音楽脳

独断と偏見による楽曲紹介をしています。知名度や人気ではなく、純粋に音楽の良さを広めます。 コメントもお気軽にどうぞ!

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最近の記事

LAMP IN TERREN『緑閃光』

LAMP IN TERRENは、”自分探し”とは対極だ。 初期のLAMP IN TERREN、もしくは『BABY STEP』などは、聴く人からすると一見”自分探し”の歌詞のように映るかもしれない。しかし事実は全く逆だ。 まず、LAMP IN TERRENの歌詞は抽象性が非常に高い。固有名詞が数個しか出てこないことはよくあり、それが何をイメージしているか「分かりづらい」「難しい」と感じる人も多いと思う。ただ、そもそもLAMP IN TERRENは現実的な、固定的な「意味」の

    • 横山克『夢の蕾』

      こんにちは。 今回は、横山克さん作曲の『夢の蕾』を紹介します。 この曲は、2016年公開の映画『ガラスの花と壊す世界』の主題歌でもあります。 楽曲解説最初、ピアノの前奏から始まります。 風に揺れていた 小さな花に ふっと君を 思ったよ それは懐かしい 記憶のしおり ずっと 知ってる匂い 映画の内容とも重なりますが、全体を通じて抽象的なものを抽象的なまま描く、情景を邪魔しない歌詞になっています。 サビの歌詞も、言葉をそっと置くような優しい表現になっています。 君を

      • BLUE ENCOUNT『はじまり』

        こんにちは。 今回は、BLUE ENCOUNTの『はじまり』を紹介します。この曲は、第94回全国高等学校サッカー選手権大会応援歌としても、タイアップされています。 ストレートな歌詞と情熱溢れる演奏が、個人的に大好きな楽曲です。私自身、つらいときやここで頑張りたいと思う時に聴く大切な曲です。 楽曲解説最初演奏が入る前に、田邊さんのボーカルで始まります。ここは、共に戦ってきた仲間との回想の部分になります。 確かに僕たちはあの場所に居た 笑い合えた夏も 愚痴をこぼした冬も

        • ヨルシカ『パレード』

          こんにちは。 今回は、ヨルシカさんの『パレード』を紹介します。この曲は、 2019年リリースの『だから僕は音楽を辞めた』の収録曲でもあります。 楽曲解説ヨルシカの歌詞は、一つの楽曲で完結するのではなく、複数の楽曲が重なってストーリーを形成していることが特徴です。そのため、一曲を聴いて終わりではなく、何曲も聴くことで、さらにヨルシカのストーリーを楽しむことができます。 最初の歌詞。 身体の奥 喉の真下 心があるとするなら君はそこなんだろうから ヨルシカの歌詞は、隠喩の

          SKY-HI『Marble』

          こんにちは。 今回は、SKY-HIさんの『Marble』を紹介します。 SKY-HIさんは、グループAAAのメンバーでもあります。『Marble』は、彼が 2017年にリリースしたアルバムの表題曲です。個人的には、彼の最高傑作だと思います。 楽曲解説最初、ピアノの前奏が終わると、英語の歌詞から始まります。 We got it, black, white, yellow, red and blue You know there ain't no need to figh

          SKY-HI『Marble』

          降谷建志『One Voice』

          こんにちは。 今回は、降谷建志さんの『One Voice』を紹介します。 彼はロックバンド、Dragon Ashのボーカルでもあります。この曲は、降谷さんがソロとして2015年にリリースした曲です。 楽曲解説最初、ギターやシンセサイザーなどの楽器から音が入ります。まもなく降谷さんのボーカルが入りますが、次が一番の歌詞です。 隙間なく積み足した 不確かな選択で今日を選んだ僕ら 曖昧な正解や 間違いを繰り返しやっと進めるんだ 個人的に、この曲が最初から抽象度の高い表現で

          降谷建志『One Voice』

          クアイフ『桜通り』

          こんにちは。 記念すべき初回は、名古屋市発の三人組バンド、クアイフの『桜通り』を紹介します。 この曲は、情景が手に取るように鮮明に思い浮かぶほど、直截的な表現が印象的な曲です。 楽曲解説最初はピアノ単音のメロディから静かに始まります。やがてボーカル森さんの声が入ります。 そして、一番の歌詞。 ここのビルの最上階の窓から キミは飛んだ 誰にも言わずに この空はどんな色をしてたのかい? それとも涙で何も見えなかったかい? あまりに直截的なこの歌詞を見るかぎり、最初は暗

          クアイフ『桜通り』