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母です。子がドイツの音大に留学中  その2 入学まで(+α)


留学を決めたらフォアシュピール

受験を決めたらフォアシュピールを。
フォアシュピールとは、事前にレッスンをしていただくことです。
マスタークラス(※)などでレッスンを受けたことのある海外の先生の元へ行く方もいらっしゃると思いますが、そういうルートがなくても、お願いすれば多くの先生がフォアシュピールをやってくださるようです。そこで先生との相性を見るのはとても大切なことです。
できれば門下の他の学生のレベルや熱心さもわかればなお良いのでしょう。

そして自分が受験する時にプラッツ(席のようなもの)があるのかも確認を。
一人の教授が担当する学生数は決まっていて(10人くらいか?)、どなたかが卒業して空きがでないと新人は入学できません。
プラッツの有無や、あっても今年は難しい等、聞けばきちんと答えてくださるようです。

✐日本の大学と違って同じ音大に何度も挑戦できるわけではなさそうです。
今年は無理とハッキリおっしゃる場合もあり、そう言われれば受験をせずに済むのである意味ありがたい制度かも

🌼子芋は、その演奏(動画で!)が大好きな先生にチャレンジ。
何度も何度もメールを送り、最後は電話をしてやっとフォアシュピールにたどり着きました。
レッスンではお互いに好印象だったのでしょう。この教授の元で学びたいとなったようです。教授のほうも是非受けなさいとおっしゃってくださいました。

✐いきなり入試を受ける方もいるようですが、色々考えるとフォアシュピールをやっておいて損はない!!
連絡先はたいてい音大のHPにあると思います。

🌼子芋は教授の返信をもらうまでにかなり苦労したようです(私なら諦めそう)が、折り返し返事をくださる教授もおられるようです😅 
でもよく考えたら、見ず知らずの日本の学生からいきなり会いたいとメールをもらってもねぇ…。どんな内容のメールを送ったのかは知りませんが、より具体的なほうがいいのかもしれません。

🌼子芋が卒業した日本の大学は入試の成績の良いほうから定員までが合格。
合格=入学できる、です。合格後にレッスン担当教員の希望を出す仕組みでした。大半の学生は前からついていますが。
ドイツの音大は入試というよりも資格試験のようで、一定の点数が取れれば合格です。でも、合格≠入学 なのです。
先にも書いたように、つきたい教授のプラッツが空いていなければ入学できません。先につきたい先生を決めて試験に臨み、その先生のプラッツがいっぱいになったら入れない。しかしながら、希望の教授がダメでも他の教授が採ってくれる場合もあるようです。なるべく高い点数を取るに越したことはありません。

※マスタークラス 
ここでは、教授や演奏家クラスの、いつも教えていただいている先生以外の先生のレッスン、くらいな意味で使っています。
音大が先生を招聘することもありますし、音楽祭などと平行して個人レッスンが行われるものもあります。個人の方が海外の先生を日本にお招きする場合も。
また、海外のものに参加しに行く方も。


入学が決まったら

医療保険加入

子芋の大学はドイツの医療保険に加入しなければ入学手続きが出来ないシステムでした。因みに海外へのお金の振り込みなどはwiseを使っていたよう。
医療保険に加入していれば(義務)窓口での支払いはありません。つまり無料です。
医療はかかりつけ医制度で、いつものかかりつけ医はわりとラクに受診できるそうですが、専門医に見てもらうのは相当時間がかかるようです。
耳鼻科とか皮膚科とか、そういう科で2~3ヶ月先の予約とか。緊急のときはその限りではないと思いますが…。

滞在許可証(学生ビザ)

ビザというと日本で申請するイメージでしたが、渡独後、住民登録をした後に滞在許可証を取るという順番のようです。
外国人が多く住んでいる街では申請者が多いのか滞在許可を取るのはなかなか大変。
子芋は当初大学のある都市から少し離れた人口の少なそうな町に住んでいたので、管轄の外国人局が空いていたのかストレスなく手続きが出来たそうです。
その後大学のある都市に引っ越したので、そこでの手続きは、予約(申請の予約)メールの返事がなかなか来ない、やっとメールが来ても指定された日ははるか彼方、しかも自分で日時を選べない、その日予定が入って行けなくなったらさらに延びる等、かなり大変なものだったそう。

閉鎖口座

滞在許可申請にあたり934€×滞在月数(2023年9月時点)の預金があることを証明しなければなりません。そしてこれは閉鎖口座に入れておけ! ということのようです。
閉鎖口座って何?と思ったら、月々決まったお金(934€)しか使えない口座なんだそうです。ご利用は計画的にということですかね。
因みに、同等以上の奨学金の支給が決まっていれば、その証明が代わりになるようです。

🌼子芋は閉鎖口座を作って2~3ヶ月は使えなかったようなので当座の生活費は別に必要だったそう(後から聞いてビックリ)。そして、子芋が留学を始めた時は861€×滞在月数でした。それだけ物価が上がり必要とされる生活費が上がったということですね。円も安くなっているので痛い。

住居

土地勘のないところを日本に居ながら探すのはかなり大変です。
入試で行った際に地域を見ておくと良いのかもしれません。
地域によってはなかなか空き物件を見つけられないこともあるようです。
知人の伝手を辿ってまずは間借りという場合も。

一人暮らしをする方もいますが、WGといって住居をシェアすることも多いようです。シェアのほうが家賃は安くおさえられます。
共同生活はストレスもありそうですが、同じ屋根の下に同居人がいると防犯面などでちょっと安心かも?

🌼よくわからないうちに住居を決めて、後々不便に感じることは無いとは言えません。ドイツの音大に通う日本人はそこそこいるので、入学後はラインなどで繋がるようです。どなたかが卒業されて出るという情報はあるでしょうから、紹介いただいてその後に入ることも。
ただ、契約期間が切れる前の退去はめんどくさそうです。








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