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(音楽話)62: The Beatles “While My Guitar Gently Weeps” (2016)

【おめでとう】

The Beatles “While My Guitar Gently Weeps” (2016)

2月25日はGeorge Harrisonの誕生日でした。

言うまでもなく、The Beatlesのメンバーだった人。Paul McCartneyに付きまとってバンドに入り、最年少故に特にJohn Lennonから舎弟のように可愛がられ、解散後もRingo Starrとは公私で密に支え合った仲。John、Paul、Ringoが天才だったのに対し、Georgeは秀才。努力し続け、彼らに触発され、才能が開花した人です。

Ringoが天才?と思った方。一発で彼だと判るドラミングはまさに奇跡です。例えるなら「まな板の上で大根を切った音で誰が切ってるか判る」と同じことです。努力云々だけで出来る所業ではありません

詳しいことは以前書いたことがあるし、ご存知の方も多いので省きます。2001年11月29日に、58歳という若さで彼は肺癌と脳腫瘍により亡くなりましたが、彼の遺した楽曲たちはどれも個性的で、味わい深く沁みるものが多い。

While My Guitar Gently Weeps”は、誰しも知っているであろうThe Beatles後期の名曲のひとつで、泣きのギター・ソロがEric Claptonであることでも有名です。一応オリジナルは以下。

The Beatles “While My Guitar Gently Weeps” (2018 mix)

が、今回はちょっとヴァージョンが異なります。
2006年のアルバム「LOVE」に収録。Georgeがアコギ1本で弾き語りしているデモ・ヴァージョン(正規版と歌詞や歌い回しが異なっているというマニアックな楽しみ方もできます笑)に、BeatlesのプロデューサーGeorge Martinがストリングスをオーヴァーダブしたもの。そして映像は「Cirque du Soleil/シルク・ドゥ・ソレイユ」によるものです。
溜息が出るくらいの美しさ。ストリングスによってこの曲の持つメロディが際立ちますが、アコギの素朴さ、彼の歌声の心地良さも輝いてます。ギターが泣かずとも、歌が泣いています。大傑作。

George、誕生日おめでとう。たくさんの歌と愛を、ありがとう。

皆様、良い週末を。

<ちなみに>
2020年9月、映画「The Beatles: Get Back」が公開予定でした。これは1969年の「Get Back」セッション(アルバム「Let It Be」の原型)の未発表映像や、69年1月30日のいわゆる「ルーフトップ・コンサート」(彼らのマネジメント会社の建物屋上で生演奏したライヴ)の映像などを再編集したもの。しかしコロナ禍で公開延期、現時点では2021年夏頃の公開予定
予告編を観ただけでもマニア的に驚きの映像だらけで私、この映画を観るまでは死ねません、いやマジで。

The Beatles: Get Back - A Sneak Peek from Peter Jackson

(Peter Jacksonは本映画の監督。「ロード・オブ・ザ・リング」で有名)

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