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HSPの特徴を知って「私のことだ!」と思ったら、ちょっとヤバいかもしれない話

私がHSPと出会ったのは、数年前にHSPについてまとめられた本を書店で手に取ったときでした。
ちょうど「繊細さん」のキーワードが世に出てきたころ。

なんとなく手に取って、なんとなくぱらぱら読み進めてみると…
「えっ?!これほとんど私のことじゃん!」
ってびっくりしたのを覚えています。
速攻で本を購入してHSPについて調べたの、なんだか懐かしいです。笑

そんな感じでHSPにハマるように飛びついて、本を読み漁って
「うんうんそうだよねー、自分HSPだ!」
なんて、思ってたころがありました。

…これって違うよね?と今なら思います。
もしあなたが私と同じようにHSPにハマっていたなら、ちょっと立ち止まって、考えてみるきっかけにしてください。

HSPは「タフな性格か?繊細な性格か?」を表すメーター

HSPを表すメーター

世の中の5人に1人はHSP、とも言われているのですが、実は誰もが少なからずHSP気質を持っています

ただ、そもそもがHSPだというはっきりした基準があるわけでもありません。
また、何か数字にできたり目に見えるもので判断できません。
「これが当てはまるから絶対HSP」って言えるものがないんですね。

「HSPに当てはまる項目が多いから、自分はHSP傾向かもしれない」
みたいな判定になります。

HSPは遺伝子レベルの特徴

気質を土台にして形成されるのが性格


HSPは「気質」と言われる「遺伝子レベルの特徴」
になります。
成長過程で消えることのない、生まれ持ったものです。

一方で、このHSP気質を土台にして、環境や経験によって形成されるのが性格になります。

たまーにHSPを治療が必要な病気や障害だと思っている人がいるのですが、HSPは病院ではありません。
そのため、治療や診断は基本的には必要ありません。

HSPの特徴は?


HSPは「身体的にも心情的にも敏感」という特徴があります。
この敏感さが集団生活では不利になってしまいがちですが、自分の強みとしてプラスにできる面もあるんです。
どうやってHSPを自分のプラスにするのか?を考えることがかなり大事だといえます。

HSPの特徴はいくつかあるのですが、今回は3つの特徴をピックアップしてみました。

HSPの特徴①刺激を受け取りすぎてしまう

HSPは「繊細さん」「敏感さん」とも言われる通り、刺激を受け取りすぎてしまう特徴があります。
そして、刺激を受け取りすぎてしまうため、疲れやすい性質も持ち合わせています。

例えば、大きな音が苦手、変な匂いに気づきやすい、寒さや暑さに他の人より反応してしまう。人が集まる場所が苦手、などなど。
一方で、春や夏などの四季の変化を他の人より楽しむことができたり、気に入った音楽に入り込んで楽しんだりもできます。

私はオフィスで仕事をしていると、音が気になることが多かったです。
急になる電話やキーボード音、人の会話などなど。
現在のテレワークできる会社に入ってから、かなりストレスが減ったと実感しています。

HSPの特徴②共感力が高くて感情移入しやすい

特徴の2つ目が共感力の高さです。
例えば、映画やドラマを見ていると、登場人物に感情移入してしまいがち。感極まったシーンでは自然と涙が出てしまうことも多いです。

日常的な場面だと、他の人の機嫌の悪さも感じ取ってしまうこともよくあります。
「あの人怒ってるのかな?何か私しちゃったかな…」「あれ、今日はいつもと違うな、何があったのかな」と、ストレスを感じることも。

自分には関係ない、他人の機嫌や言動でストレスを溜めやすい点には注意が必要です。
一方で、相手の気持ちを察することができるので、人をサポートすることが得意なのも特徴です。

HSPの特徴③考えすぎてしまう

あなたは何か決める時、すぐに決めることができますか?
1つの物事について、ああでもない…こうでもない…と色々考えてしまうのがHSPなんです。
じっくり考える時間が必要にはなりますが、いろいろな角度から考えた意見を言えたり、創造的なアイディアがひらめくこともあります。

また、色々と考えたり想像したりすることが大好きなのもHSPの特徴です。
1人の時間が苦ではなく、むしろ楽しんでいたり、1人の時間が必要という人も多いです。

「自分はHSPだ!」と盲目的になりすぎるとヤバい

大体の人は
「あー、私はHSPのこの特徴は当てはまってるけど、この特徴は当てはまってないなあ。だから、これを参考にしよう」
くらいで終わると思います。
自分に必要な情報を取捨選択できている、理想的な状況です。

一方で、HSPの情報を調べすぎると
「HSPの人はこうだから、自分もきっとこうである!」
自分をHSPの特徴に当てはめにいってしまう人もいます。
以前の私はコレでした。

自分を知るためにHSPの知識を集めていたのに、いつのまにかHSP情報に洗脳されていた感じです。本末転倒です。
だんだんHSPの情報を見て息苦しくなったり、自分ってなんだろう?と悩んだりしました。

あくまで、HSPに関する本や動画、情報は参考程度にすること。
100人いれば100通りのタイプがあります。
自分の場合はこことこの部分がHSP傾向なんだな、と思って参考にすることが大切です。

HSPを知ることで、社会で息がしやすくなる

HSPは、正直世間的にはあまり評価されない部分の多い気質が特徴です。

私も、「この辛さはなんでだろう?」「努力しても評価されないのはなんでだろう?」と悩んだり、自分を責めてしまっていたことがあります。
だから、HSPというものを知って、これで苦痛が取り除ける!と嬉しくなって調べすぎちゃったんですよね。

きちんとHSPを知って特徴や自信の悩みを理解できれば、才能の生かし方や周囲との良い関係を築くきっかけになります。
ありのままの自分でいられる、きっかけとしてこの記事があなたの参考になれば嬉しいです。


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