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Sondre Lerche "Two Way Monologue" (2004)

 Sondre Lerche (ソンドレ・ラルケ)は、地元ノルウェーにおいて絶大な人気を誇るシンガーソングライターである。

 2022年には、ノルウェーのグラミー賞である"Spellemannprisen"において、Alternative  Pop/Rock Albumの最優秀賞を受賞している。

 レコーディング当時19歳の若さでリリースしたデビュー作、"Faces Down"でノルウェーグラミー新人賞を獲得したのが2001年。

 そこから現在までに10枚ものオリジナルアルバムを積み重ねてきた。

 ソフトロックを軸にしつつ、時にジャズ路線、時にパンク路線、時にシンセポップ路線と、作品ごとにスタイルを変えながら数々の傑作を生み出してきた。

 そんなバラエティ豊かなディスコグラフィーの中で特に人気なのが2004年の2ndアルバム、"Two Way Monologue"である。

"Two Way Monologue" (2004)

 アコースティック・ギターとストリングスを基調とした端正なサウンドプロダクションだが、そこに遊び心溢れるエフェクトを多く取り入れている。だが、それが邪魔になることはなく、あくまで主役は歌メロ。優れたメロディラインがあってこそ、エフェクトが引き立て役に回ることができる。

 2曲目の"Track You Down"と6曲目の"Counter Spark"は、サウンド面での小細工無しで、純粋にメロディラインの良さだけで勝負できる文句無しの名曲。


 極めつけは、4曲目の表題曲"Two Way Monologue"。独特のメロディラインもさることながら、奇想天外な楽曲展開とアレンジで魅せてくれる、完璧なまでの5分40秒。キャリアを代表する名曲。


 そんなソンドレ・ラルケが11月に来日。2ndアルバムのリリース20周年記念ツアーということで、全曲再現に期待したい。


 2nd以外の楽曲では、デビュー作に収録の代表曲"Sleep On Needles"や、最新作に収録のキラーチューン"Cut"を是非ライブで体感してみたい。


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