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R4、セルフケア革命

 ふとしたきっかけが、ビリヤードの球と球が衝突し転がり軌道を描くように、先々を創る。

 萩尾望都先生の作品『千本目のピン』は髪を留めるピンが何故か足りないため妹のピンを一本失敬するという行動が連鎖した結果、7番目の妹は髪を結わないまま舞踏会へ姿を現し、姉が失くしただろうピンを見つけた紳士からそれを手渡されるというか、ピンがきっかけで素敵な紳士と出会う話だが、ピンと一緒に素敵な出会いがやって来るという御伽話にも、ひとつの出来事が思いがけない出来事をつくるという寓話にも思える。
 世の中では日常的にこういったことはおこっていると常々思っているが、まさに今現在もたどってゆくと出来事が繋がっている。要は思いがけないところに自分がいる気がしてならない。

 たまたま利用したサービスがきっかけでおすすめコンテンツに、ある美容コラムニストの番組が表示され、何となく聞き始めたら夢中になってしまい、そこで改めて「オーガニックコスメ」と「香り」に着目している。
敏感肌なので添加物を気にして肌に触れるものは選んできたつもりだけれど何というかふんどしを締め直したような感覚。アロマテラピーを生活に取り入れた時代もあって、シャンプーやアロマミストを手作りしていたので香りの力は偉大だと知っていたけれど子どもが産まれてからは遠ざかっていたので「また、よろしくお願いします」と職場復帰したような感じがある。
 あとは「月」のサイクルや「中医学」はずっと何となく気になっていたけれど、もういい加減本気で向き合おうかなといった感がある。中医学は難しいので、基本的な考え方をまずは覚えたあとに簡単な養生の仕方を覚えるくらいまでしか無理だろうけれど、それをやるとやらないでは雲泥の差だと思う。

 それと少し前までは自分の直感ほどあてにならないものはないと思っていたけれど、そんなことはないと思うことにした。それは私の直感力が優れているからではなく、直感は使わなければ磨かれないし、何となく直感を使うことは自分を信じることになるからで、そんなことでしか自分を信じられないのかというよりも、そんなことだからこそ自分を信じる力が試される気がする。
 五感を研ぎ澄ませることが生活に豊かさをもたらすように、直感を使うようになったことで、他の感覚も豊かになればよい。それと感覚は当たり前にあるものではないという意識も持ちたい。


 食べる飲む眠るとか、洗うとか補うとか整えるとか、すべてが生活を作っていて、内容や方法や、さじ加減がとても大切で、足らなくても多過ぎても調子は悪くなる。生活をよりよくすることに集中することは必要であり、しかし実はとても難しい。自分のことなのに私は未だに現状が正解かどうかが分からない。久しぶりに大きな方法論の変更を図ったことが吉と出ればいいが。

 ひとまず肌のきめが細かくなったような気がするのと、髪も毛がつるつる、さらさらになった。
あと寝る前に寝つきが良くなる香りのスプレーを寝具にかけるのだけれど、眠りが深くなった気がする。ほぼ「〜気がする」だけれど、「何かいいかも」という気持ちが大切でもあるのだよね。



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