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「大学生が数珠つなぎでかっこいい大人に会ってみた」~3人目 岡田沙織さん~

こんにちは!ムタこと西牟田です!

数珠繋ぎ企画3人目は若者メンタルサポート協会の岡田沙織さんです。

岡田さんプロフィール

https://www.wakamono-support.jp/

https://twitter.com/saorin0212?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

岡田さんとのお話

むた

私は生きづらさを抱えている高校生に向けて居場所づくりをしたいと思っています。岡田さんはたくさんの子たちとお話ししてきたと思うのですが、ずっと苦しんでいる子たちに寄り添うのって苦しくなったりしませんか?

岡田さん

引っ張られない理由っていくつかあるんでけど、まず話す姿勢として動じないことが大切です。

うちのボランティアの人たちは、ほぼ全員がみんなやりたいですと連絡をくださった人たちばかりなのね。そうするとみんな通る道があって、相談内容がヘビーな子であればあるほど引っ張られちゃうの。それって助けなきゃという思いが根底にあって。

例えばこれからお父さんにレイプされますとかコロナだとすごく多くて。そうすると今すぐ通報だったり助けに行きたいけどできないというので、相談員さんがすごく苦しむ。

私は助けるっていう考えはエゴだと思っていて。その子が必要な時に必要なことをするのが本当の寄り添いかなって思うの。そこの部分で、まず何があっても動じないっていうのはカウンセリングするうえでもそうなんですけど。

少しスピリチュアルな話になっちゃうんだけど、人って自分の人生とかお役目とかを選んで生まれてきたって、そういう話聞いたことある?

むた

元から決まっているという話は聞いたことがあります。

岡田さん

有名な産婦人科の先生がいて映画にもなっている人で、うちでも上映会をしたんだけど。みんなお母さんを選んでくるみたいな。体内記憶がある子がみんな同じことを言うの。産婦人科の先生は取り上げる赤ちゃんが検診の時にあまりにもお母さんを選んできたって言うから研究を始めたお医者さんなんだよね。調べていって、どうやらみんな上から見て選んでいるらしい。それがすごくつじつまがあうことが沢山あって。私もどちらかというと、大人になって「そうだ、私があんなに人生辛かったかったのは自分で選んできていて、それを知らなかっただけで、この活動をするために選んできたんだ」と腑に落ちた時があったのね。

この活動をするために、このお母さんを選んできて、この経験を選んできたんだろうなって。

なかにはもう大学生で元気になった女の子なんだけど、高校生の時ずっと死にたいって言っていた子の中の一人で、両親が亡くなって施設で育って尚且つ生まれつき車いすっていう子がいるのね。彼女は施設で育って親もいなくて、車いすで私なんか死んだほうがいいと言っていました。

私からするとこんなお役目の子いないじゃんって思っていて。ずいぶん宝物もってるねという感じだったの。施設を出た子はいっぱいいるし、車いすの子はいっぱいいるけど、車いすで施設でた子の話みんな聞きたいよっていう話をしたんだけど。

ちょっと話がそれちゃったけど、結局のところみんなお役目とか使命とか選んできているんだろうなという前提が私の中であるので。車椅子で両親もいなくて、それはそれは私たちには計り知れない苦労と孤独感と苦しみがあると思うの。でも、きっと彼女には誰よりも大きな使命があって、それを活かすために自分でも選んで、神様からも選ばれてきたんだと思うと、リスペクトと同時にすごくすごく彼女が愛おしくなるというか・・・。 ただ、今は苦しいよね?つらいよね?だから思いっきり寄りかかっていいよ!って思うの。

私も10代の時は、そんなふうに思えないし、むしろ早く死にたい、殺してくれって思ってたし。だからこそ、今は辛いと思うけど、あなたには大きなお役目や使命があるんだよ、それまでは思いっきり寄りかかってね、って気持ちでやってます。 だから引っ張られないんだと思う。

むた

自分も高校の時に苦しかったけど、そういう経験があったから、今こういう居場所づくりしたいって風になっているので。

スピリチュアルの話のように、役目があるんだと考えたらちょっとうれしいです。

岡田さん

まだあると思う。それがゴールじゃないかもしれないし。もしかしたらこの先居場所づくりをやったら、もっとこういうのが必要だって言って、すごく本を書く人になるかもしれないし、大人に何かサポートする人になるかもしれないし。まだまだ大学生で分からないじゃない。いまそこで、そういう経験があったから居場所をやろうっていうのも、自分でシナリオとして選んできてて、まだまだそのストーリーは続くと思うから。居場所づくりが使命というわけではなくて、まだまだ続くと思う。それもきっと選んできていると私は思う。

