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暮らしと水引

お久しぶり投稿です。

水引作家 musubi_tokyoです。

今回は最近の気づきからテーマにしている

「 暮らしに添える水引 」

から波及した展示会を訪ねて感じたコトを

綴ろうと思います。

○東京国立近代美術館にて

暮らしから生まれた

美しいそのカタチは「民藝」

と呼ばれるようになりました。

民藝、民衆的工芸

1926年(大正15)に「民藝」という言葉が生まれました。

柳原宗悦さんの民藝活動の始まりはこの木喰仏だったそうです。



民衆の実用品として、名もなき工人たちにより作られた日用品の中に「美」を見出した柳宗悦さんの

民藝の100年の展示を見てきました。



先入観に囚われずものを観るスタイル

直感で観る

過去の民藝品の美しさを紹介すること。現存する民藝の伝統を守っていくこと。そして個人作家、つまり民藝品に触発されて自分も美しいものを作りたいと志す作家の作品を展示すること。

日本民藝館はそうして完成していきます。

展示を通じて感じたのは

人間の暮らしは本当に豊かなのか。
3種の神器など、高度経済成長を迎えどんどん便利になった暮らしと共に、大量生産、安価な販売により、何か大切なものも失ってしまったように感じます。

日本人の顔をした西洋人

今年はたくさんの胸に響くコトバに出会いました。

○ 東京交通会館にて
伝統工芸 水引とゆめの華
長野県飯田市 関島登さんのお弟子さんから波及していった この技法を受け継ぐ
日本伝統水引工芸研究会 しらかば会
のみなさんの展示会に伺いました。



その産地により素材も変われば結び細工の技法も様々。
自由に表現された作品はココロを掴まれました。
なによりもその丁寧さに美しさが伴っていました。

年に一度の展示会でお話しを伺うことができて、今後の活動に大きな影響を与えて頂きました。

今年の8月に亡くなられた関島登さんの想いを受け継ぐ方々とのご縁が繋がり、まだまだまだ学ぶことが多いなぁと感じています。

水引の素材自体が日本伝統素材であり、その水引紐を結ぶ行為、水引細工は伝統工芸であると思います。

伝統的工芸品の指定条件は、以下の通り

1、日常生活で使われている工芸品で、手工業である
2、技術、原材料が100年以上受け継がれている
3、一定の地域で産業として成り立っている

水引との出会いはさまざまななコトを私に教えてくれています。
繋がりゆく点と点が線になり何かに導かれるかのような感覚。

今回のヒントを大切に100年先へ繋ぐ活動に生かして行きたいと思います。

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