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自分を超えたい……

今日こそは違う話題で書こうかと思っていたんですが、うれしいことがあったのでそっち優先。エブリスタという小説投稿サイトでわたしの『十七日後、わたしたちは』という作品が★5,000という評価をいただきました!応援してくださった皆さんにありがとうをお伝えしたいです。――とは言え、わたしの読者さんでここまで追いかけて読んでる方はいないと思うんですけどね。

わたしが普段、投稿しているカクヨムというサイトでは作品1本に対して読者は★を0~3個つけられるシステムなのですが、一方エブリスタというサイトでは、気に入った作品に1日1個★がつけられます。ふたつのサイトでずいぶん仕様が違うので最初はちょっと戸惑ったんですけど、カクヨムではどんなにがんばっても、何十万文字書いても★は読者1人あたり3個しかつけられない。どんなに面白くて、大好きで、毎日読み返したくても3個。ところがエブリスタでは、1日に何話読んでもその作品につけられる★は1個。ところがですね、作品を気に入ってくださる方ができると気が向く限り毎日1個ずつ入れてくださるのです。無限増殖。とは言え、そういう読者さんは何人もできたりしないのですが。

そういうのってちょっと狡っこいかなーと最初は思ってたんですけど、でもそれだけ応援=支援してくださるのって、本当にありがたいです。話が脱線しましたが、エブリスタの★の数は作品がどれくらい愛されているかの指標になり得ると思うのです……。

うれしい。

わたし、他の作家さんたちともそれなりに交流があるんですけど、よくある『読み合い』っていうのがあまり好きじゃなくて。もちろんわたしが好きな作品を書かれる方もいるのですがそういう場合はお付き合いじゃなく、読みに行ってます。よくわかんないけどクラスタで読み合いして★入れる、みたいなのが……ちょっとねぇ。なのでわたしの読者さん、作家さんじゃない方がほとんどです。もしかしたらそれは流動的で上手くないやり方なのかもしれませんけど、同情票みたいなのはいらないかな。気にしないことにしています。

自分の書いたものがそんなふうにそれだけ支持されるってうれしいですよ、やっぱり。確かにあれを書いていた時のわたしは娘いわく『異常』だったらしいのですが、それでも自分の力で得た評価。そう、文芸というのは紙とペンがあれば誰にでもできるじゃないですか?日本は字が書けないという人は少ないですし。その中でもちろん、書かないという選択を取っている人からプロの方までいるわけです。そこで少しだけ飛び抜けるというのはすごいことだと思うし、それは子供の頃、作文がうまかったとかそういうのとは違うんですよね。作家としての評価というのはそれまでのステータスとは違うところで、たとえば学歴や表彰歴や職歴とは違うところで与えられる。そんな自分の中の未知の力で評価されることがうれしい。あるものと言えば、「本が好き!」って気持ちだけですもの。ものすごい達成感です。手応え、半端ないです。

一方、じゃあまた同じくらいのヒット作が書けるんじゃないの、とは言えなくて。カクヨムのPV(ページ閲覧数)を見ても、『17日後』(『十七日後、わたしたちは』の改題前)は他の作品のPVの10倍ありますから。わたしから見ても、作品ばかりが大きくなっちゃって、巣から飛び立ってしまった我が子のようです。

なので、ライバルは過去の自分。それを超える作品を書きたい。読者の方の中には『17日後』と同じような作品を望む方も多いんですけど、わたしはわたしのその時書きたいもので過去の自分に挑もうと思っています。

『17日後』はカクヨムのコンテストで1次通過したんですけど、別にカクヨムにこだわりがそれほどないので、別のコンテストに年内に出す予定です。全面改定したいくらいですけどね、もう1年前に書いた作品ですし。でも今まだ読まれているということはたぶん、書いてから1年後の今でも「刺さる」方がいらっしゃるんだろう、ということで全面改定はしない予定です。

うーん、いつかは超える作品が書けるのかなぁ?文章の善し悪しはたぶん、二の次なんですよ。まずは「共感」を呼べるかどうか。やっぱり『17日後』がウケた理由の一つは、読んだ方が「わかる、わかる」と思ってくださるところが大きかったんだと思うんです。わたしはすごく文章が上手いわけではないし、文章の勉強もしてきてない。だからできることと言えば、言葉を重ねて「共感」を呼ぶことだと思うんです。

「共感」……。

今も新しいものを書いていますけど、共感を得られれば勝ちだし、得られなければ負けだと思っています。コンテストに勝った負けたより、わたしにとっては重要な要素なのですが。

ちなみに、自作はカクヨムのコンテストに合うものではないとわかっているのにカクヨムにこだわる理由はひとつしかないんです……。作品を書く毎に読んでくださる方っていらっしゃるんですよ。中にはエブリスタに追っかけで来てくださった方もいらっしゃるんですけど、カクヨムの読者さんを大切にしたいなぁという気持ちが強くて。マーケティング的には何にも意味が無いのかもしれません。カクヨムコン、絶対、二次選考は通らないと思いますし、他のコンテストに出した方が作品にとってもしあわせなんじゃないかとさえ思います。

どこのレーベル、出版社でも同じことを言っていて、売れる本を作りたいと。たとえば今ならLGBT。あやかし、とか。わたしのジャンルではないんですよ、カクヨムの欲しい作品は。だからエブリスタに出たんですけどねぇ、結局、エブリスタはエブリスタのコンテストに出すための作品置き場になってしまっている……。エブリスタの読者さん(も、やっぱりいます)のためにも新作書かないとなぁ。毎日、★を投げてくださってるのに申し訳ない……。本当に、足をそちらに向けては寝られないですよ。

でも決めてしまったので今年もカクヨムコンには出すんですけどね……。みんなの期待するものとは違うだろうなぁ。他の出版社のコンテストに回した方がいいかもしれない……と悩む日々。だけどねぇ、あれの、わたしが目指したものを今の業界で「良し」と言ってくれる太っ腹な出版社はいないのでは……。いや、売れるものを書かないのが悪いんですけど。もやもや。

ま、とりあえず★5,000やったね、ということで締めたいと思います。がんばった、わたし!これからもまだまだ書きますから、応援よろしくお願いします!

一応、いやらしくリンク貼っておきます。この表紙のポイントは表題のデカさ!インパクト勝負です。改題した時にさらにデカくなりまして……。

今夜はスマホからお届けいたしました。長文失礼(毎日か)。

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