証拠じゃないけど、本当にそういう話が好きで集まってお茶会をやっている人たちが沢山いるらしいんだけど。

あるとき、身体に障害を持っている子がお父さんとお母さんと一緒にイベントにやってきたんだって。その子が体内記憶があって障害を選んできたって言ったらしい。もっと言うと、このお母さんに生まれたいって思って、中学校のころからずっと目をつけていたんだって。

面白いのが、お父さんと、もう一人候補の男性がいたんだって。だけど今のお父さんじゃないと障害をもって生まれられないから、そのお父さんがお父さんになるように魔法をかけたって言う。

「パパ、なんとかさんによろしく」って会わせたことのない知り合いの名前を言ったの。その知り合いが学生の時にお母さんを紹介してくれた友達なんだって。

ただその子が言っていたことが、「自分で障害を選んできたけどたまに後悔することがある。大変だから」って。その言葉すごいなぁと思って。記憶がある子でさえ辛いなら、記憶がない子はもっとつらいよなぁと思うのね。

でも、今本当に苦しい思いをしてる子には、この話は一切しない。なぜなら親に虐待されて今本当に苦しい子にそれを伝えるのは、むしろ酷なことだと思うから。「これを自分で選んできたっていうんですか?」ってなるし、私も10代の時にそんなこと言われたら、当たり前だけど余計に苦しくなる。

ただ少しずつ成長していって元気になってきて、この子いけるかもという時にこの話をすると目をキラキラさせて、自分もじゃあ変われるんだと思えるようになる子もいるのね。

私は真実だと思っているから、本当かは分からないけど、そういう気持ちで接しているから引っ張られることはない。それが私の正解かな、答えというか。

むた

ホームページで協会メンバーを拝見させていただいたんですけど、本当に幅広いメンバーがいらっしゃるじゃないですか。そういう方たちとはどういう風につながったんでしょうか?

岡田さん

今も毎月新しい相談員が増えてるんだけど、ミュージシャンからLGBTの人から、本当に個性豊かな人たちが増えてるよ。

こちらから声をかけた人は一人もいなくて、やらせてくださいって言ってきてくれた人ばかり。

もともとライン相談を2012年からやっているんだけど、みんなでやるようになったのは、ちょうど2年前の12月からなのね。

座間の事件が起きて色んな取材が来ていた辺りは、1人でやっていたんだけど、相談も増えてきているし、自分1人じゃ無理だなって。最初に5人くらいNPOに入りたいって言ってくれたメンバーに一緒にやらない?と言ったら、ぜひって言ってくれたので。私の個人ラインを公開してやっていたのを、LINE@に変えて、大勢で対応するシステムにしました。

そこからどんどんNHKさんなどに取り上げられてもらっているうちに、やりたいって言ってくれる人が増えたし。あと紹介とかもそうだし。

ぽつぽつ増えていって今38人ぐらいかな。

むた

本当に岡田さんの思いに共感して集まった人たちですもんね。

今もう30人、40人。

岡田さん

どんどん増えてる。もちろん忙しくなっちゃって対応できなくて抜ける人もいるけど、また増えてます。

むた

協会のメンバーの方ってもともと心理に専門的じゃない人も多いじゃないですか。そういう方は心理の講座を受けて、実際にLINE相談をするみたいな感じなんですかね。

岡田さん

これもちょっと私が大切にしていることなんだけれど。もちろんカウンセラーさんとかは無難に対応してもらえるからいいんだけど。あんまり資格重視ではなくて。その人がどういう経験をしてきて、どれくらい寄り添いたいって思っているかが大事だと思っていて。

なんで私から声をかけないかというと、こっちからやりませんかと言ってやれるようなものではない。ある程度覚悟きめてそういう子たちに寄り添いたいたいっていう気持ちがないとやれないんだよね。

