小説の話

 今回は久しぶりに小説の話をします。ネガティブな話と、ポジティブな話です。


「スポットライト」について

 今年の春(だったよね?)に張り切って連載をスタートさせた小説「スポットライト」。長らく更新しておりませんでしたが、誠に勝手ながらあの小説は現在公開している部分までで打ち切りということにさせてください。もちろん納得いかない方はいると思うので、理由をご説明します。

 あらすじをざっくり説明します。主人公の浩一の恋人で、トップ女優である香凜が、自身が初めて出演した映画で演じた役と同じ方法で自殺。遺書もなければ動機も皆目見当がつかない。そこで浩一は、自分が作家であることを利用することを思いつきます。自分の目から見た香凜がどういう人物だったかをノンフィクション小説として描くことで、最愛の人が死を選んだ原因を見つけようとするのです。
 この作品の連載は3話までアップしました。あらすじで紹介した「香凜が初めて出演した映画」がどんな作品だったか、というところまで描きました。ところが、その先が全く書けなくなってしまったのです。
 実は、ヒロインのキャラクターを作っていく上で協力してくれた友人がいたんです。「あなたを俺の小説のヒロインのモデルにしたい」と言ったら彼女はとても喜んでくれて、キャラクター設定を一緒に考えたりもしてくれました。「香凜」という名前のヒントをくれたのも彼女でした。
 しかし連載の3話をアップした数日後、彼女と一切連絡がつかなくなりました。2話までは毎回読んで感想をくれたのですが、3話をアップしたお知らせを送ったら既読がつかなくなりました。気になって確認したら、フォローまで外されていました。
 前述のようにヒロインの香凜は、その女性と一緒に作り上げたキャラクターです。おそらくどこかの展開が彼女の気に障ったのだろうとは思いますが、その展開でさえ彼女に一度は相談しています。それでも私の前から消えたということは、「香凜はもう使わないでほしい」という意思表示だろうと思いました。だから連載を休止したのです。

新作について

 ただ、連載打ち切りを発表するのは新作の構想が固まってからと思いました。エッセイよりかは格段に少ないですが、私の小説を楽しみにしてくれているファンもいるんです。打ち切りを発表するには理由を説明しなければならないし、事情が事情なので自分が心の整理をする時間もほしかった。連載を休止してから今回の発表まで時間がかかったのはそういう理由からです。

 そしてこの度、晴れて新作の構想がまとまりました! 私が考えた新ゲーム「アクティングアドベンチャー」(固定記事参照)を親友のNさんとやってみるため、とある設定の演技プランを考えていたら、冒頭からラストシーンまで一気に思いついたんです。あとは細かいディテールを詰めるだけ、というところまで来ています。

 今日まで「小説家ドラゴン」の復活を待ってくださっていた方のために少しだけ新作の情報を解禁します。
 新作は、ミステリーです。殺人事件が起こりますが、誰の目にも犯人は明らか。曲芸まがいの難しいトリックも一切ありません。では、どうやって作品を成立させるのか? それは物語のキーポイントなので内緒ですが、きっとみなさんを満足させられるはずです(自分でハードル上げてみる)。
 さらにもう少しだけ明かすと、冒頭のシーンに力を入れようと思っています。とても大事なシーンなので、私が信頼するNさんに協力を仰ぎつつ完成させようと考えています。

今後の予定

 私は明日から新作の執筆に取りかかります。数ヶ月で完成すると思います。今回も連載にしますが、今度は週に1本アップです。そのため、すべての原稿が完成してから順番にアップしていきます。
 ただしこの作品には、Nさんとプレイする「アクティングアドベンチャー」の展開が大きく関わっているので、彼女との予定が合えばもう少し早くアップできるし、なかなか合わなければ少しアップ時期が遅れるかもしれません。それはご了承下さい。Nさん、プレッシャーかけてごめんね?
 今日は最後に、新作のタイトルを発表してお別れです。
 小説家ドラゴンの新作「崩壊するマイセルフ」ご期待ください!

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