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生活・感想「モノノ怪」「「ママにはならないことにしました 韓国で生きる子なし女性たちの悩みと幸せ」」(2024/06/16)


youtubeの無料公開期間が終わってしまったので十五周年記念サイトを…


そしてDMMアニメのリンクを…・


感想「モノノ怪」



モノノ怪~。
おもろい~。
おもろすぎる~。
思い出補正を差し引いても、今でも脳汁が出てくる。
48時間限定公開でもう1日経過してしまったので、あと1日(月曜日いっぱい)までしか見られないんだけど、見られてよかったな~。
こっちがモノノ怪の元ネタ?となった怪~ayakashi~の「化猫」編だ。

薬売りの髪の毛がうねっていない…?!こんなんだったっけ。

・2006年、2007年代のアニメってどんなんだったけ…?と調べていたんだけどそんなに覚えていなかった。なので当時のアニメ作品群を俯瞰した言及ができない。それでも、当時、この作品は異色であった。
日本画のように線と色だけでだけでデザインされた世界観、顔の特徴を強調させた独特なキャラクターデザイン、色彩設定だけで画面をここまで映えさせるセンス、最低限の演出で見せる絵コンテ、引き算の演出、それらを牽引する脚本、歌舞伎と落語を彷彿とさせるセリフ回し、声優、作画スタッフ、和紙に描いたような画面を成立させた撮影、何もかも……何もかも……現代ではやらない作品作りだ……。劇場版ではどうなってるんだろう。
最近のアニメみたいにAE撮影処理バリバリになっていたら嫌だな~。
かなり嫌かも…!!

・私は最近の足し算式のアニメの撮影処理があまり好きではない。見ていて疲れてしまうのだ。画面がリッチになっていることは理解しているし、豪華な画面が最近の主流であることも分かるのだが、その分情報量が多く、映像を見るというよりも動くイラストを見ているような気分になる。

人ならざる者である薬売りの声に、独特の響きを持つ櫻井孝宏さんの声はよくあっていた。降板は仕方ないとはいえ、声を含めてのキャラクター造形だと思うので、櫻井さんの薬売りが見られないのは残念と言う気持ちが強い。
とはいえ、作品のコンセプトからして櫻井さんの続投は難しかっただろう。残念だ。本当に残念という気持ちである。

放映当時気にしていなかったが、モノノ怪はほとんどが女性が男性に虐げられる脚本なんだな。

これってどういう事なんだろう。女性の方が悲劇にしやすいから?被害にあいやすいから?物語を作りやすかったのかしら。
劇場版も女郎の話しだ。
なんだかな~……と言う気持ちが出てきちゃうな…。

また、アニメ作品とスタッフが変わっている事も個人的には気にかかるところだ。特にアニメ版モノノ怪の独特の世界観を作っていた美術デザインの保坂有美さんのお名前が劇場版から消えてしまっているのが気にかかる。

まあ、とはいえ、過去にすがるのもよくないよな。
新しくどのような世界観が出来るのかを楽しまなくては。


・「「十二国記」絵師 山田章博の世界」(山田章博/著 、芸術新潮編集部/編)、「蜘蛛」(著 にゃるら)、「ママにはならないことにしました 韓国で生きる子なし女性たちの悩みと幸せ」(チェ・ジウン (著), オ・ヨンア (翻訳))を読了。

感想「ママにはならないことにしました 韓国で生きる子なし女性たちの悩みと幸せ」

・「ママにはならないことにしました 韓国で生きる子なし女性たちの悩みと幸せ」やっと読み終わった…。なんだか半年くらいかかった気がする。
読んでいる途中で忙しくなり、図書館に返し、また借りて…の繰り返しだったので読み終われてよかった。

・「ママ~」での一番の収穫は「子供がいる人生に興味がない女性(だが結婚はしている)」を知れた事だ。子供を自分の人生には必要ないと言い切る女性は、想像以上に肩身を狭くして生きている。それこそ「何かしらの信念があり子無しを選んだ」くらいではないと容認されない雰囲気だ。

・ましてや韓国では宗教がキリスト教である事、文化に強く儒教が残っている事、中絶が法律上禁止となっており(つまり、望む望まないに関係なく女性は妊娠した場合、産まないという選択ができない)(この法律は2021年に無効化されたが未だに賛否両論であると聞く)、「子供を持たない」という選択をされた方への社会からの抑圧は日本の比ではない。そんな世情の中で「自分の人生に子供は必要ない」と宣言するのに、どのくらいの勇気と覚悟があったのだろうか。
このような勇気をもってくれる人がいるから、救われる。