思っていた以上に重たいものもくるし、ひとりひとり真摯に対応してほしいので、ちょっとやってみるっていうノリで出来ることではないと思っていて。

最初は2、3人からっていう人もいれば、いきなり10人担当する人もいてバラバラだけど。資格はあまり関係ないと思っているのが、ご自分がつらい経験をしていた人たちが多いからなんだよね。辛い気持ちが分かる人たちばかり。紘茄ちゃんと一緒で、その時の気持ちが分かる人の方が机で勉強してカウンセリングを学んだ人より、寄り添い力って強いと思っていて。

若い子たちほどおまえに何が分かるのって気持ちがすごく強いのね。資格で響かないっていうか。すごいカウンセラーさんですとかなんとか理事さんですとかそこじゃなくて。どれだけあったかく寄り添ってくれるかを重視していると思うので。思いがある人を入れてるって意味で、あまり資格を重視していない。とはいえ全くそういう勉強をしていないと、本当だったら、寄り添って聞いてあげたいのにいきなりアドバイスしちゃったり意見言ったりということもあるので。

簡単な研修をしたり、毎月相談員さんとZOOMで定例会するときにプチ講習とかはしてる。

むた

基礎的なぶぶんだけ情報共有だったり研修して、あとはいかにその人が寄り添いたいかって思うかを重視する。

岡田さん

スラックで相談員同士のコミュニケーションをやっているんだけど、優しい人ほど私が担当している何とかちゃんこういう子でどうしたらいいですかってすごく質問がたくさん来る。でも根本は一緒だよって。助けようとしないでその子が何を望んでいるかですよって言っても、この子どうにかしなきゃしなきゃって。そもそも悩みの本質そこですかみたいな。

例えば「家でお母さんがいつも怒っていて死にたいです。どうしたら家出れますか。今日もこんなこと言われました。」って相談が来ました。

どうやってこの子を外に一人暮らしができますかとか、どういう施設がありますかとなるんだけど、ちょっと待ってと。

彼女の望みはそこなのかと掘っていくと、本当は家にいてお母さんが優しくなることが一番理想じゃない。本当に望んでいるとこはそこだけど、それが辛いから家を出たいって言ってるだけで、家を出ることを望んでいるのかもっと話しないと分かんないし。そこで家出をすることが、本当にその子望んでいることなのかっていう話をすると、「そっか。学校も通えなくなるかもしれないですもんね」となる。色んなリスクがある中で、本当にその子が言っているんだったら手伝うけれど。

本当にその子が望んでいることなのか、こう立ち戻らせるというか。親からされていることとか子供の状況に、あー助けなきゃとなって、こっちがわーってなるとその子が本当に求めているところに手が届かなくなるから、落ち着いて落ち着いてっていうのを必ずやるんですよ。通過点、通り道なので。これはいくら心理学を学んでも、何しても経験つまないと。

経験積んでいく中で「そっか。これ僕一生懸命助けようとしていたけど、そうじゃなくてひたすらに寄り添って彼女たちの力を信じることなんですね。」そうです~みたいな。「僕たちは導くだけでいかにそこが自分で動けるかをひたすら信じるだけなんですね」と。

むた

自分も誰かに助けてって言われたら、あ、じゃあすぐ行くよって行動するタイプなのでそういう適切な距離っていうかスタンスでやっていきたいです。

岡田さん

優しい人は、今から死ぬ、助けてってなると今から行くからってなるわけね。試し行動する子って少なからず居て。本当に死ぬ気はもちろんないけど心配してほしいし、気にかけてほしいから会いに来てくれる人を待ってる子もいるわけ。

試し行動に乗るなとは言わないけど乗るんだったら、死ぬまで責任とれるくらいの覚悟があるならやってください。要は一回いったら二回目行かないと、あ、捨てられたって思うわけだし。毎回呼ばれるたびに行けないんだったら、最初から行くなっていう話なのね。

でも寄り添うよって。今こういう事情でいけないけど、いつだって話聞くしって誠意だけ伝えるっていうのかな。

物理的にいけないけど話は聞けるよって伝える。

むた

あまりにも寄り添いすぎたら、その子の人間としての強さというか生きる力まで弱くなっちゃうから、適度な距離でその子が自分で頑張っていけるような距離でいることが大切ですね。

岡田さん

そこがすごく大切でバランスが難しいと思う人もいるし、そこを教えることが多いかな。

距離感っていうとちょっと冷たい感じがするんだけど、距離感っていうより、できることはもちろんするし、できないことはできないってちゃんと言わないと、あとで傷つけてしまう。

