Tibble Transsibiriska Japan tour後に思うこと

ちょうどツアーから帰国の途についてからもうすぐ一か月。

計12公演の濃密な時間が、きっちり思い出として、足跡として自分の中に落としこまれるには、もう少し時間がかかりそうな今日この頃。
こんなに楽しい時間を共有できたのは、ツアーを実現させたいというオーガナイザーDrink 'em Allの熱意と、それに賛同してくださった多くの方々のおかげです。この熱にまだうなされてる感じ。

12か所を巡って、どの会場でもお客さんはみんな笑顔で暖かくて。
打ち上げも含めてだけど、こんなに人が人を好きになって
「もっと食え食え!飲め飲め!!」みたいになるもんなんだと。 笑

終演後にいただいた写真や動画を見ると、未だにグッとこみ上げるものがあります。

私が常に心に描いていた、音楽で人が自由になり、楽しみ、幸せになる。
全ての会場でそれを感じました。
こんな気持ちでツアーの始まりから終わりまで迎えられたことがとても幸せ。演者としては音楽を楽しむって簡単ではないことを知っているからこその幸せ。
ツアー中はお客さんひとりひとりとお話ができて、いただく一言一言に涙が出そうなほど嬉しかった。やっぱり日本人って真面目で情熱的で優しくて思いやりがあって。
日本で生まれ育ってよかった。そう思えるくらい、この12日間にたくさんの語りつくせない想いが凝縮してしまったのだから、それだけすごいことをみんなで作り上げたということなんだな、と感じてます。


日本での活動に限界を感じて、それこそ音楽で人を楽しませるどころか、
自分が楽しめなくなって、どうしたら音楽を好きでいられるかずっと悩んでいた2011年。
日々の生業はその隙間を埋めてくれるけど、
音楽がない生活には潤いがなく、でも続けるのは怖くて。
趣味で楽しく演奏を続けている友人たちを羨ましく思いつつも、自分は仕事として続けるんだとか、なんとか。ずっととがり続けてて。笑
全部をリセットさせて海外へ行こうと決めたとき、劣等感の方が強かった。
しっぽ巻いて逃げ出した人間っていうレッテルを自分で貼って、
これをようやく剥がせたきっかけが今回のツアーなのです。

10年の時を経て、私が思い描いていた理想の音楽の形が期せずして”日本”で達成できた。私とっては、ここに大きな意味があるのです☆
頼もしいオーガナイズとティブレの音楽性と個性だからこそ成し遂げられたのだと思う。もちろんその場に居てくれたお客さんも。
この成功に誰一人欠けてはいけなかったとおもいます!


2018年12月。私がスウェーデンで音楽活動を始めて2年くらい経った頃、
ヨハンから電話が来た。ティブレで一緒に活動しませんか、と。
それから彼とヨナスと会い、つたない語学力で自分の想いを伝える中で、
なんとなく同じ夢を見られそうな気がした。
彼らの熱意は本物。本当にバルカン音楽を愛する人たちだと思う。

そして私が恋しく思っていた、スカパンクをやってた頃の会場の一体感。
ステージ上で動きまくる爽快感。
モッシュ・ダイブで湧く非日常的な空間。
スウェーデンはそれは起こり得ないと当時の私は思っていて。
でもティブレなら再体験させてくれるのではないかと思ったのが加入のきっかけ。
そして、今回のツアーでそれを目の当たりにできてとても嬉しかったー!

この体験を作り上げてくれたすべてのみなさんにここから感謝しています!
また会いましょう♡


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