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モラハラ被害者からの脱却

モラハラって一口に言っても、現状は経験者にしか苦しみがわからない。
私はそう感じている。

何年もの長い時間をかけて少しずつ、加害者の狂った考えに支配されていく。
おかしいな、と感じてもそのころには終わらせる気力もない。
判断することも恐ろしい。できない理由の方が多く見つかる。

運よく加害者から逃げて自由を得ても、本当の意味で[被害者]でなくなるまでは認知のゆがみに苦しめられる。
男性や他人を信じられなくなり、親切に裏があると必要以上に訝しがる。
信じようと決めた相手も、気になる節を見つけては疑う。

それくらいでちょうど良いのかもしれない。
共依存を経験した人は、人を信じやすく自分に自信がない。
自分を必要以上に価値のない存在と歪んだ思い込みを持っている。
だから、人を信じたら最後、また依存され、依存し、共依存に陥るかもしれないからだ。

子どもとの穏やかな日々、久々に感じる心からの幸せ。
加害者がいない、何もかもを自分で決められる世界、その素晴らしさ。
これが一番の幸福なのだ。それで満足していたらいい。

でも私は諦めたくなかったの。

本当の意味での幸せを受け取っていいと思いたかった。
パートナーを持ったらまた不幸になると思いたくないし、子どもたちに、パートナーと愛し合う幸せがないと思わせたくない。

今、毎日、遠距離恋愛のパートナーの彼と連絡を取りながら、時には依存を爆発させて泣いてしまうことも正直ある。

海外に住んで働いている彼とはコロナ禍もあって、前回会えてから半年は会えないのはわかっていた。

しかし、先月、彼は同僚と3人で日本に旅行に来ていた。
3日間だけの連休で、2泊3日。
半分仕事もあって、付き合いもある。
私の住んでいる地域とは飛行機の距離なので、帰国と言ってもこの期間会えなかった。

でもさ、コロナ関連のしがらみも減ってきて、帰って来易いはずなんだよ。
半年の間にもう一度くらい私に会いに来てくれてもいいと思った。
2泊3日の連休で日本旅行するなら、私ともっと会ってほしいと思った。

言いたいことはまとまらない。
でも彼にこの感情を隠してはいけない。
物わかりの良い振りもしたくないし、どんなわがままな言葉も怒らないで聞いてほしい。
私を受け入れてほしい。

依存としか思えないけど、感情が止まらなかった。
優しい彼を困らせながらも、怒らない、不機嫌にならない彼に安心しつつ、私は彼を試しているのだろうかとも自問自答する。

何でも言ってくれていいよ、気が済むまで話し合うことに、嫌だって全然感じないんだよね。
そう言ってくれる彼に、
ああ、私は頑張って今、歪みの矯正をしているんだな。
彼の懐の深さに甘えて、適度に?依存して、適度に自立して。
そんな自己分析をしてみたりする。

未熟な自分のことも認めてあげて、受け入れてしまえばいい。
仕事に家事に子育てに恋愛。
私なりに全力なんだ。
頑張って生きているんだ。
大丈夫だ、大丈夫だよ、と。

度々、会えないことに恨み言を言いつつ、やっぱり海外で孤軍奮闘する彼を癒したい。
本当は彼だって寂しがり屋なんだ。
連絡はびっくりするくらい頻繁にある。
いつもつながっていたい、そう思ってくれているのがわかる。
彼だって寂しいってことを考えないようにやり過ごして耐えているんだ。
だって本当は日本にいたいんだもん。

私にもこもこスリッパを送ってきて、安物で申し訳ないなんて言う。
私の生活を支えたいのにできないことに残念そうにしている。
充分なのに。
私はなんて、欲張りなんだろう。
飲みに行っても、どこのお店に行って、どんなメンバーか勝手に報告してくる。
いつお店に入って、いつ出て、タクシーが捕まらなくて、やっと捕まって、自宅に着いて。
常にわかるようにしてくれる。
最初は正直マメすぎて面倒だな、と思ったけど、私を心配させないためだったのだろう。

私が考えるより深く、大きい心で愛されている。
そんな可能性を信じ始めている。

遠距離恋愛には頻繁な連絡が不可欠らしい。
なるほど、なるほど。

彼を心から信頼していくにしたがって、職場の人への私の思いも変わってくる。
信頼できないパートナーが過去にいたのは確かに不幸だったし、辛かった。
他人が信用できないのも、そんな経験から来ているだろうし、必要以上に男性スタッフをけん制しているのは自覚している。
転職して、半年以上たって。
心を許せる同僚も増えてきて、距離の取り方も詰め方も、子供のころのようなコミュ力の鬼な私に戻りつつあるw

男性陣や上司にモラ要素があったからと言ってなんだ。
私に向かないように塩対応したらいいのだ。
幸いコミュニケーションはあまり必要としない職場。
自分を軸に、礼儀だけは明るく通して、あとはツンとしておこう。

こうして私は、自他の境界の引き方を覚えて、[被害者]脱却をしていくのだろう。

慌てなくていい。
怖がってても、うまくできなくてもいい。
ミスしたり、ドジしたりしてもいい。

これが私。

誰かに非難されて、○○失格!とか言われることもない。
言われたとしても、その人が間違っている。

楽しくて調子に乗ってもいいの。
幸せでルンルンしてもいいの。
しっぺ返しなんかないよ。
悪いことなんてしてない。

ただ誠実に、自分に親切な人には親切に。
そうでない人には普通にw
嫌いな人にはしっかり距離をとって。

子どもたちにちゃんと生きているママを見せたい。
希望をもって幸せに生きてほしい。


長々とすみません。
写真はおとといの皆既月食のピークごろの写真です。
彼に送ったら、ラインのアイコンにしてましたw
最後まで読んでくれたあなたにも、お月さまのパワーが届きますように。

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