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ー退院後日談 外伝⑥ー(診察 編)

※ストーマの時の話。

「あはははは!うそぉー!?」

ストーマの指導をしてくれた看護師が
声をあげて爆笑する。

一方、私は嘘やろ!?とビックリと恥ずかしさ
とで顔を赤くしたのか顔があつい。

私は今の今までストーマを変える日の
めやすは、2週間に1回だと思っていた。

しかし、どうやら全くの私の勘違いだった。
いや?聞き間違え??

正解のめやすは、1週間に2回が目安。
1と2を反対にメモに書いてたのかな?
もーそんなのどうでもいい。とにかく、
恥ずかしい。

考えたら前に1週間ちょっとで漏れてたのだが
そりゃあ、あたりまえかw

「しかし、凄い!今のストーマ漏れずに
         結局2週間になりそうなんでしょ?
        それは凄い!それだけ、上手く
         ストーマを貼れてるて事よ!」

と看護師から笑いながら褒められた。

いやー確かにそうだが...腸や肌が
可哀想だっだなぁと反省。

こんなに汚れて可哀想だなぁー大丈夫かなぁ?
とストーマを見ながら日々思ってたら、
本当に大丈夫じゃなかったとは。

しかし、ストーマを外してみると、
ストーマの口部分(丸い部分。コレが溶けてたらダメ。白い。)は少し溶けてはいたが、
肌は真っ赤になっていなかった。

「貴方、凄い!こんなにしてたら、
痒さと痛さで、真っ赤になって皮膚が
ただれるのに。1週間に2回て言ったけど
    貴方は1週間に1回でもよいかもね。」

確かに。皮膚は弱い方だが私にしては
少し症状が軽い。
少し赤い点が皮膚にあるぐらいだ。

ごめんなぁーこんなに我慢させて。
つい、腸や肌に話しかけそうになった。
いつもの癖て怖い。

その後、調子はどうか?

と聞かれ、そこまで腸の痛みもなくなっできたし、このストーマの指導の前に一般消化器科に
受診したらリンパに悪性腫瘍の転移はなく、
順調なので、次の大腸検査で腸がしっかり
繋がっていたらストーマを取って閉鎖する
手術をするという事を伝えた。

だがリンパに悪性腫瘍の転移が無いということは
同時に免疫介在性壊死性ミオパチーが
悪性腫瘍でのトリガー(きっかけ)ではない事が
強くなった。

だって、直腸の悪性腫瘍をストーマの手術より
ちょっと前にとって退院して通院して血の検査をしたが、その数ヶ月間のCKの数値は、
ほぼ変わらなかった。

今回、ストーマ手術して入院して普段より動けなかった時があったせいかCKが1200まで落ちたので、もしかしたら!?と、
まだ希望は捨ててはいないが。
私はあきらめ癖がある子だったが、
病気をキッカケか、あきらめが悪い子に
どうやら変貌したみたい。

まぁ、足掻いてみせるさ。



それから看護師に家から病院に来るまでが
1時間電車で立ってなきゃならないから
辛いのがネックだとつけ加えて話したら、
話がヒートアップしだした。

私の今日の電車の状況を話したら、
看護師さんも興奮したように一気に話し出す。

「私も見たのよ!こーんな太った人が
でーんと優先席に座ってて、
しかもヘッドフォンして
イビキをかきながら、寝てるのよ?!
優先席でよ!!?」

でーんの身振り手振りがあり状況が
凄く鮮明だ。

「イビキが電車の中で木霊したぐらい
五月蝿かったわよ!優先席で寝るなんて駄目よ!」

あまりにも興奮しながら話す看護師を見て、
悪いがついつい笑えた。

殆ど寝て席を譲ってくれない状況は、
私達にとっては日常茶飯事で、
優先席なんてほぼ名前だけの偽りだ。

特に都会のピーク時間の電車なら尚更だ。

だが、こんなに興奮しながら怒りながら
話してくれる看護師を見たら嬉しさと、
患者への思いやりが溢れていてきて、
今日電車に乗った時の出来事や疲れが
癒えてくるきがした。
癒えるだけじゃない笑えてくる。

ストーマを新しくつけ終わったが
ヒートアップした話は、なかなか終わりそうに
なさそうだ。

だが笑いが充満した一室は居心地がいいから
いっか。
まだ笑ったら痛いのが困りものだが。

今はまだ痛いが
いつか治るであろう事を信じて

おもいっきり看護師と笑った。

ー 診察編 (完) ー

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#闘病
#エッセイ

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