見出し画像

ハワイで海外ソーシャルワーク実習を行いました

社会福祉学科教員の小高真美です。

社会福祉学科では、毎年、海外ソーシャルワーク実習を行っています。

今年度は2月11日から2月16日に、ハワイ州ホノルル市にて海外ソーシャルワーク実習を実施いたしました。

今回は2年生5名、3年生3名の計8名の社会福祉学科の学生が参加しました。

本学社会福祉学科は2022年に、ハワイパシフィック大学社会福祉学科とMOU(Memorandum of Understanding:基本合意書)を締結し、今回はその締結後、始めての実習となりました。

実習では様々な体験を通じて、ハワイの文化や歴史に触れたり、ハワイにおけるソーシャルワークについて理解を深めたりしました。

オリエンテーションで実習の目標などを考えました
~ハワイパシフィック大学 Vince Okada先生による講義とディスカッション~

以下、参加学生からの感想をご紹介します。

ハワイの実習ではタロ芋堀りが印象的でした。ハワイならではの体験のみならず、ハワイに根付く生活の基礎となる考え方や精神を学ぶことができ、ハワイの文化をより深く知ることができました。(3年 田原さん)

タロ芋掘りを通して、アロハスピリットの自然との繋がりを大切にすること、みんなで力を合わせて居場所を作ることなど、ソーシャルワークに繋がる価値観を理解することができました。(2年 岡瀬さん)


タロイモ畑に触れあいながらハワイの文化や価値観などを学びました
~ハワイ大学ハワイアンスタディーズ専攻の学生によるガイド~

ハワイといえば観光地、賑わっている、という明るい印象を持っていました。しかし、様々な国の人が集まる場所だからこそ発生する複雑な問題があり、日本の問題との違いやアプローチ方法を学ぶことができました。(2年 佐藤さん)

私はLegal Aid Society of Hawaiʻi Hawai‘i Immigrant Justice Centerを訪問して、移民が直面する課題を解決するにはソーシャルワークの力が必要であると学びました。そしてソーシャルワークの実践には国籍や人種などは関係ないと実感し、これからの社会にはグローバルに活躍できるソーシャルワーカーが求められるのだと学ぶことができました。(2年 小川さん)

Legal Aid Society of Hawaiʻi Hawai‘i Immigrant Justice Centerにて
ハワイで活躍するソーシャルワーカーと弁護士の方から移民の課題等に関する講義を受けました

ハウスレス支援の施設では3.11で使われていた仮設住宅が再利用されていました。また、施設内にはコンビニなどがあり、その場所自体が村のようになっていたのが印象に残っています。(2年 中村)

ハウスレス(ホームレス)の人を支援する事業所IHS Kahauiki Villageで
ボランティアをおこないました
東日本大震災時の仮設住宅が再利用されています(IHS Kahauiki Village)
学生たちは現地スタッフに英語での質問に挑戦してます(IHS Kahauiki Village)

ハワイではソーシャルワークが身近であることが印象に残った。しかしソーシャルワークが身近でありながら人手不足など日本のソーシャルワークと同じような問題も見られた。 ハワイで様々な施設を見学する中でソーシャルワークなど日本について知らないことばかりだと思ったので、もっと日本のことについて勉強していきたい。(3年 野呂さん)

研修全体を通じて、ハワイ州で迫害されてきたハワイアンの思想を人々が尊重している様子が印象的でした。現在ではアメリカ合衆国本土よりも多様な人種が暮らすため、歴史を繰り返さないように、様々な人々の文化まで寄り添える社会形成とソーシャルワークについて今後も学びたいです。(3年 長濱さん)

ハワイパシフィック大学でソーシャルワークを学ぶ学生と交流しました
ハワイパシフィック大学の授業で英語でプレゼンテーションを行いました
テーマ:武蔵野大学や学科のこと、日本における先住民族や外国人支援など

6日間という短い期間ではありましたが、海外実習でしか体験できない学びと新たな出会いを通じて、参加学生の皆さんはひとまわり成長できたのではないでしょうか。

あっという間の6日間でした

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?