見出し画像

入社前にどんな勉強したら良い? | よくある質問

(読む時間:3分程度)

 ご訪問、ありがとうございます。
ITコンサルティング会社「夢創IT株式会社」の代表の岩崎でございます。
中途採用でのご面談時に良く受ける質問にお答えするシリーズです。(とは申しても、そんなに受けない質問です。だんだんとネタが無くなってきたというところが本音です。)
今回は「入社前にどんな勉強したら良い?」になります。

回答

「わからない」です。
えっ!?「わからない」ってどういうことなのっと思いますよね。これから説明します。

「わからない」理由

 「わからない」には、二つの意味合いがあります。
ひとつは、個人が保有している現在のナレッジがわからないために、会社が求めるレベルにあるナレッジに達しているのか、もしくはどれくらい達しているか分からないので、何を勉強してもらったら良いのかが「わからない」と言うことになります。
ふたつめは、どのような勉強方法が本人に適しているのか、効率的な学習方法なのかが「わからない」です。本を読むのが良いのか、座学をするのが良いのか、スクール行くのが良いのか!?本人にとっての最適解を会社側から提示することは困難です。

 イメージを見ていただきたいのですが、会社側で保有している情報は、会社が求めるアウトプット(=ミッションや役割)から、そのアウトプットを出すために必要なケイパビリティになります。(ケイパビリティとは、「能力」「才能」「手腕」「力量」などの総合力を指します。)勉強と言うキーワードから、そのケイパビリティの中のナレッジまでが会社で保有している情報ということになります。一方で、個人で保有している情報は、個人の現時点のナレッジになります。そうしますと、会社でアウトプットを出すためのナレッジと、個人が保有している現在のナレッジのギャップが、勉強して補完する部分になりますが、この部分は総じて個人が持っている情報になりますが、にも関わらず、この部分を会社側に質問してもらっていることになります。それって、会社側が回答するのってすごく困難ではないでしょうか?もちろん面談で、情報をキャッチアップすることをしていますが、限られたリソース(時間や情報)の中で、全てを収集することは困難なのが現状です。

心象

 そして、この質問は能動的なように見えて、実は受動的な質問で、ネガティブな心象を受けます。理由はふたつですが、ひとつは考えることを放棄していると受け取られます。もうひとつは、相手を見た質問の様で実は自分中心の質問となっています。この「入社前にどんな勉強したら良い?」と言う質問をするのではなく「どういうナレッジが必要とされていますか?」と言う質問であれば、相手主体にもなりますし、自分とのギャップを埋めることを考えるように受け取られてポジティブな心象になります。もっと言うと「~のアプトプットを出すためには、~と~のナレッジが必要かと考えますが、あっていますか?」って質問が出てくると、おっ!すごいなー!!って感じるかなと。

さいごに

 今回は、質問に対しての答えと言うのが無かったわけで、あまり参考にはならなかったかもしれません。ただ、同じ質問でも質問の仕方、視点を変えることで、相手にどのように受け取られるのかを参考にしてもらえればと思い書いた記事になります。少しでも皆様のお役に立つ内容であれば嬉しいです。

この記事が参加している募集

#企業のnote

with note pro

12,665件

#仕事について話そう

110,303件