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CHiLi GiRL 「藝大女子」のお2人にインタビュー! 「川嶋志乃舞」と「和久井沙良」にお話しを聞きました。  ニューシングル「壊れちゃう予感がするの feat. 和久井沙良」リリース!

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ニューシングル「壊れちゃう予感がするの feat. 和久井沙良」

「才能巻き込み型プロジェクト」 ―
「CHiLi GiRL」の夢は仲間と海外をまわること


—— ニュープロジェクト「CHiLi GiRL」としての3枚目のシングルとなりますが、楽曲のコンセプトなど制作面での変化や意識したことがあれば教えてください。

川嶋志乃舞(以下、「川嶋」) 
これまでの「川嶋志乃舞」名義での活動から、自分の本当に好きなもの、似合うもの、等身大のものをピュアにつくるということに、3枚目の今作でやっと辿り着けた気がします。

今回のコンセプトは「瑞々しさ」と「チューリップ」。
「CHiLi GiRL」にとって、私の好きなキツネとチューリップがトレードマークになりつつあります。花言葉のとおり、誠実で楽しい仲間と、愛や思いやりを込め合えて、制作過程そのものが瑞々しいチューリップのようだったな。

最近は、一人で制作が完結する音楽はたくさんあるし、一人ですべての演奏(世に発表する形に仕上げるまで)をこなせる人も増えましたが、自分の場合はそういったスタイルを選択肢の一つに留めながら、今はその真逆のスタンスをとっています。出来上がりから逆算して一人で作業を積み上げていくより、メンバーの専門性、豊富な知識や上質なスキルを導入したり、意見の交換から新しいアイディアが生まれてきたり、そこを楽しんでいます。

まさにお互いをリスペクトして頼り合う「才能巻き込み型プロジェクト」として、200%の音楽を作り続けたいのです。美しくて、ピリリとスパイス効いた愛と音楽の形。たくさんのリスナーに届けていきたいです。

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「CHiLi GiRL」(川嶋志乃舞)(右) & 「和久井沙良」(左)

—— 2020年12月2日に「渋谷WWW」で開催されたライブが今の「CHiLi GiRL」の方向性を示す一つのポイントになっていると感じられるのですが?

川嶋 
そうですね、実は、YouTubeで今でも時々見返すくらいに、私にとってもかけがえのない日でした。そこにいたサポートメンバー全員が本当の音楽をしていたのと、一瞬たりとも無機質な音がなかったの、そしてみんな楽しんでいたの。

コロナ禍で生まれてしまった「CHiLi GiRL」にとって、みんなで奏で合う喜びこそが、このプロジェクトにとっての真骨頂なんだと感じました。あの日、共演してくれた「TOMOO」ちゃん、「ONIGAWARA」のおふたり、「CHiLi GiRL」にも賛助してくれた「MIKISARA」、そして「CHiLi GiRL」は、それぞれ、違う演奏編成となりました。

そんな状況も目の当たりにして、私たちはやっぱりプレイヤーとして、現場主義で、自由に奏でることが性に合っているとも感じましたね。
 
—— 「CHiLi GiRL」のチームメンバーの紹介をお願いします。

川嶋 
ベース、アレンジからレコーディング、楽曲のミックスまで、私のやりたいことを叶えてくれる友重悠(ともしげ はるか)さん。歌心のあるドラムと周りを見て支えてくれるブレーンの油布郁(ゆふ かおる)さん。ブルース仕込みなのにジャンルを問わない、味と男前を兼ね備えたギターのカワコウさん。ムードメーカーで音色もキャラもキャッチーな野呂尚輝さん、キーボードはもちろん、今作ではマスタリングも担ってくれました。

才色兼備で男勝り、いつもステージで驚かせてくれるキーボード「和久井沙良」ちゃん。つよさとしなやかさを纏わせてくれる、衣装のシングウ夏海ちゃん。鮮やかで芯のあるアートワークで作品をラッピングしてくれる亀井桃ちゃん。

これが「CHiLi GiRL」のレギュラーサポートチームです。
 
—— ライブでの演奏が音源制作やレコーディングにどんな影響を与えましたか?

川嶋 
これまで編曲は、ひとりの編曲家によるDAWのみで完成させることが多かったのですが、秀でた個性をもつプレイヤーを迎えて、人間らしい音源を作るべきだとも改めることができました。

やっぱり、関わる人数が多ければ多いほど、共通の話題も増えるし、そこを通じて嬉しい気持ちを分かち合いたいじゃないですか!ライブが限られる昨今だからこそたどり着いた、わたしの答えなのかも。WWWやってよかったよ~泣

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「CHiLi GiRL」(川嶋志乃舞)

—— 「和久井沙良」との出会いから、今回のシングルでのfeat. 起用について、その経緯などについてお聞かせください。

川嶋 
「川嶋志乃舞」時代から、私のやりたいことを120%で形にしてきてくれた友重さん、油布さん、そして「CHiLi GiRL」初期メンバーのカワコウさん達とはまた違って、沙良は私の音楽に、彼女なりの色をつけてメイクアップしてくれることがよくあります。私は一人では心細いから、「いいね!もっとこんなこともできそう!」と、言葉と音をもってあらゆる展開へ連れ出してくれるのが嬉しくて。

沙良をチームに迎えたのは2020年10月がはじめてでしたが、東京藝大の後輩でもあります。学内での関わりは殆どなかったけど、後輩ながらリスペクトしていました。それに、歩んできた苦労や楽しさなんかも似ている気がして、気の許せる友人としてプライベートでも仲良しです。

仕事っぽくなくて、楽しく物作りする時間を彼女と過ごして、結果とってもとっても良い作品になったと思います! ふたりでラフスケッチしたデモを、友重さんのアレンジによって世に出せる完成形へ。それぞれの持ち味が光る制作過程は気持ちの良い軽やかな時間でした。

——  伝統芸能とPOPSの二刀流を目指す先輩「川嶋志乃舞」についてどう思いますか?

