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音楽についての記事が中心。 特に日本語ラップが主になります。

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  • 日本語ラップ感想集

    日本語ラップについて書いた記事まとめ

最近の記事

HAIIRO DE ROSSI / The Time Has Come

2021年発売。 ビートメイカーにOlive Oil、Pigeondust、1Co.INR、beefy808。 客演に椿、DARTHREIDER、壱タカシ、ハシシ、massiroを迎えた作品。 前作「HAIIRO DE ROSSI」というセルフタイトルのアルバムも抜群の内容でしたが、今回も本人が語っている通り傑作です。 元からレコード化されることを前提とした曲数や曲のテイストが、早くLPで聴きたいと想像を膨らませてきます。 1曲目の始まりは、完全にJAZZのレコー

    • ※ネタバレあり 後編 ZORN 「無題」at 横浜アリーナ

      今公演では入場時にサイリウムが一人一人に配られていました。ヒップホップのライブでサイリウムを使うということに驚きつつもまだここまで出番はありません。 換気タイムが終わり、SEがスタート。 ZORNが娘さんに絵本を読んであげます。 このタイミングでサイリウムをつけて欲しいとお願いが入ります。 会場中が青い光に包まれた後、SEはさらに続きます。手に取ったのは恐竜図鑑でした。 ステゴザウルスを娘とZORNが復唱し、ページをめくり次はティラノサウルスの名前を復唱。 さらにペー

      • ※ネタバレあり 中編 ZORN 「無題」at 横浜アリーナ

        約10分ほどの換気タイムも、皆さんきちんと発声も飲食も控えておりとても安心感のある時間でした。会場全体でこの公演を成功させたいという思いの表れですね。 換気タイムが終わると、 アルバム"Love"収録の"In"と共にオーケストラの演奏がスタート。総勢24名という超豪華編成。 換気タイムによる中断を上手く利用して公演第二部のスタートとなりました。 "Love Yourself"の後半のラップは何度聴いても圧巻です。 続いて"かんおけ" こちらもオーケストラの上で圧倒的ラ

        • ※ネタバレあり 前編 ZORN 「無題」at 横浜アリーナ

          2021年9月12日、横浜アリーナにて開催されたZORNのワンマンライブ「無題」へ参戦してきました。 セットリストでプレイリストを組んでそれを聴きながらこの記事を書いています。 先日の某フェスのニュースの関係でヒップホップシーンへの逆風が吹いている中開催されたワンマンライブ。 横浜アリーナという大規模な会場のため、ライブの内容と並行して感染症対策にも大きな注目が集まっていたと思います。 先に述べておきますと、今公演は感染症対策は徹底されており非常に安心してライブを楽しむ

        HAIIRO DE ROSSI / The Time Has Come

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        • 日本語ラップ感想集
          8本

        記事

          鈴木真海子 / ms

          2021年発売 言わずと知れたchelmicoの鈴木真海子によるファーストアルバム。 何年か前に発売されたDeep greenというEPも大変素晴らしい内容でしたが、今作もなかなかの良作。大好きです。 ソロになるとchelmicoの時のハツラツ感のあるフロウとは違いどこか肩の力が抜けたような心地良いフロウをしてくれますね。 もちろんどちらのフロウが良いとかではなく、両方良いのですが、この肩の力が抜けたラップがアルバム全体の空気感をまとめるのにすごく作用しています。

          鈴木真海子 / ms

          TORAUMA / Sternbergia

          2021年発売 沖縄のラッパーによるアルバム。 まずMVにもなっているSolが非常に素晴らしい曲です。 ネガティブなまでに内省的なリリックですが、ここまでとことん自分と向き合うことができ、またそれが聴いてる人の心を揺さぶることができるのがヒップホップの魅力です。 自己嫌悪も一種のドラッグだね 刺さるラインです。 この曲の好きなところは、ネガティブだけれどそれでも前を向いて生きていくというのが伝わってくるところ。 それは歌詞だったりフックの歌い方だったり。 とに

          TORAUMA / Sternbergia

          ZORN / 925

          2021年発売 9月に横浜アリーナでのライブを控えているので、どこかでまとまった作品を発表するかなと思ってはいましたが、今回も前作に引き続き突然の情報解禁でした。しかも、地元新小岩でいきなり手売りで発売するというゲリラ具合。 当然話題性だけではなく、作品としても非常に強度のある内容です。 いつもと変わらず日常に足が着いたリリックを中心に構成されています。リアルが似合うラッパーです。 また、今回は同業者に対して攻撃力高めなリリックが多いのが魅力的でした。 けれど1曲目

          Daichi Yamamoto / WHITECUBE

          2021年発売。 Daichi Yamamotoの2ndアルバム。 リリースされてからよく聴いているアルバムです。 コロナ禍で彼自身とそれ以外の環境とが半ば強制的に切り離されたことが多く影響している作品ではないでしょうか。 それもあってか内省的な曲が多く、私自身も内省的なヒップホップは大好きなのですが、特に私が今作の中で好きなのが「Chaos」という曲です。 Just be what you wanna be 周りのスピード早すぎ無理 このリリックにはとてもくらい

          Daichi Yamamoto / WHITECUBE

          自己紹介

          はじめまして。 音楽を聴くのが趣味で、特に日本語ラップの記事を以前ブログに書いていたのですが手違いで全て消えてしまったので、noteに移ってきました。 また色々と更新していきますのでよろしくお願い致します。

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