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横山克『夢の蕾』

こんにちは。

今回は、横山克さん作曲の『夢の蕾』を紹介します。

この曲は、2016年公開の映画『ガラスの花と壊す世界』の主題歌でもあります。


楽曲解説

最初、ピアノの前奏から始まります。

風に揺れていた 小さな花に
ふっと君を 思ったよ
それは懐かしい 記憶のしおり
ずっと 知ってる匂い


映画の内容とも重なりますが、全体を通じて抽象的なものを抽象的なまま描く、情景を邪魔しない歌詞になっています。

サビの歌詞も、言葉をそっと置くような優しい表現になっています。

君を今 今感じる
その心ごと そばにいるような淡いぬくもり
時間の過ぎ行くままに 壊れないように
胸にそっと 仕舞ったよ


映画を是非観ていただきたいと思いますが、映画、楽曲ともに無駄な表現が一切ありません。善悪やその他の「概念」で埋め尽くすことのない表現なのです。この作品の根底に通じるものは、概念や判断ではなく「描写」です。

そうだ今 今信じる
この世界中 溢れ出す思い たったひとつの
繋がった星座みたい 手をつないだら
夢のカタチ 触ったよ


概念や判断にとらわれない。だから、彼女らは「奇跡」に触れることができるのでしょう。

守りたい... そう思った
ただ心から


ただこの言葉だけで伝わる世界。本来、世界はこれほど”シンプル”なのです。

だから今 今感じる
この世界中 溢れ出す思い たった一度の
繋がった出会いみたい 手をつないだら
夢のカタチ 見つけたよ


人間が行き着いた、シンプルで優しい世界。この作品は、私たちの未来もこうなるのではないかと感じさせる世界観を提示しています。

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