名曲545 「BELOVED」【GLAY】

ーーGLAYの中では最も好きなバラード曲ーー

【GLAY / BELOVED】

 GLAYといえば90年代を代表するアーティスト。ビジュアルも歌声も何もかもがかっこいい。歌唱力まで一流ときてはもうスター街道まっしぐらで、他の追随を許さない。この時代から、見た目も重視されるようになったと思うのだが、GLAYがハードルを上げてしまったからではないかと推測する。ラルクとかもいたし、まさに90年代は黄金期だった。

 まあ皆さまおなじみといえるのでここに書くまでもないのだが、時々は自分語りをやっちゃいたくなるんです。意外とあまり書いていないのは、名曲が少ないという意味ではなく、書くまでもないやというのがほとんどです。

「BELOVED」は90年代の全盛期のひとつの曲なのだが、「However」や「Winter,again」と比べるとやや知名度は劣る。何が違うのか。それはミリオンかどうかである。完成度としてはほとんど大差ないのだが、この曲は100万枚という区切りのよい数字を越えられなかったばっかりに少し損をしているように映る。むう、じゃあ書くしかない。

 というのも私はこの曲が大好きなのだ。1位でもいいくらいの位置である。

{やがて来る それぞれの交差点を迷いの中 立ち止まるけど それでも人はまた歩き出す 巡り合う恋心 どんな時も自分らしく生きてゆくのに あなたがそばにいてくれたら AH 夢から覚めた これからもあなたを愛してる}

 サビの長さが特徴的。盛り上がりの着地点を溜めに溜めての「愛してる」だ。その長さは終わりが見えない夢を表現しているだろうか。曲調がやや変わっているのも考察要素だ。

{いつの日も さりげない暮らしの中}

 ここ、野中さんはドキッとするポイント。私はもうすっかりBELOVED=野中のイメージがついてしまっている。

 歌詞はよくある恋愛物ながら、メロディーが凄まじく秀逸であり、その甘い雰囲気が歌詞をも味付けしている。途方のない旅路、久遠、愛。それらがうまく調和されているのだ。

 すでに相当評価されていそうではあるが、やや影が薄いと言われても頷けてしまうので、今回はもっと評価されてほしいと思い取り上げた。こういった曲はほかのアーティストにも多い。意外とねえ、ギリギリミリオンいってない曲のほうがよかったりするのよね。

       【今日の名歌詞】

やがて来る それぞれの交差点を迷いの中 立ち止まるけど それでも人はまた歩き出す


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