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フォトグラに使う機材とソフトウェア

私がフォトグラメトリー(以下、フォトグラと略す)に使っている機材とソフトウェアを紹介しましょう。

〇ソフトウェア
フォトグラっていうんだから、まずは使っているソフトウェアですね。
CapturingReality のRealityCaptureです。こう書くと意味がわかんなくなりますが「CapturingReality社のRealityCaptureというソフトを使っている」と言うことです。世の中のフォトグラソフトはRealityCapture(以下、RCと略す)の他に、Metashape3DF ZEPHYRそしてPIX4Dmapperなどがありますが、私が見える範囲では(笑)RCは数あるフォトグラソフトの中でもユーザー数はMetashapeに続いて多い方だと思います。
実は2022年1月まではMetashape Standardを使っていて、「そのうちProfessionalに移行したいなぁ」と思っていました。でも、同年2月の東ヨーロッパでの戦争勃発があり、Metashapeはその戦争の責任を負うべき国のメーカー製なので抗議の意味を込めてRCへ乗り換えました。MetashapeはmacOSで使っていたのですがRCはWindowsでしか動かないためフォトグラ用のPCを購入するという思わぬ出費をすることになりました。

ウクライナ支持!
ここへの支持と某国への抗議の意味を込めて

〇パソコン
Metashapeを使っていた頃はiMacを使っていました。そのスペックは下の画像のとおりです。そして乗り換えたRCを使用しているパソコンがこちらです。iMacのCPUがIntel Core i9なのでそれ以上のスペックじゃないとダメだなと思ったのと、Metashapeの処理でメモリを30GBくらい使うことがあったので32GBじゃ心配ので64GBに増やしました。グラボはフォトグラの処理ではGPUはあまり出番が多くなさそうと思ったのでRTX 3070でいいかなぁと思いました。このあたりでもう予算キツキツだったのでSDDはケチって1TBにしました。でも、RCは処置結果をキャッシュとしてストレージに蓄積して同じ処理を再度行うときに処理速度を速めるという機能があるようで、そのためのストレージもそこそこの要領が必要と言うことが分かりました。なので、今のところはiMac用に買った外付けの1TBのSSDをくっつけてます。
ところで、私はVMWare FusionでWindows11も動かしているのですが、「RCはそれで動かせばパソコンを新調せずに済むんじゃないか?」とも思いました。でも、RCの動作にはNVIDIAのGPU+CUDAが必須ということもあり、(iMacのグラボはRADEONだしVMWareではGPUエミュレーションはできないし)泣く泣く、半ばワクワク、パソコンを新調したという次第です。

iMacのスペック
Metashapeに使っていたiMacのスペック


〇カメラ

主に使っているカメラはCannonのPowerShot SX720というコンパクトデジカメです。画素数は20MPですかね。購入してもう5,6年は経つでしょうか、それでも続けています。使い続ける理由は単純に「買い替えるほどのお金がない」ということで、性能がいいとかいうことではありません。お金があればフルサイズのミラーレスカメラに乗り換えたいくらいです。良いとこと言えば、iPhoneに”CameraConnect”というアプリをインストールすればWi-Fi経由でカメラのライブビューを見ながらシャッターを切る操作などできるのでポールを使った高所撮影には便利です。
一眼レフとしてはCannon EOS Kiss 7Xiを持っていますが、Wi-FiとかBluetoothなど通信機能がないのでフォトグラ撮影には全然使っていません。

Cannon PowerShot SX720
Cannon PowerShot SX720

〇高所撮影ロッド
高所撮影のためのBi Rod 6C-4500を購入しました。最長4.5mまで伸ばせるカーボン製のロッドです。大抵はこのロッドにPowerShot SX720を付けて高所撮影をしています。ちなみに私の場合「高所撮影」と言っても高いところを撮影することは少なく、大抵は地面を撮るのに重宝しています。つまり、高所から地面を撮影して疑似ドローンの様にしているのです。公園や寺社の境内などドローンは飛ばせない比較的広い範囲のフォトグラをするときは地面をきちんと撮っておかないと良い風景ができません。カメラを手で持っても良いのですが、それでは視野が狭くなり広い範囲を撮るには効率が悪くなります。多少の高所から撮ることでカメラの視野を広げて多少は効率を上げるようにしています。
撮影ではロッドに付けたカメラを操作するためiPhoneを手に持つ必要がありますが、ロッドを支えるために片手は塞がっているいます。もう一方の片手だけでiPhoneを操作するのは面倒くさいので、私はこのようなクランプを使っています。これでロッドを挟んでiPhoneをロッドに固定しています。片手でロッドを支えて、もう一方の手でiPhoneの操作をします。ただ、これだと円いロッドを挟むわけですからやや安定しないのも事実です。挟み方が悪く、ロッドを挟めずバチンとiPhoneごと落ちてしまうことを多々あります。円い軸をガシッと挟めるクランプがあると良いのですが。。。

高所撮影の様子
高所撮影の様子

〇ドローン
DJI AIR 2Sを使っています。やっと最近、フォトグラ撮影に使い始めました。まだ、多くの事例を扱ってはいませんが今のところは古墳を撮るために使っています。撮影対象とした古墳は今のところ全長数十mから100mくらいです。高さも高いもので10mはあるのでロッドでは撮影が大変です。ドローンを使って十数mの高度から撮影するととても効率が良いですね。もちろん、撮影に当たっては、必要な場合は航空局へ飛行許可申請を行い、また地権者である自治体には撮影許可申請や届出をして、撮影時も周囲の人や物への安全配慮は欠かさないようにしています(一応、SUSCの無人航空機操縦士2級ライセンスを持っています)。
パイロットソフトウェアは主にLitchi for DJI Droneです。iMac上でmap-creator.appを使ってフライトプランの原型をつくり、出力したCSVファイルをLitch Hubで読み込んで微修正するというフローで作業をしています。他のパイロットソフトウェアもダウンロードしましたが、プラン作成のためのUIはいまのところLitchiが、使いやすいとは言いませんが、一番私にしっくりきます。
そして、近いうちにAutel RoboticsEVO II DUAL 640Tを購入する予定です。こちらの注目ポイントは熱赤外線カメラによる撮影ができることです。購入できたら別の機会に紹介します。

いまのところ、こんな感じです。今後、新しい何かを入手したときは随時、紹介記事を書いていきたいと思います。