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MOU締結したハワイパシフィック大学に行って参りました

こんにちは。社会福祉学科教員の柳です。

社会福祉学科では教員、学生が積極的に海外との交流を図っていくために「グローバル委員会」を設け、「海外ソーシャルワーク実習」等のプログラムの充実を図っています。
 
今回はその一環として、海外フィールドでの学びの機会を作ることを目的に、2022年9月13日~16日に、渡辺裕一学科長とグローバル委員会の教員4名(木下、浩文、小髙、柳)が、ハワイパシフィック大学(Hawai'i Pacific University : HPU)を訪問いたしました。HPUと武蔵野大学社会福祉学科は、今年度、MOU(Memorandum of Understanding:基本合意書)を締結いたしました。これにより今後、双方の学生や教員の交流が、なお一層盛んになることが期待されます。

HPUは、1965年に設立されたホノルル市内に位置している、近代的なキャンパスが印象的な大学です。65か国からの留学生が在学していることから文化的に多様な大学としても知られています。

今回の訪問は、ソーシャルワーク学部プログラム長のVince Okada先生に多くをコーディネートしていただきました。Vince Okada先生は、今年度より武蔵野大学の非常勤講師として、社会福祉学科が開講する多文化共生ソーシャルワーク論2のオンライン授業もご担当くださいます。

HPUではまず、ソーシャルワーク学部長のHalaevalu Vakalahi先生にご挨拶し、Vakalahi先生から歓迎のレイを首にかけて頂きました。Paul Tran先生からはとても綺麗なブールのHPUマスクを頂きました。HPUの先生方の温かいおもてなしとご親切に心から感謝します。

左から木下・渡邉浩文・渡辺裕一・Halaevalu Vakalahi先生・小高・柳・Vince Okada先生
レイの色が綺麗です

Vakalahi先生とOkada先生を交えた懇談会では、HPUの学習支援の取り組みとMOUに基づいた今後の連携についてのディスカッションをしました。

HPUには、HUI SRC(HPU Undergraduate Infrastructure Student Research Center)という部署があります。そこでは、政府機関から得られた資金を研究助成金として学生に支給したり、教員メンターを配置することで学部学生の研究活動を積極的にサポートしているそうです。学部の時から、学生が主体的に学び、成長する機会を設けていることは学ぶべき取り組みだと思いました。

懇談後は、HPUのVince Okada先生のご案内により大学構内の見学を行いました。図書館の窓から海が見えていたのが印象に残っています。学生課があるオフィスには、HPUが提携を結んでいる海外の様々な大学に関する資料がおかれていました。

キャンパスツアー後は、学部の授業において、HPUの学生・教員と武蔵野大学の学生・教員のセッションがありました。今回は現地に足を運ぶことができなかった武蔵野大学の教員・職員・学生・卒業生は、オンラインにより参加いたしました。

セッションでは、武蔵野大学社会福祉学科の現地参加教員5名とオンライン参加教員2名が自身の研究について英語でプレゼンテーションを行いました。教員の研究分野は、地域福祉、高齢者福祉、自殺対策、LGBT、児童福祉等多岐に渡り、以下のテーマが報告されました。
 
・How is it possible to have a happy life until 120 years old?
・Human Rights Status LGBTQ in Korea
・Support for people with decision-making difficulties
・Research support for people with Down Syndrome(DS) and Intellectual  Disablity(ID) with dementia
・Studies on suicide prevention education
・Current status and research themes
・Nothing About us, Without us -社会的養護領域での当事者参画-

渡辺裕一学科長によるプレゼンテーション

その後は、プレゼンテーションに対してHPUの学生や教員から多くの質問やコメントを頂き、交流を深めることができました。質問には、「社会課題をどのように社会に発信していくのがよいのか」「アメリカのLGBTの取り組みが韓国には役立っているとのことだが日本においても役立つところがあるのか」「1998年に日本の自殺者が急増した理由は何か」などがありました。

今回の訪問は、2泊という短い時間でありましたが、言語、人種、場所の枠を超えた絆づくりの第一歩になったと思います。今後、HPUとの連携を益々強化し、お互いが楽しく学び合い、刺激し合い、「世界のしあわせをカタチにする。」ソーシャルワーク実践の展開に寄与していきたいと思います。

2022年12月にはHPUの学生と教員による日本訪問が予定されています。現在、武蔵野大学社会福祉学科では有志の学生が主体となって、訪問受け入れの企画を練っているところです。

どのような交流になったのか、年末年始頃にはお伝えできると思います。お楽しみに♫


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