【ドラゴンのエッセイ】ドラゴン流勉強法① 文系編

 夏休みも序盤が終了し、8月に突入した。これを読んでいる学生さんたちは、宿題をどの程度終わらせたのだろう?
 今回の記事では2回に分けて、夏休み終了直後に待っている期末テストに備え、俺が学生時代に実際に行っていた勉強法を教科ごとに公開する。参考にして頂ければ幸いです。まずは文系科目から!


① 国語

 最初に断っておくが、俺は根っからの文系だ。理数系は気合いで乗り切っていた感すらある。なのでまずは得意教科から紹介しよう。
 国語の試験問題は、大きく分けると3種類になる。漢字の読み書き、文章の読解、そして作文だ。この3種類すべてにおいて、俺なりの対策方法というのがあった。この勉強法を続けていたら、85点以上は確実に取れていた(俺の場合は)。読者の皆さん全員に合った勉強法とも限らないが、順番に紹介していこう。

漢字の読み書き

試験問題の冒頭に置かれていることが多い、0点防止策とも言われるゾーンである。漢字の勉強法といえば、とにかく書き取りだ。地道な練習に勝るものはない。
 しかし、書き取りばかりではいつか絶対に嫌になる。勉強は嫌々やっても頭には入ってこない。ではどうしたらいいのか?
 答えは単純。「耳で聞いた言葉を漢字に変換する」だけだ。例えばドラマやアニメの台詞でもいいし、推しのアーティストが歌っている歌詞でもいい。とにかく、聞こえてきた言葉は漢字に直してみる。そうすることで、言葉の意味も理解しやすくなる。意味を理解できれば、どんな漢字がどんな場面で使われるのかも分かってくる。
 もちろん変換できない難しい漢字や意味の分からない言葉も出てくる。そういう時には躊躇なく、辞書で調べればいい。この時おすすめなのは電子辞書よりも紙の辞書。「時間がかかるから嫌だ」と思う人も多いだろう。しかし、苦労して調べたものほど忘れないものだ。「もう一回あんな苦労をするのは絶対に嫌だ!」と思うから。
 以上のことをずっと繰り返していると、結構難しい漢字も自然と読み書きできるようになっている。例えば俺は嵐が好きだが「嵐」は中学生で習う漢字だし(俺の時代はね)、松本潤くんの「潤」なんかは漢字検定2級だか準2級のレベルだ。嵐を好きだったおかげで、これらの漢字は小学生の頃から書けた。

文章の読解

 主に試験問題の中盤にあることが多い読解問題。これは、勉強法という勉強法はない。とにかく本をたくさん読むこと。それに尽きる。
「小説なんて嫌いだし、読むのが苦痛なんだよなぁ」と思ったあなた。俺は、小説を読めとは言っていない。本を読めと言ったのだ。つまり、漫画でもいいということだ。
 最近の漫画は侮れない。「ONE PIECE」や「HUNTER×HUNTER」のように、連載が長期間に及ぶものも少なくない。そしてそういう漫画にはほぼ必ず「伏線」というものがある。1巻で提示された情報が、20巻を過ぎて初めて意味を持つ、なんてことも多い。
「あの時こう言ってたよな?」の「あの時」とはどの時なのか? 読解問題でよくある設問だ。まして試験の問題文なんて、長くても数ページ程度。2、30巻もしくはそれ以上続く漫画を、しっかりと内容を理解しながら読んできた皆さんならば、これくらいの分量何でもないはずである。
 もちろん、ただ読むだけではいけない。「伏線」や「条件の開示」に注意を向けながら読むのがベターだ。「条件の開示」とは例えば「この技は体に負担がかかるため1日一回しか使用できない」というようなもの。ストーリーを追うだけなら「この技は1日一回しか使用できない」ということだけ理解していればいいだろう。しかし、きちんと理由が提示されているということに意識を向けられるかどうかが高得点獲得への分かれ道なのである。

 これは余談だが、漫画というのは頭を使った後のクールダウンに適しているらしい。映像作品だと「見聞き」という2種類の方法を使って情報を得る必要があるし、小説だとある程度の集中力が必要だからだ。疲れた時に漫画を読むなら、絵を見ているだけでも気分転換になりやすい。というわけで、漫画も捨てたもんじゃない。