必ずしも飛んでいくことだけが愛じゃないので。

むた

居場所づくりをするにあたって一番不安な点、考えていたことが自分がすごく引っ張られやすい体質というか、人が悲しんでたら悲しくなるし、助けてって言ったら、よし助けに行くぞってなっちゃうから。

本当にひきづられすぎて、自分の方がメンタルがやられちゃうんじゃないのかなっていう不安があったんですけど、自分ができる範囲での寄り添いをしていきたいと思いました。

岡田さん

なんでもすることが支援ではなくて相手の自分で立って歩く力を奪わない。

その子が自分の足で立って歩くのを信じて見守るっていうことがすごい大事で。これね、子育てでも同じ。親とかが心配ゆえにこれやって、あれやってって。面接までついてくるみたいな。

それって、心配イコール相手を信じていないっていうことなんだよね。あなたを信じていませんよって。じゃなくてこの子大丈夫って、でも困った時や必要な時はいうんだよって。

信じて見守ることは、カウンセリングでも一緒、若者支援でも子供支援でも。会社で社員を雇うのも共通するのね。そこがすごく大切かな。もっというと、まずそれをするために、まず私たちが自分を信じていないとできないの。

そうやって子供を信じれなくてああでもないこうでもないと手を伸ばしたりする親って、そのお母さんとかお父さん自身が自分を信頼できていないし、自信が持ててないからそうやってしまうの。

子供に手をかけちゃうのは、裏には親だからこうするべきとか、子供になんかあったら親として恥ずかしいという世間体があるとか。

自分を信頼できていないと相手を信じるってできないので。カウンセリングでもいつも言っているのが、まず自分のメンテナンスしてくださいねっていうのは相談員さんにもすごく言っている。

皆の相談に乗るためにも、自分のメンテナンスとか、自分のケアを必ずしてくださいって言う。

むた

人に支援したいっていう前に、自分を好きになれたりとか、健康状態を大切にしたりとか。自分が体調が悪いと誰にも何もできないと思うので、たしかに大切ですね。

岡田さん

身体だけでなく精神的にも自分を大切に。日ごろから楽しいことをして、喜ばせてあげたりしないと人にもできないかなぁ。

むた

NPOに法人化されたと思うんですけど、そこまでにいくまでの流れの中で大変だったこととか苦しかったこととか、逆にうれしかったこととかってありますか?

岡田さん

最初は1人でやっていたのがNPOになったって感じなのね。LINEで相談乗ってた個人活動がNPOになった。

きっかけは1人で相談にのっていて、会える子には会ってを好きでやっていたのね。

あるとき足に障害がある子が学校で遠足に行かせてもらえないっていう相談が来て。じゃあ学校に物申そうかって。弁護人で仲のいい友人が弁護人で言ってあげるって言ってくれて。

だけど未成年の代理って、親の許可が無いといえないんだよねって言われて。その子から、親に言えないから沙織さんに言っているんですけどって。まぁそうだよねって。

個人で勝手に相談乗っている私が、岡田と言いますけどって言ってもあなた誰ですかって話になっちゃうでしょ。それで、これどうしようってなったときに弁護士の友人に「NPOとか団体にしたら物申せる?」って言ったときに、物申せるよって言われて。じゃあNPOにするかって言って、したの。

だから事業計画立てて、こういうことをするために任意団体立ち上げてNPOにしましたとかじゃなくて。

ブログ立ち上げて相談してね~って、ぽつぽつ沙織さん~ってきて個人のメールアドレスとLINEでしていたことが、このことがきっかけでNPOにするかってなって立ち上げた。

ちなみにNPOはメンバーが10人いないといけなくて。なおかつ申請してから3か月から半年かかるのね。お金はかからないんだけど。それでみんな結構、人が集められないとかそんなに時間がかかるんだったらといって、一般社団法人を立ち上げる人も多いんだけど。私の場合は個人で3、4年活動していたし、発信していたからNPO立ち上げますって言ったら、全然メンバーになります、応援しますっていう人が一瞬で集まって。20人弱でスタートしてみたいなのが経緯。

大変だったことはお金かも。これは私に限らず皆そうで。思い持ってやっている人って無償でやっていることが多くて。特に若者とか子供関連って、子供からお金ってもらえないので。

