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J.S.バッハ エピソード

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J.S.バッハのエピソード&イラスト
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#オルガニスト

バッハ エピソード7 バッハとベーム師匠

バッハ エピソード7 バッハとベーム師匠

ドイツのオルガン音楽を語る上で絶対に外せないのが、ゲオルク・ベーム(1661-1733)です。
ベームはリューネブルクの聖ヨハネ教会のオルガニストでした(1697-)。
一時期ハンブルクに勤めていた時、ラインケンに学んだ可能性もあります。

バッハとラインケンとのエピソードはこちらから

バッハがラインケンの作品を写した楽譜から、1700年15歳の時に写譜したことや、ゲオルク・ベームの監督下で筆写

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バッハ エピソード19 ハレ志願→楽師長就任

バッハ エピソード19 ハレ志願→楽師長就任

ハレの中心にある聖マリア教会(聖母教会)でオルガニストを務めていたフリードリヒ・ツァハウが他界したため、バッハはオルガニストの職に応募しました。

ワイマールのオルガンは小ぶりだったため、自らも改造計画に関わった三段鍵盤と65のストップを擁する大オルガンは魅力的だったのでしょう。しかし、契約の段階で、基本給が現在よりも低かったため、就任を辞退します。

これを知った公爵は優秀なオルガニストを失うの

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バッハ エピソード27 妻マリア・バルバラの死

バッハ エピソード27 妻マリア・バルバラの死

突然の不幸
1720年6月、バッハはレオポルト公のお供でカールスバートへ旅行に行き、1か月ほど家を空けました。7月に戻ってくると、旅行前にはとても元気だった妻マリア・バルバラが亡くなり、すでに10日前に埋葬も済んでいるという悲痛な出来事が待っていました。残された子供は4人。年長のカタリーナ・ドロテアは12歳、年少のゴットフリート・ベルンハルトは5歳でした。

バッハは幼い頃からたくさんの死を経験し

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