作文

 作文の攻略法ほど難しいものはない。文章における「勘」は読書体験に基づくものだし、どういう文章を心地いいと感じるかも人によって違う。
 だが、試験という場において重視されるのはただ一点である。「問題にきちんと答えているかどうか」だ。文字数の制限を守るのは当然として、それ以外の点で「問題に答えられていない」生徒が多いのだと俺は思う。
 例えば「以下の小説の一部分を読んで、作品に対する意見を述べよ」という問題があったとしよう。この時、小説の感想を書いたのではバツをくらう。感想は意見ではないからだ。
 逆に「感想を述べよ」という問題に対して意見を書くのはいいと思う。作品を読んだ結果意見があるのなら、その意見もひとつの感想だからだ。
 こういう基本的なことを理解できていない人は意外と多い。これは国語の問題全般に言えることだが、国語とは出題者が求めている解答を出す教科である。だから普段の授業中から、先生の考え方や言葉の選び方などに注意する。それもひとつの戦略である。

 さて、肝心の作文の攻略法だが、今回は一番多い出題形式と思われる「あなたの考えを述べよ」系について記す。
 俺は規定文字数内に収まらなくて悩んだクチだ。そういう場合は取り上げる話題をひとつ減らせばいい。と言っても書き上がってから消しゴムをかけるのはそれだけでタイムロスなので、いつも既定文字数をオーバーしてしまう人は目安を決めるといい。できるだけ厳密に、「何文字目までに意見の表明を終わらせて、ひとつ目の理由は何行で書いて」というふうに。要は自分の考えが伝わればいいのだから、そのテーマで自分が一番伝えたいことだけ書けばいい。

 逆にいつも規定文字数を超えられない人は、日頃からニュースなどを見て社会問題に関心を持つことから始めよう。社会問題と言われてもピンとはこないだろうけれど、試験問題(受験じゃなくて)に出てくる作文の内容なんてものは最悪小学生レベルでもいいと思う。
 例えば温暖化についてというテーマであれば「私は暑いのが苦手なので、これ以上の温暖化は絶対に嫌だ。このような個人的な問題だけでなく、地球全体にも悪影響が及ぶと思う。極端な話、人間が死滅してしまうかもしれない。この問題を目にするまで特に関心はなかったが、まずは温暖化について調べ、小さくてもできることから行動していきたい。私を含め日本国民全員がそういう意識を持つことで、少しでも温暖化対策になると思う。
 太字の部分だけで178文字ある。全く知識のない状態でもここまでは書けるのだ。あとは具体的に思いつく対策でも書いておけば300文字は超えるだろう。求められているのはあくまで意見なので、難しく考える必要もない。

② 英語

 ここからは英語の勉強法。これは基本的には国語と同じだ。単語やセンテンスをひたすら読み書きすることが基本。それに疲れたら漢字の勉強法と同じで、「聴こえてきた英文を頭の中で文字にし、それを訳す」。これだけで十分だと思う。
 普段の生活で英語に触れる機会といえば、音楽くらいだろう。最近は英語詞が主体のKPOPが流行っているし、日本のアーティストも世界進出を見据えて英語詞をたくさん使うようになった。直近のジャニーズだとTravis Japanなどだ。

 音楽で英語を吸収しようとする勉強法は効率がいいと思う。高校の試験問題などだと、文章全体の雰囲気に合っていない訳し方をするとバツをくらう場合もある。歌詞に出てくる英文を訳すのは、全体の雰囲気に合わせるトレーニングにもなる。例えば日本語部分で「僕」と言っているのに、「I」を「俺」と訳したら矛盾が生じてしまう。この勉強法は、そういった矛盾を引き起こさないためのトレーニングでもあるわけだ。

 この方法にはもうひとつ利点がある。和訳の文章も見られることだ。特に全編英語の楽曲が日本の歌番組でパフォーマンスされる場合、高確率で英語の下に和訳が出ている。見比べることで、英語と日本語を対応させて覚えることができる。これで各単語の意味も、文章全体としての意味も掴みやすくなる。

まとめ

 今回は、文系科目に絞って俺なりの勉強法を紹介してきた。本当は5教科すべてを一本の記事にしたかったけれど、あまり長いと読んでいるのも辛くなると思うので今回はここまで。次回は数学、理科、社会を特集します。お盆前後までには上げるので、この記事とセットで読んでぜひとも期末テストでいい点を取ってください。
 それでは、ありがとうございました😊 ドラゴンでした🐉
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