見出し画像

毎日なんだか疲れてない?

先日新たな企画を考えるため、ある方とディスカッションをしていた時のこと。
海外から日本に帰ってくると急に息苦しくなるという話が出て、共感した。日本のことはとても好きだけれど、どうして息苦しく感じてしまうのだろうか?

台湾で住んでいた時も同様のことを感じた。台湾ではいきいきとしていた人が日本に帰ると急に疲れた顔になってしまう。この原因は何なのだろうか。

この疑問の、ひょっとしたら答えの一つかもしれないことにたどり着いた。それは、

「日本にいると、いつも誰かの視線を感じるよね。」

という、その方の言葉。意識していなくても、誰かの目が気になる。それによって秩序やマナーが保たれたり、安全につながったりするので、それ自体は悪い作用しかもたらさないというわけではない。ただ、誰かの視線を気にするあまり、本来の自分が見えづらくなってしまっているのではないか、そんなことを感じた。

私自身、アイルランドに行ってみて「本当に自分がやりたいことってなんだろう?」と、人生の中で初めてまともに考えることができた。それはある意味で、何の肩書もない、何の集団や組織にも属しない、「一人の人間」に物理的に初めてなってできたことだった。奇しくもその方も海外留学に行ったときに同じことを感じたという。

私たちはいろんな人からいろんな「仮面」を被ることを期待されているのだと思う。「女性なんだから、男性なんだから~」という仮面であったり、「母親だから、父親だから~」という仮面であったり。「〇〇の企業に勤めてるんだからすごい人!」と思われたり、大企業に勤めていると、どんなにペーペーの新人でも、企業の名前が入った名刺を渡すだけで、自分よりいくつも年上の人が腰を低くしてくれたりする。それによって「自分はすごい」と錯覚したりもする。実際、それは自分の実力なわけないのに、である。

これらはひょっとすると、誰かに被せられた、もしくは自分が意図せず被った、作られた「アイデンティティ」というやつなのかもしれない。

時にこの作られた「アイデンティティ」が本当の自分を隠してしまっているようにも感じる。だからこそ、自分の本当の姿や本心が見えなくなってしまうのではないか、と思う。辛いとも言えず、好きとも言えない。本当の気持ちが作られた「アイデンティティ」という雑音にかき消されてしまう。

もしかしたら、だから、疲れてしまうのかも…。

全ての肩書や組織や集団のしがらみから逃れるために、海外へ逃避したい!ということは実際問題なかなか難しい。特に今は。しかし、日常生活の中でどうすればそういったしがらみから解き放たれることができるのか。その方法を持っていない人も多いのではないか。


日本を元気にできるとしたら、日常生活の中でその雑音から少しでも離れて、本当の自分に向き合うことができるような機会を提供できればよいのかなと、あれやこれやとディスカッションしている中で気がついた。

現在募集中のZoomオンライン瞑想は、普通の日常生活を送っていると絶え間なく自分の中に溢れてくる、入ってくる雑音や雑念を俯瞰してみる一つの手法のご提案。

毎日のようにたくさんの情報が無意識的に自分に入ってきたり、誰かから作られた「アイデンティティ」を被ることになったりして、なんだか毎日しんどいな、と思っている人におすすめのアクティビティです。詳しくは過去記事「【2020年10月】満月・新月瞑想@Zoom(
https://note.com/musubitrip/n/n010afaf0c743)」をご参照ください。

現在、日常の中でちょっと日常を離れる体験ができる企画を他にも検討中。またお披露目します。

ちはや ふみ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?