すごく資金集めに苦労する人が多くて。私も貯金切り崩して大変な時もあったので。福祉と経済が回らなくて自分が食べれなくて人を助けられないってすごい言われたし。そこが大きな課題だったかな。

良かったことは、どんなときもぶれずにこれをやりたいって貫き通してきていろんな人が集まって。相談員さんもただ相談員さんじゃなくて、毎月BBQやったり、本当に家族みたいなんだよね。相談員さんが実は居場所になってるみたいな。それをすごくそれを感じて。私自身もそこを運営して相談員同士でプライベートで楽しく交流しているのを見ているのも、すごい幸せで。私自身も仲間ができたなぁって思っていて。

みんなキャラも仕事もばらばらだけど目指すところが子供たちのためにっていう思いが共通なのね。結束力というか、ここに向かうためにはどうしたらいいかと一生懸命話し合ってる姿を見て。

オンラインの居場所も大変なこともあるけど、いかによく運営していくかを自主的にミーティングをして、あの子はどうする、この子はどうするのを見てこんなに素敵な人たちが集まって幸せだなってすごく思う。

むた

若者に対して支援するのって金銭面が難しいって思っていたんで。しかもNPOの立ち上げ方も何も知らないぞって思っていたので。

そういう金銭面とか難しい面もあるけど、立ち上げたら周りにいるメンバーと家族みたいになれたらすごくうれしいなって思います。

岡田さん

最後に1つお話をすると、NPOをやっていて感じるのはNPOって椅子取りゲームなんだなっておもうこともすごくあるのね。

なにかというと同じ活動をしている団体同士でつながったらいいんだけど。

同じ女子高生の支援していますとか、シェルター作ってますって同じことをしている人たちがつながればいいのに、NPOって障害者やお年寄りとかもそうなんだけど、助成金とメディアに出る椅子取りゲームがすごく起きてるのね。足の引っ張り合い。

実際シングルマザーの支援をしている友人もメディアに出たりすると、おんなじシングルマザーの団体に足引っ張られたりするって言っていて。根も葉もないうわさを立てられたりとか。結局思うんだけど代表の人が最初思いを持って立ち上げたんだと思うんだけど、子供たちを支援するための助成金とかメディア出演なのに、いつのまにか助成金を得るためだったりメディアに出るための子供たちみたいになっている人もいるのね。

手段と目的が入れ替わっちゃう人もすごくいて。

これも現実なのね。NPOをしていて思うこと。でももちろん本当に思いをもってやっている人もいて、そういう人たちはつながろうとしてくれるんだよね。

でも、囲い込んで自分がここの椅子を独占するみたいな人もたくさんいて。

代表の人が自己肯定感低いというか自分を信じられていないし。

承認欲求が大きいのでそういうところから、やっぱ変えないといけないといけないなって思います。

むた

2人目のやぶうちゅうさんとお話ししているときに、いろんな人たちが団体を立ち上げているのに、つながらないと意味ないよねっていう話をしていて。

つながったら大きなことができるはずなのに何でこんなに支援が行き届いていないんだろうって思っていて。

助成金とかメディアのあれとか初めて知ったので驚きました。

岡田さん

うん。すごいあるよ。有名なところどうしも悪口言いあっているって若者から聞いたことある。あそこいかない方がいいよって。うちも言われているし。

昨日入賞式があって、あそこで出会った人たちと、「なかなかこうやって出会うことないですもんね。連携できるといいですねって。」って話していたんだけど。出会いがないのも事実なんだよね、代表や団体同士が。

でも出会えても、必ずしも連携できるとは限らないし。

だから私がこれからしていきたいのは、今後ママの団体を立ち上げるのもそうだけど、今回会社立ち上げたのもそうだし。

さっき家庭環境が問題って言ったでしょ。

親である大人が自己肯定感が低いから全部子供たちに行っていて。大人をまず元気にしないといけないなってところに、子供たちの支援をしていると紘茄ちゃんも気づくと思う。

川下で子供たちを助けてても、上からどんどん流れてきて、親をやらないとっていう現実に、多分紘茄ちゃんもぶちあたる。やればやるほどこの世の中どうしたら変えられるんだろうって。