・私の知る範囲で「結婚したが子供がいない女性」は「子供は欲しいが、何かしらの理由により持つことができない」事が多い。
つまり……つまり、多くの女性は「子供が欲しいと思っている」というのが世間一般の認識だ。

・多くの人が、それは女性も含め、「女性は母親になるもの」と思って生きている。そのため「子供がいない」のは「妊娠出産育児に積極的になれない「理由」があって諦めている」という認識になる。
現代日本において、ほとんどの人がそう思うであろう。
残酷だが、多くの人にとって「欲しくないから子供は産まない(だが結婚はしたい)」という夫婦はこの世に存在しないのだ。

・私はこの考えにまったく共感が出来ない。
私は生まれてこのかた「自分の人生に子供が欲しい」と思った事がない。妊娠出産について深く考えたのも「周りで子供を持つ人が増えて来たのに自分はそれをなぜ羨ましいと思わないのか」がきっかけであり、世間で「出産適齢期に子供を産まない事へのリスク」が声高々に言及されるようになって初めて「子供が欲しいのか」ということを考えるようになった。
その時私の中にあったのは「不安と焦り」だ。
「出産適齢期より後になって子供が欲しくなったらどうしよう」という不安、そして「ならば早く結婚しなくては」という焦り。

・「ママ~」では、妊娠出産育児は人生において大きな転換点となるため、適齢期という言葉に怯えずに慎重に考えるべきこととしてくれている。

・そんな私は10年ほど妊娠出産育児について考えてきた。高年齢出産の時期に入りつつある今も私は「出産しないことへの後悔」は殆ど無いように思う。

・しかし、積極的に子無しを希望する考えに共感してくれる層を私は日本で見つける事ができなかった。
こちらの本ではじめて私と同じような考えを持つ人と出合う事ができた。
本の著者であるチェ・ジウンさんも「自分の人生を自分のために使いたい」とおっしゃっていて非常に心強く思う。

・経済負担や雇用問題、キャリアの断絶、身体にかかる負担……そういった理由で出産を諦めている方々の悲しみや葛藤はあまりあるが……同時に現代では比較的想像しやすいのではないかと思う。

・「出産・育児に興味が無い(積極的に選ばない)」という女性がこの世にはいないように扱われるのが私は悲しかった。他の女性が当然のように願う「子供」を願わない私の人格にはなにか問題があるのでは?と考え、過去を振り返り、どこで間違ったのかと言う事を考えるのは暗く光の無い地中を掘り続けるようなもので、ずっとずっと心細く寂しかったのだ。

・「ママにはならないことにしました 韓国で生きる子なし女性たちの悩みと幸せ」では、「出産を選んだ女性」と「選ばなかった女性」を対立構造にしていない。
このことも私は嬉しく思う。
子供を持っている人、いない人、両者が社会を形成する一員なのだからお互いに上手くやっていきましょう。という流れで本作は結ばれていて子無しを積極的に選択した人たちの心の支えになるのでは無いだろうか。また本作では同性婚や事実婚について考える言及があり勉強になった。

・本作の中で「男性にも妊娠出産する機能がついており、女性が子無しを希望・男性が子ありを希望していた場合、妻は夫に出産を進めるか」(夫側はは妊娠・出産のリスクを負うか?)という問いが出てくるのだが、子無しを希望する女性は「進める」と答えた。身体的にも女性より丈夫な男性の方が安全に産めるのでは?と返す女性が居たことも印象深い。
男性(夫側)はどう応えるだろう。
例えば、性別による給与格差が無くなくなり、長期に仕事から離れてもキャリアに影響を及ばなさい社会になったとして、男性は出産を選ぶだろうか。
もしここで「積極的に妊娠する気にはなれない」ということであれば、なぜ女性に対してならば妊娠出産を頼めると思うのか、と言う事を今一度自分の胸に問うて欲しいと思う。


・あらためて「蜘蛛」と「ママにはならないことにしました 韓国で生きる子なし女性たちの悩みと幸せ」の感想を書きたいと思いつつ、今日はもう寝ます…。



生活

・やってこと
フィットボクシング30分
副業進めた
本読み終わった
生野菜食べた(まだ生野菜を食べたら元気になるキャンペーンをしている)

あっ…思ったより何もしていないな…。

今日はこのまま布団に入ろう…。




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