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能登半島地震で被災した地域でのボランティア活動に参加しました

社会福祉学科の教員の渡辺裕一です。
武蔵野大学社会福祉学会(通称学内学会)では、2024年1月1日の16時10分に発生した能登半島地震で被災した地域でのボランティア活動に参加しました。今回の活動は、日本ソーシャルワーク教育学会連盟による「学生のチカラプロジェクト」にDWAS-MU(武蔵野大学)として参加したものです。参加した学生は、全部で5名(4年生2名、2年生3名)で、武蔵野大学社会福祉学会(通称学内学会)のスタッフです。

初日(4月26日)は奥能登ボランティアセンター、2日目(4月27日)は輪島市ふるさと体験実習館に宿泊し、27日終日と28日の午前中にボランティア活動に参加してきました。

主に、地震の被害にあった家などから、荷物を運び出す作業に参加しました。1月1日に発生した地震から4ヶ月が経過していますが、現在もあまり変わらない姿に驚き、片付けに戻られている依頼主の住民のみなさんの思いを推しはかりながら、活動に取り組みました。

全国から集まった学生と力を合わせて荷物を運び出しています

また、運び出したものの中には、そのお家やご家族の歴史、思い出を思い起こさせる品物も少なくなく、そこにあった普段の生活が見えてきました。この活動がどのような意味を持つのか、という無力感を感じながらも、「きてくれて心強いよ」という住民のみなさんの言葉に助けられた活動となりました。

被災地の人々の暮らしを思う瞬間です

また、このような活動を通じて被災地に集う全国の学生とも交流をすることができました。現地での活動の様子は、テレビ金沢でも取り上げられました。

最後に、参加した学生のコメントを一部紹介します。

発災から3ヶ月が経つ現在、多くの学生ボランティアや一般ボランティアの方々からの支援が続いている中でも復興への道のりはまだまだ時間を要するものだと感じました。・・・(中略)・・・被災されている中でも、積極的に活動している方々が今できることを積極的に行っている姿を目にし、私がなにかできることをやろうという思いが一層強くなりました。"被災地"ではなく、石川県の自然の豊かさや景色、人の温かさに触れることでたくさんの魅力を感じることができました。ボランティアにできることが限られている中で私たちの活動が少しでも復興への手助けになったらと思うと同時に、このような活動を継続的に行っていくことの必要性を改めて感じました。

社会福祉学科4年生

今回の活動を通し、自分には何ができるだろうかと改めて考える機会になりました。今まではただ、メディアを傍観しているだけでしたが、少しでも被災者や復興の力になれていればと思います。また、前述のようにこの震災をメディアが取り扱う機会が減って、私たちが見た現状を知らない人もいるのではないかと思います。その人たちに現状を知ってもらい、多くの人が協力し合うことで、少しでも早く安心できる暮らしになるのではないかと思いました。

社会福祉学科2年生

社会福祉学科と武蔵野大学社会福祉学会では、これまでかかわりを持ってきた長野県栄村や今回の能登半島での活動をはじめ、学生と教員が力を合わせて様々な活動に取り組んでいます。今後もnoteや学科のウェブサイトや、オープンキャンパス、大学の研究会やシンポジウム等でも、活動の内容について共有・発信していきたいと思います。

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