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『減速して自由に生きる: ダウンシフターズ』読書記録#7

こんばんは、

今回はこちらの本を読みましたので、感想を書きました。

内容に共感できましたが、本書を読んでから感想書くまで、1か月ほど寝かしていました…

その理由も考えてみました。

ダウンシフトとは

本書によると、1990年代後半の米国で生まれた考えのようです。

過度な消費主義から抜け出し、もっと余暇をもち、スケジュールのバランスをとり、もっとゆっくりとしたペースでの生活を目指すライフスタイル。

本書では著者がどのようにダウンシフト生活に至り、実践してきたかが描かれています。

30歳まで大手小売業の会社で働いていた著者。

満足ゆく収入と肩書きがありましたが、一方でストレスの多い日々。

最終的にはうつのような状態になってしまったようです。

長期休暇を経て、2010年に計14席の小さなBar「たまにはTSUKIでも眺めましょ」を開業。

その後、コメの自給や作家活動、ギター弾き語りライブなど自分の夢を少しずつ実現させていくこともできたようです。

感じたこと

本書が発売されたのは、今から10年前の2014年…

当時は今と違い、SNSやYoutubeなどで情報が手軽に入るような環境ではなかったと思います。

そんな中、自分で考え、世間の普通に染まることなく行動していった著者はすごいと思いました。

特に2章で述べられていた会社員としての苦悩、矛盾には共感することが多かったです。

過度な消費に対して

中でも印象的だったのが、消費との向き合い方に関してです。

本書の冒頭では、以下のように書かれています。

世間にあおられて消費すればするほど、支払いのために労働時間が増え、余暇がなくなり、自由が奪われる

減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)

・世間の常識、他人の目
・広告、CM
・世間体、見栄

自分にとって大事でないことに、無意識で消費してしまっていることってあるよなと思いました。

また、消費するだけでなく、生み出すことの重要性が述べられています。

・「買う人」から「作る人」へとシフトしてゆくこと。
・これからの時代ほしいものは新品で買うのではなく、「中古」「もらう」「直す」で欲求を満たせる

減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)

確かにお金は大事だけど、そこに依存しすぎず、自分でできる範囲を増やしていくことも重要だろうと思いました。

出費が減る

働く時間を減らせる

手間暇をかけることができる

生き抜ける知恵が身につく

安心感が生まれる

自分の今の生活とのギャップ

著者の考えに共感する一方、今の自分とはかなりギャップがあるなとも思いました。

著者のように、いきなり会社員をやめることは難しい。

周りを巻き込んでいくような行動力や、性格でもない。農業やコメ作りの知識も乏しい。

今の自分とはかけ離れていると思っていたからこそ、本の感想をすぐに書くことができなかったのだと思います。

しばらく考えた結果、会社員をやめて暮らすための、正解を求めすぎていた自分に気がつきました。

著者とは境遇も環境も異なるのだから、自分なりに考え、行動して、道を創っていくしかないのかとも思いました。

ここ1年ほどで確実に「作る人」へのステップは積み上げられており、今後も継続を大事にしていきたいです。


今回もご覧頂きありがとうございます。

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