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競馬市場の拡大とSNS

日本の競馬市場というのは、拡大しているらしい。

たしかに、G1ともなると競馬場はめちゃくちゃ人がいる。

こないだの天皇賞もすごかった。

若者も多い。

成長してる感はひしひしと感じる。

調べてみると、要因はいろいろと説明されている。

WIN5をはじめとした馬券の種類の改革が当たりだったこと、ウマ娘が流行ったこと、オンラインでも見たり賭けたり簡単にできるようになったことなど。

たしかに、JRAのビジネスやり手感はみんな感じてるんじゃないかな。

でも、個人的にはもう一個重要な要素があるんじゃないかと思った。

そもそも競馬というスポーツ自体が時代にマッチしている気がする。

テレビ全盛の時代には、テレビとアメフトの相性が良かったらしく、かのアメリカでは大流行した。

アメフトはワンプレーごとに細かく途切れるし、(サッカーのフリーキックを永遠にやってるような感じで)ワンプレーごとに見どころが詰まっているから、CMを挟みやすい、ということらしい。

テレビに最適なスポーツがアメフトだったとすると、SNSに最適なスポーツは競馬なんじゃなかろうか。

まず、ショート動画に適している。

そもそも1レース3分くらいで終わるし、最後の直線の、ほんの十秒くらいだけ見ればだいたいレースの中身がわかる。

つまり、ショート動画として流通しやすい。

さらに、「インフルエンサー」の意見をみんな知りたがる。

粗品だったり、アンカツだったり、細江純子だったり、たくさんの競馬予想師がいる。

彼らはSNS時代のインフルエンサーのように、オピニオンをリードし、レースを盛り上げる。

彼らはユーチューブ配信を行って、予想を披露したり視聴者と一緒に観戦したりもする。

最後に、多様性がある。

血統派、パドック派、データ派、ジョッキー派、当日の馬場コンディション派、展開派、実績派、本命党、穴党、などなど、挙げだすときりがないけれど、競馬予想にはたくさんの予想の派閥がある。

そして、G1のレース前夜ともなると、競馬好きはSNSで各々の主張を披露し、議論を戦わせる。

お互いに意見を聞いては「その視点はたしかに!」と言って自分の予想に取り込んだり、「いやー、それはないっしょ」と言って参考にしなかったりする。

でも、結局馬券を買うのは自分自身だ。

そして、だれも正解なんてわからないってみんな知ってる。

だからこそみんな、お互いがお互いの考えとそれに基づく賭けを、リスペクトしてる感じがあると思う。

「そうか、お前はそう考えるのか、健闘を祈る」といった感じ。

多様性の時代、SNSの時代、インフルエンサーの時代、ショート動画の時代、動画配信の時代、、、

競馬という歴史と伝統のあるスポーツがたまたまいまの時代にマッチしていた、ということなんじゃなかろうか。

これが、競馬が最近流行っている主要因なんじゃないだろうか?

知らんけど。

とりあえず今週末は、ブリターズカップに出る日本馬、応援しましょう!

ウシュバテソーロ、勝ってくれ!

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