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ひと月ぶりの葉ね文庫

ひと月ぶりに大阪の葉ね文庫へ行く。一番のお目当てはこれ。

行きの京阪電車の車内では、笹川諒の『水の聖歌隊』を読みながら行く。以前、丸善で衝動買いをした時にも、歌集の冒頭から心惹かれる歌があったが、読み進めていくと好きな歌に、さらに出会うことができた。

遠目には宇宙のようで紫陽花は死後の僕たちにもわかる花

葉ね文庫に着いたら、すでに氏は来店されていた。早速『鬼と踊る』にサインを書いていただく。今日は他にも、三田三郎の第一歌集『もうちょっと生きる』や、「したあとの朝日はだるい……」でよく知られる岡崎裕美子の第二歌集『わたくしが樹木であれば』などを購入。葉ね文庫では、お金も時間もいくらあってもいつも足りない。

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今日は、途中から笹川諒氏も来られ、また、Twitterなどで短歌をよく見かける歌人の方々ともお会いしてお話しできたり、店主の方からは歌集に関してためになる情報を教えていただいたり、と充実度の高すぎる時間だった。

帰る前に、三田三郎『鬼と踊る』を店内で少し読ませてもらった。早く読みたかった歌集だったが、その期待値をさらに越えていく。読んでいてなんだか楽しい。自らのリアルを肯定されているような気がしてくる。

分かりたい人の気持ちは分からずに殺人鬼の手記など読んでいる

帰りの京阪電車の中で続きを読もうと思ったが、疲れていたのかあっという間に寝てしまい、気づけば出町柳駅。続きを読むのは、今夜以降の楽しみとなった。

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