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38年前のロゴフォントを探す

遠い遠い昔、Flamenco Libreというフラメンコスタジオのロゴを作った事があった。
もう、すっかり忘れていたけれど 時々訪れる会社の地下に
記憶の片隅にあった、その名前を見つけた。
気になって、HPを見てみたら不鮮明でボケたロゴがあった。
何とかキレイなものにしてあげたいなと、思ってしまった。
フォントを組んだ簡単なモノだけれど、当時も今も好みは余り変わってはいない。
多分、a,b,r のカタチが好きでフォントを選んだのだろう。

HPにあった不鮮明なロゴ

1985年設立という事なので、38年ほど前
まだ、パソコンを使って仕事をする環境ではなく
ケント紙に、手描きで墨入れして作るか
写植やインレタ、Monsenなどの書体の清刷集を複写して
切り貼りで、手組みをしていた時代。
それから清刷を作って、色指定などマニュアルを作って納品。

これは手描きでは無く、フォントを組んだものだと思うけれど
使用したフォントが判らないので、Macの中を探すけれど見つからず
フォントを特定してくれる、便利アプリで検索してもヒットせず
インレタの見本帳を引っ張り出して探すけれど、これも見つからない。
多分Monsenの書体集なのだろうけれど、今は手元には無い。

作り直したロゴ

結局、不鮮明なものをベースに描き起こすことにした。
細部は違うかもしれないけれど、法則は解るので意外と簡単。
カタカナは写研の書体だと思うけれど、これも写植屋さんも無く
モリサワのゴナで済ますことにした。

完成したので、先方に経緯を説明した文章とロゴデータを送付。
印刷物からスキャンしたデータしか無いので、助かりますとのこと。
HPに反映してくれると嬉しいけれど、さてどうなるか。
設立した当初の女性から、運営は変わっているらしいが
38年も続けるというのは凄いこと。
今後も引き継がれ、存続しつづけて欲しいと思う。

せっかくなので正方形のフォーマットも作ってみた

38年前は、高級そうなウイスキー1本をもらった記憶があるが
今回は、完全なる自己満足で終了とする。

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