2017年12月29日。クイーンTraitsの誕生と2.7 ETHという値段
MusubuAssets NFTコレクション - Days: Tokyo Rainbow Beauty since 20th November, 2017
29th, December 2017: The most beautiful fashion queen with purple hair and with a magnificent crown is sitting on the sofa. 7.7MB PNG file
NFTの値付けのパターン分類
このNFTには2.7 ETHの値段を付けました。
OpenSeaのNFTの値付けには様々な意味があります。考えられる意味を思いつく限り挙げてみます。
作家がどうしてもその値段で売りたい。その値段の金額が今必要…という必要に迫られているケース
類似のNFT作品を見回してみて、おおよその相場観に基づいて「これぐらいの値段だろう」と付けるケース
純粋なアートとしての価格。作家がアートとしてその作品を本気で考えていて、「アートなんだからこういう値段」と付けるケース。作家の言い値。
その作品単体で値段を考えるのではなく、「数百点で完結するコレクション全体の"価値"」を考えた上で、個々のNFT作品に値段を割り振るケース。
証券市場で言う「マーケットメイク」的な感覚を持って、戦術的戦略的にその値段を付けるというケース。
さて、このNFT作品に付けた価格2.7 ETHは上のうちのどれでしょうか?
「コレクション全体としての価値」が暗号資産的にあるのか?問題
前回の投稿で「コレクション全体としての価値」が暗号資産的にあるのか?ということに触れました。この問題は、なかなか奥深いものを含んでいるので、噛み砕き噛み砕き論じていかなければなりません。
OpenSeaで花形的な精彩を放っているコレクションを見ると、どのNFT作品も5 ETHとか7ETHとかいう値段が付いていて、コレクションの作品総数1,000点といった大規模なものになっています。これはどういうことでしょうか?
しかも、個々のNFT作品は、どう見てもアート的に優れた価値を持っているようには見えないものばかりで、同一のキャラクターのバリアントをこれでもか、これでもかと見せる、何も知らない人から見たら何がおもしろいのか皆目わからないような状況です。
間を端折ります。これは、「そのNFTコレクションが投資対象になっている」ということなんです。
もっと正確に言えば、「そのNFTコレクションが投資対象になっており、特定多数の投資家から『投資に適している』というお墨付きを得て、将来の値上がり益を見込んで、買われている」ということなんです。
この証券市場的な投資の動きを、一歩退いて、大局的に眺めると、物事がよくわかってきます。
NFTコレクションにおけるTraits(特性)の意味
ある特定のOpenSeaのNFTコレクションが投資対象と見なされ、実際に投資家が買いを入れて売買が成立している状態では、
コレクションを構成しているNFT作品が”いっぱいある”
という状況が成立しています。"いっぱいある"からコレクションなんです。
いっぱいあるNFT作品の中から投資家が特定の作品を選んで購入するには、個々の作品が差別化していることが不可欠です。
その差別化の「装置」がOpenSeaが設定しているTraits(特性)です。
Traitsは、投資対象であるそのコレクションにおいて、作品個々がコレクション内で差別化するために不可欠の仕組みです。
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