和久井沙良(以下、「和久井」) 
シンプルにとても尊敬しています。伝統芸能とPOPSの二刀流はもう完璧にできていると思います。どちらもしっかりやり通すのは難しいことだから。ポップスに関してリズムもバキバキにいいし、歌も素晴らしいし一緒に演奏していてとっても楽しいです。好きです。

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「和久井沙良」

—— 「和久井沙良」としてのご自身の音楽活動についてお聞かせください。

和久井 
2016年から「MIKISARA」というパーカッションとピアノのユニットを組んでいてCDのリリースも5枚ほどさせていただいています。

大学を卒業した2020年から「MIKISARA」のピアニストとしての活動に加えて、個人でアーティストのサポートやレコーディング、CM音楽でのピアノ演奏など色々なプロジェクトに参加させてもらっています。まだまだですが自分の憧れていた人が目の前で一緒に演奏している、みたいなことが最近多く、身が引き締まります。

最近だと、井上銘さんや石若駿さんの演奏をスタジオで聴く機会があってすごく熱くなりました。また今年、念願のブルーノート東京、コットンクラブへ出演することができて自分の中の理想が少し叶って嬉しかったです。両方の公演がリハなしのオールインプロといった公演で、イレギュラーだけど大好きな即興演奏でこのようなステージに立てることはとても光栄なことだな、と感じます。

今は、いろんな音楽を片っ端から演奏して、周りのミュージシャンから色々勉強させてもらう期間だと思って日々修行しています。その中でも自分らしさは見失わないように、張り切って演奏していますね。とても楽しいです。

—— 「和久井沙良」(ソロ)として作品をリリースするとしたらどういうサウンドを考えていますか?

和久井 
サウンドはピアノトリオはまず考えていて、そのための曲も3、4曲あります。曲調はR&B、ソウルっぽい曲から、ジャジーで綺麗な6/8の曲、ファンク調の変わった曲もあります。1度ベースの森光奏太さん、ドラムの上原俊亮さんという同世代トリオでライブをしたことがあってかなり手応えがあったので同じメンバーでレコーディングしたいな、と細々と考えています。

また、歌とピアノの曲作りたいな、と思っていたり、弦カルの入った曲も作りたいです。こう見えてビッグバンドの曲とかも書いたりしているので、いずれはそういった編成の曲も盤で残そうと思っています。

同世代に素晴らしいミュージシャンがたくさんいるので、巻き込んで何かできたら楽しそうだな…。色々とスケッチはしています。乞うご期待です。

—— 2022年4月に予定されている「CHiLi GiRL」アルバムについて少しだけお聞かせください。

川嶋 
もう既に思い廻らせていて、まだ内緒にしなければならないことばかりだけど、アルバムもやっぱり瑞々しく自然体、プレイヤーとしてのスパイスが効いた作品になりそう!
「才能巻き込み型プロジェクト」としても、新たに頼もしい仲間に声をかけて、楽しい作品になったらいいな、と企んでいます。
 
—— 最後に今後の「CHiLi GiRL」(川嶋志乃舞)の活動についてお聞かせください。

川嶋 
「CHiLi GiRL」と、三味線演奏家である「川嶋志乃舞」との両サイドの活動を引き続き続けていきますが、「川嶋志乃舞」として最近は、弟子の育成・開発、大学講義や劇伴、アーティストプロデュースなども行っています。いろんな人と出会うなかで、「CHiLi GiRL」らしさを研ぎ澄ませていけたらいいな。

私自身や「CHiLi GiRL」を一言で表すなら、人によってスパイシーさ、チャーミングさ、色っぽさ、ロマンティックさ、いろんな感性で感じてくれているはず。でも、揺るぎなくやりたいことに正直に、音楽を作っていくことをお約束します。

あと「CHiLi GiRL」の夢は、「みんなで海外をまわること!」。日本国内の大きなステージだけを目指すのではなくて、歌詞(言葉)の壁を超えた感動や出会いを、みんなで体いっぱい感じたいから、今は英語の勉強も頑張っています!

多様な「川嶋志乃舞」があるからこそ、「CHiLi GiRL」はピュアに等身大で居続けられたらと思っています。

(2021年 11月)

「川嶋志乃舞」 note:
 
https://note.com/shinobu_clg/

「和久井沙良」 note:
  
https://note.com/sarawakui/

【CHiLi GiRL「壊れちゃう予感がするの feat.和久井沙良」の試聴はこちら】

【CHiLi GiRL MV「mogitta feat.和久井沙良」の試聴はこちら】

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