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行き当たりばったり

『連続更新』――この言葉の重みはWeb小説を書いている方ならご存知なんじゃないかと。要するに毎日、書いたものを公開しろということなんだけど、それが難しい。難しいのだ。

じゃあなぜ毎日更新するかと言うと、たくさんあるWeb小説の中で忘れられないため。忘れられちゃうと読まれない小説になってしまう。だから毎日、同じ時間に公開する。

上手く行くと、「22時の更新が待ち遠しいな」と思ってもらえる。わたしはいつも22時に更新している。連載が変わっても「月波さんは22時」と覚えてもらうためだ。

でも実は読者さんにも2タイプいて、①毎日連載を読みたい方、②まとめて読みたい方がいる。②の中でも、時間が出来た時に数話まとめて、という方と、連載が終わってから一気にという方がいる。なので連続更新が必要なのは①の方。毎日のPVの推移は、①の方々の数を基本に見ることになるわけだ。

覚えてもらうためには、毎日更新する。これが読まれるための鉄則だ。

しかし、当然のことながら毎日最新話を提供するのは難しいので、まとめてストックをつくっておくことが多い。わたしは去年から一作書き終わらないと公開しない、という方法を取っていたのだけど、今作は毎話書き下ろし! サドンデス。昨日の第4話公開で、ストックは本当にゼロになった。

うーん、行き当たりばったり感が強い。しかしこういう時のためのプロットだ。珍しく今作にはわりとちゃんとしたプロットがあるので物語の指針はある。あとは肉付け。どうやって見せていくか。

大切なのはキャラブレしないこと。話は繋がっていてもキャラが掴めないのでは物語として失敗だ。長い物語ほど気をつけなければならない。

どちらにしても、いま、わたしに必要なのは『毎日更新すること』であり、そのために毎日コツコツと書くことだ。辛い日は休むとしても。いや、むしろ休んだ方がいい。話自体も引っ張られて『適当にやっつけで書いた話』になってしまう。いまのところ、大丈夫。キャラは生きている。

少しずつ情報を小出しにしたり、最後に開示するのはミステリー小説じゃないからいらないと、情報は冒頭に読者に開示するものだと習ったんだけど(文芸講座で)、しかしどうにもわたしは大切なことは最後にバラしたい気持ちが強くて。んー、と思って前作『青い鳥』ではできるだけ頭に情報を乗せたんだけども、他の作品を書こうとするとやっぱり隠し事をしたくなる(笑)。

冬にミステリー入門講座に通ったんだけども、そう、こうなったらミステリーを書けばいいのではないかと! とは言え本格ミステリーを書くのは大変そうなので、ミステリー要素の強い作品を書いてみようと思った次第。

なので今作はじわじわと真実が公開されていく作り……になっていると思う。たぶん。読者さんも常に?(ハテナ)が頭にある状態で話が進んでくれるといいなと思っている。力量次第ですね。

そんなわけで第5話、今夜の22時に向けて絶賛執筆中(笑)。まさに行き当たりばったり的。昨日は必要な資料を集める時点で疲れてしまった。

なにしろサバイバルなので、想像力だけではとても書けなくて、ネットで資料を集めて書いている。こんなに調べ物するのは珍しいかも。大体、恋愛小説なら多少はファンタジーで許されてしまう。出版されている小説でもそんなに細かく書かれていなかったり、省かれていたり。上手く省いていくのもテクニックのひとつだと思うんだけど、わたしは一から十まで書いていきたいタイプなので難しい。

こんなふうにして『すべて、青』は少数の読者さんもついて連載されています。毎日読んでくれる方がいるから、毎日書く力が出るのです。ありがとうございます。楽しみに待ってくれるのは本当にうれしいです。

作品はこちら。誰でも無料で、アカウント登録無しで読めます。興味があったらどうぞ!↓↓

閉鎖的環境の中、高校生の、お互い相手をよく知らない男女が生きていこうと奮闘中です。どこまでリアルに書くかな……^^; あんまりリアル過ぎるのもなんというか奥ゆかしさに欠けるというか。今回はオブラートに包んで行こうと思います。

では、よろしくお願いします!

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