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SIELE 受験で考慮するべきこと

 専門である音楽教育とは離れてしまうけれど、役立つ情報であると思われるので、どなたかの役に立つよう、ついでにここに書いてしまう。

 日本でスペイン語試験のSIELE を受験する場合、会場はセルバンテスのみ。年じゅう受験できるので、使い勝手は良いけれど、この試験には、高いという以外にも、決定的な欠点がある。

 それは、同じ部屋で同じ時間に集まる受験者が、全て同じ順序で試験を受ける訳ではなく(受験科目が選べるため)、また仮に同じ順序で受けるとしても、途中の休憩時間の取り方が異なると、時間がずれていく、ということだ。つまり、喋るまくる受験者の横で、リスニングの試験を受けたりするような事態にもなり得る、ということだ。

 これまで3回受験したことがあるが、静かに受験出来たのは一回だけ。一度はライティングの時、他の受験者がオーラルをやっていた。もう一度は、リーディングの時、他の受験者がオーラルをやっていた。素晴らしい集中力をお持ちの人なら平気かもしれないが、大声で話された場合、これはもうほとんど集中不可能で、一度小声で喋ってくれるよう頼んだことがある。試験官などは存在しないので、こういう状況になったら、受験者同士、直接頼んで何とかしてもらうしかない。最悪なのはリスニング中に被る場合だと思う。

 そういう訳で、よく分からない精神力が試される場合がある。これは運次第。

 そして、もう一つこの試験の特徴として、自分のペースでやる、というのが不可能であることが挙げられる。画面は自動的にどんどん切り替わり、オーラルの選択問題は15秒か20秒くらいしか選ぶ暇はない。リーディングもリスニングも後戻りは不可。前へ進め進め!の試験。瞬発力を試されているようで、おそらく、これが日本語でも満点は無理だろうなあ、と感じる。

 

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