【ドラゴンのエッセイ】恋愛願望

 今日の記事は後半に行くにつれて内容がディープになっていきます。あらかじめご了承ください。

 俺だって男だから、いつかは女性と付き合いたいという願望がある。まあ、今世では無理かもと半分諦めてはいるが、夢は捨てていない。
 しかし、自分の恋愛願望としっかり向き合ってみると、おそらく普通の恋愛観と俺のとは違う気がする。そこで今回は、久しぶりに俺の恋愛観を書いてみる。

 まず前提から「おいおい」と言われると思うが、女性と付き合うということがイマイチピンときていない。俺の中での「付き合う」のイメージは、定期的に連絡を取り合ったり、半月に1回くらいのペースでデートをしたりすること……なのだが、これでいいのだろうか?
 Nさんとの関係は男女のお付き合いではないと思っている。もちろん向こうの気持ち次第だが、彼女も友人同士だと思ってくれているからこそ関係が続いているのだろう。
 ではNさんとの関係と、本格的なお付き合いの差は何だろうと考えた。それについて俺が出した結論は「大差ない」だ。要は2人の気持ち次第で、関係性の名前なんてどうにでもなると思う。俺が恋人に求める具体的なことは「お互い愚痴を吐き出し合えること」、「一緒にいてお互いが楽しい時間を過ごせること」。あとは「彼女のほっぺをぷにぷにしたい」くらいだ(笑)。エッセイをずっと読んでくれている方は分かるだろうが、現在のNさんとの関係とほぼ同じである。
 もちろん、踏み越えてはいけない一線は明確に存在する。具体的な基準は人それぞれだろうが、友人同士でキスや性交渉は絶対にしない。当たり前だろうと思うかもしれないが、俺にとっては案外重要だったりする。

 これはいつか書こうと思っていたことだが、俺には性欲というものがないのかもしれない。テレビで女優さんを見ても「可愛い」とは思うがそれ以上の感情は湧いてこない。Nさんについても同様で、俺は彼女以上に可愛い女性を知らないが、例えば水着姿を見たいという感情は抱いたことがない。もし彼女がそういう姿で俺の前に現れたら「お願いだから肌を隠してくれ」と言う自信がある。俺がドキドキするのは、せいぜい半袖までだ。ノースリーブとなるともうどこを見ていいか分からなくなる。
 ドラマのベッドシーンについても同じことが言えて、女性側に焦点を合わせるとなんとなく恥ずかしくなってしまう。だから男性側に注目していたところ、推しの肉体の仕上がり具合にうるさくなってしまった(笑)。
 上記のようなよく言えばうぶ、悪く言えば若干気持ち悪いかもしれない価値観を持っているから、自分から女性に触れるなど俺の想像にはなかった。「Nさんのほっぺをぷにぷにしたいな」と思ってから実際に「ぷにぷにさせて」とお願いするまでに数年を要していることからしても、俺の性格は分かっていただけるだろう。俺にとってほっぺぷにぷには、キスと同じくらいの緊張感だ。

 こんな性格の俺を、彼氏として受け入れてくれる女性はいるだろうか? 自分でもあまりに奥手すぎると思う。しかし俺にとって、女性というのはそれほど神聖な存在だということだ。
 さらに言わせてもらうなら、こういう考え方で生きてきたからこそ性犯罪は吐き気がするほど憎い。たとえ被害者が赤の他人であろうとも、犯人を殺してやりたいと思うこともしばしばある。というわけで、最後に俺が一番伝えたいことを書く。

 俺には、キスや性交渉がどれくらい幸せな気持ちになれるものなのかはよく分からない。しかし確信していることがある。キスにしろ、性交渉にしろ、手を繋ぐだけのことにしたって、それらはお互いの信頼関係を確認するための行為だということだ。こう言い換えてもいい。好きでもない相手とキスをして楽しいか? 嫌がる相手の手を無理矢理繋いで満足か? 何度でも言うが、大事なのは信頼であって欲望ではない。
 いつか俺も、Nさん以外にも信頼し合えるような女性を見つけてお付き合いしてみたいと思う。そんな人がもし現れてくれたら、ファーストキスも出来るかもしれないな。

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