紘茄ちゃんみたいに自分がこういう経験したからってそういう子たちの支援をって好きで始めたけど、結局やればやるほど現実を見ていってこれもしなきゃってあれもしなきゃってなってくる。

だから、さっきいった紘茄ちゃんの自分で選んできた使命がまだまだ広がるかもしれないって言ったのはそこ。

むた

今は一つの視点だけどこれからどんどん広がっていく。

岡田さん

行動と活動すればするほどするほど、必ずそこに行くと思う。何かにぶつかるときが来ると思う。この子たちを笑顔にするためには、ここを変えないといけないんだぁって。

もしかしたら政治家になるかもしれないし、制度変えないといけないって、そっちに行く人もいるし。私はどちらかというと現場の人なので。

より発信するために本を書く人や講演する人になるかもしれないし。

紘茄ちゃんは国会議員になるかもしれないし。子供を専門にする議員さんとか。まだ分かんないよね。

むた

岡田さんとお話しして一気に開けたっていうか。

自分の悩んでいた部分もそうすればいいんだって知れたし、NPOを立ち上げるってなって、裏の事情だったりとか色々知れてすごい充実した時間でした。

岡田さん

NPOを作ることがゴールじゃなくて目的じゃなくて、なんのためにそれを作るのっていうところだと思うのね。私は、自分たちのできることを幅を広げるためだったの。そこでしかなくて。

むた

手段と目的をはき違えないことが大切ですね。

岡田さん

もしかしたらNPOにしなくてもいい場合もあるかもしれないし。株式会社にした方がいい場合もあるし。

これからやっていくにあたって。

むた

状況に応じて、目的に合わせて。

岡田さん

うん、そう。何がしたくてどこに行きたいんだろうって思った時に、これはやったほうがいいって思ったことをやっていくとNPOかもしれないし、政治家かもしれないし。

常に行きたいところ目指したいものから目をそらさずに行動してもらいたいと思います。

むた

ありがとうございます!

岡田さんの感想・応援メッセージ

【感想】

突然のご紹介に、当初は活動についての話が聞きたいというリクエストだと思ってましたが、実際にzoomで話したら、とても可愛い女の子が現れて、ご自分の想いややりたいこと、そして素敵な自己紹介をしてくれました。
その自己紹介で、すっかり西牟田さんのファンになり、そこからは私の出来る限りの答えをお話した、あっと言う間の時間でした。
自分のストーリーと想いを初対面の私にしっかりと伝えてくれた西牟田さんの、ほんの少しでも何かお手伝いができたらと、インタビューが終わった今も思っています。
そんな西牟田さんだったので、数珠つなぎでご紹介したいと思った人が沢山いて、一人に絞るのは本当に難しかったですが、西牟田さんならこれからどんどん素晴らしい大人に繋がっていくのだろうと、そんなふうに感じています。
貴重な時間を本当にありがとうございました❤️

【応援メッセージ】

今回のインタビューで、西牟田さんに出会えたこと、とても嬉しく思います。
西牟田さんなら、きっとご自分の想いをどんどん形にして実現していくのだろうと、そんなふうに思います。
私ができることがあれば、これからもご協力させていただきたいと思っています。
そして、いつか「こんなことを実現しました!」と、その可愛い笑顔でご報告をくれる日を、今から楽しみにしています❤️
出会えたことに感謝をこめて・・・これからの西牟田さんを心から応援しています!

むたの感想

今回の数珠繋ぎでも、沢山聞きたかったことを聞かせていただきました!

私は高校の時の経験で、同じように生きづらさを抱えている高校生に何かできることはないかと考え居場所づくりをしたいと思っています。

その際、進んでいくにあたって居場所づくりが目的になるのではなく手段であることを忘れないようにしたいと感じました。生きづらさを抱えている人に何かアプローチをしたいという目的を芯にやっていきたいです。

岡田さんのお話を聞いていると、まだまだ私の知らないアプローチ方法が沢山あるのだと気づけました。もしかしたら本を書く人になるかもしれない、講演する人になるかもしれない、議員さんになるかもしれない。

目的が同じでも、やり方はたくさんあるのだから、大学の内に自分に合うやり方を見つけていきたいです。

自分の悩んでいた部分を質問出来たり、現場で動くからこそわかることであったり、すごく素敵なお話を聞かせていただきました!

岡田さん、貴重なお話ありがとうございました!!

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