気がする。デイブレイク。夜明けのことは英語でそういうんだよ。かっこいいから覚えておいた方がいい。夜が明けてもなにも変わらないのに、大気が澄んでる。月が沈むとともに不純なものも回収してくれているみたい。自分の苦しみも含めて。少し寝たら髪を切りに行く。美容室のこと俺はかなりスキ。美容師さんが髪を懇切丁寧に扱う時、自分もそういう風に扱われている気がするから。髪の毛どうしようかな〜。いつもみたいに「好きなように切っちゃってください!」もいいけど、たまには指定しようかな〜とかね。モテる感じで!とか言ってみようかね。そのあとは、馴染みの店のマスターへの贈り物を買って、女の子とデートする。ギャル。本の趣味がいい。自分とは違うジャンルについて詳しい。三島由紀夫の女神が好きらしい。好きだね。そのあとは件のマスターの店で大宴会だよ。常連さんプレゼンツ俺の日本酒!の会です。死なないようにがんばる。
どれだけ辛くても朝はくる。明けない夜はない。上がらない雨もない。でも、自分が最近知りたいのは苦しい夜の過ごし方です。どなたかご教授ください。次回デュエルスタンバイ!じゃーね。


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