中学教員と母

中学校現役音楽教員のmusicgardenです
ワークライフバランスは、多くの働く父母が直面するテーマだと思います。
育休から復帰して、はや7年。まだまだ悩んでいます。むしろ、悩みが多様化しています。

子どもを産む前と比べて

母になったことで教員としての働きはかなり変わりました。
以前は、定時で帰ることなんてまずありませんでした。朝7時、8時から夜の9時、10時まで当たり前のように働いていました。

しかし、母になってからはそうはいきません。
授業のない時間や授業後から定時までの1時間ほどの時間に集中して仕事を片付けます。
そして重い荷物(持ち帰りの仕事)を持って急いで学校を出る毎日です。

母になってプラスになったこと

大変な毎日ですが、母であるということが教員という仕事にプラスになることが多いように感じます。

まず、保護者の心配や不安などの気持ちがリアルに想像できるようになりました。
例えば学校の指導に否定的な意見を言う保護者に対しても、その裏側の気持ちを理解しようと以前よりも考えるようになったり、学校以外の生徒たちの生活にも想像が及ぶようになりました。

何より生徒に寛容になりました。この生きづらい世の中でよく頑張っているなぁと思います。
何か問題が起こっても、「こうしなさい、ああしなさい」「これはダメ、あれはダメ」ではなく、「どうしてそう思ったの?」「次はどうしたらいいかな?」と生徒自身で考え行動できるような声かけをするようにしています。

もっと働きやすく!

いくらやる気があっても、仕事と家庭を両立することは、時間的にも体力的にも厳しいと感じることがよくあります。
本当なら学校帰りの子どもを家で迎えたい、宿題もしっかり見てあげたい、習い事の送迎もしたいと思うのですが、なかなか思うようにはいきません。
時短や時差勤務の制度はあっても、人員不足や事務作業の多さ、何より8時半から3時半まで授業があるという学校現場となかなかマッチしないのです。

子育てが少し落ち着いて、常勤講師や非常勤講師を勤める方がよくいますが、そのような方々は母ならではの厳しさと温かさがあり、きめ細やかで尊敬できます。
私もそうなりたいし、そういう方々がもっと教職の現場で活躍できるようになると、教育の質も上がると思います。 

もっと安心して柔軟な働き方が出来るように、教育現場も変わっていって欲しいと願います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?