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定年まで同じ家に住むと思っていた。

先月、新築から8年間住んだ家を手放しました。コーポラティブハウスと呼ばれる物件で、建築前から間取りを自分たちで決めて、住人同士で何度も会って、マンションの名前も自分たちで投票したりと、それはそれはとても思い入れのある物件でした。

結婚して数年が経ち、ある程度夫婦で生活も安定してきたことで、賃貸ではなく自分たちの家が欲しい、と思うのは自然な流れでした。そうは言っても、何千万という年収の何倍もの家を買うのですから、即決ができるわけでもありません。

コーポラティブハウスに出会うまで、約1年半、実に30件ほどは新築も中古も、場所は鎌倉や千葉の海岸沿いの家、都心のど真ん中など様々な物件を見て、ようやく理想に近い物件に出会い、決めました。

8年住んだ家に不満があったかというと、全くそんなことはなく、4駅からアクセス可能で、晴れていれば富士山も見ることができ、夏には花火大会もバルコニーから見ることができるマンションでした。おまけに専用バルコニーが2フロアあり、間取りも自分たちで決められたのもコーポラティブハウスならでは。2度と出会うことのない稀有な物件です。(少なくとも1年前まで、引っ越すつもりは全くなく、働いている間はずっと住むつもりでした)

それでも引っ越しを決めたのは、建築当初に想定していた、ここは子ども部屋にしようとか、当初描いていたライフスタイルから少し変わった未来に進んでいったことです。

だんだんと同じマンションに住むコミュニティに深く入らないようになったり(トラブルがあったわけでもなく、住民の方は素敵な方ばかりでした)、うまく言語化できないけど、夫婦で少し環境を変えたほうが良いのかもしれない、と思っていた時期でもありました。

引っ越しを決めたのが昨年秋、そこからは物件を売りに出すことにしたのですが、一体いくらで売りに出せば良いのかわかりませんでした。もちろん周辺相場の値段はありますが、迷っていたときに不動産屋さんがとても印象的な言葉を残してくれました。

「周辺相場はあまり気にされなくて良いですよ。値段の高い、安いは買主様が価値を感じるかどうかですし、極端な話、1人のお客様が気に入ってくれれば良いのです。この家は他では出会えないので、急がなければ気に入ってくれる人が見つかると思います」と。

それならと、相場からは少し強気の値段で設定をして、最初から内見もポツポツと入りはじめました。見る人見る人、とても気に入ってくれて、ここは良い!なんて皆褒めてくれてすぐ決まるものかと思ったら、まあ決まらない・・

それはそうですよね。人の家に言って、文句を言う人なんていないし、とりあえず褒めないと印象が悪くなってしまいます。

10人近く内見があっても全く決まらず、そろそろ次の手を打とうかと考えていた時に、一人の方からとても気になる物件なので内見をしたいと連絡が入ります。

内見をされて、家に入った瞬間「わー!」と声を挙げて「決めた」と一言。同じく、1年半ほど物件を見て、なかなか良い家に巡り会えないと理想をもち探されていた方でした。不動産屋さんにも、やっと良い家が見つかりました、と話しをしていても、これまでのことがあるから僕らは半信半疑。

翌日に本当に申し込みが入り、半年以上売りに出していたなかなか売れない物件は、一瞬にして終わりを告げました。

緊急事態宣言が発令される1週間前の出来事でした。
買う方としては直感で決めたように見えますが、それまで1年半も何十件も内見したからこそ、即決できたのではと思います。

ちなみに僕自身は最後まで家を売りに出すのは反対で、ずっと、うじうじして「いつまで別れた彼女のことを思ってるの!もう出ること決めたんだから、次!次!」と言われるほど。引越し作業もなかなか進まず、最後まで感傷に浸ってました笑

特にオチのない話でしたが、ずっと住むつもりの家のはずが8年で出てしまいました。人生何が起きるかなんてわかりません。8年後はどんな場所でどんな家に住んでいるか想像もつきませんが、年齢とともに、理想の場所、住まいは変わるでしょうね。

最後にせっかくなので周りにあった好きなお店を。

代々木上原の人気ビストロ「GRIS」のシェフが独立されたお店ですGRISと言えば、sioさんの前のお店。当たり前ですが料理は何を食べても美味しい。ランチでも2700円でコースが味わうことができ、スープ、サラダ、メイン、デザートとこの値段で良いのかなと毎回思うほど、いつも感動してしまいます。引っ越ししてからもhuguには必ず寄ります。

1Fがパン屋で2Fがカフェ、以前は鳥はるという人気店の跡地にできたお店です。バゲットもカンパーニュも大好きで毎週のように行っていたお店。買い物帰りにカフェラテを飲むのが豊かな人生の時間。

駅から遠い、地下にあり外観はあまりよく見えませんがリーズナブルな鍋定食でサラダもたっぷり。一人暮らしなら毎日のように行くだろうな。少し入りづらいお店ですが、店内はとても清潔。一人でやられていますが、もっと人気店になって欲しい。

小籠包が肉汁たっぷり。餃子が野菜とお肉がたくさん詰まっていて、僕はここの餃子を超えるお店を見たことがありません。デザートもお茶も本場の味。強いていうなら、マスターと奥さんが仲が良くないので、たまにピリピリするのが伝わってきて、そんな時はそそくさと出ます笑

ミシュランガイドにも何年も連続で載っているラーメン店。強気の値段設定からか、最初はなかなか人が入らず、応援する意味でもよく行ってました。隠れメニューの味噌ラーメンが絶品。ラーメン屋というよりはかなりおしゃれなバーみたいな感じです。今は人気店になり、少し回転率重視の接客も気になり出して足が遠のいてしまいました。商売的には今の方が成功していると思うのですが、昔から知る身としては少々複雑な気分です。

よくメディアにも出るのか、行列ができている。チャーハンの美味しさと行ったらもう。特にカレーチャーハンは好物で、家の近くに美味しい中華があるのはとても心強かった。尊敬すべき高田純次さんがよくいくお店としても有名。なんども行ったけど、一度も会うことができなかったのが心残り。

マイ銭湯。お風呂は普通。水風呂はぬるめ。サウナの温度がちょうど良く、人も多くなかったので、コロナ前は毎週通って整っていました。こんなに銭湯に通うようになるとは思わなかった。みどり湯のおかげです。









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2073年までに赤ちゃんが食べられるタオルを創ることを目指す会社、IKEUCHI ORGANICの広報/マーケティングディレクター。タオルソムリエ。大学卒業後、映画製作会社→CCC→Amazon→縁もゆかりもなかった愛媛県今治市のIKEUCHI ORGANICへ入社。