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占いは、宇宙に問うことだったりする。

はてさて。外からは虫の鳴き声が聞こえる秋の夜長。自分としてはとても好きな季節なのでもっと長く続いて欲しいなと思う時期。短いのは分かっちゃいるんだけどね。そろそろ栗を固めた栗きんとんを買い溜めておかなくては。そんなこんなで今日もまたつらつらと書き留めておきたいことを。


自分が占いを仕事としてやり始める時に、占いというサービスを通して自分が何を提供しているのかを考えたことがある。その場での私の役割というか。ただ占いが出来るからやるのではなく、目的は何なのかをある程度ハッキリさせたかったのだ。その時考えたことを整理いてみようと思う。


「占い」の起源。

占いの起源はとても古い。技術や手法はさまざまあるけれど、基本的な構造はどの地域で生まれたものもおおよそ変わらない。国を動かすための情報として占星術をはじめとした数多の占いは生まれてきた。帝王切開というのがなぜ「帝王」と付くのかといえば、帝王が生まれる日というのが決まっていたからだ。当時の占い師(祈祷師あるいはシャーマン)が占い、それによって導き出された「日」に産まれた子供を帝王としたからだ。だから帝王になるべき子供はその日に産まれなければならなかった。だから「帝王切開」して誕生させる必要があったというわけ。そこまでいくとなかなか凄い話だけど、そうやって国を繁栄させてきたその知恵の結晶の一粒が占いにも含まれているのだ。長い歴史の中で見れば、こうして一般の人々が気軽に占いを出来るのはごく最近のことで、ほとんどは政治的な用途で使われてきた。歴史の話は今回はあまり詳しく触れないけど、気になる人は調べてください。まぁ言い換えるなら、そうして連綿と人々は問いかけてきたのだ。「どうしたら国は繁栄しますか」「どうしたら自分の一族は続きますか」「どうしたらもっと多くを得られますか」「どうしたら幸福にいられますか」……。

少し前に読んだ本に書いてあったのだけど、古代ギリシャにはアポロンの神託所というのがあって、そこには巫女がいて、一般の人も求めれば神託が降ろされていたそうだ。人々の悩みに対し、神託を降ろす…それは今の占いにとても近しいものだと思う。そして驚くべきというか納得というか、ギリシャ時代に神託所にて質問されていたことは、実は現代とほとんど変わらない。「この結婚をすべきですか?」「どうしたら出世しますか?」「子供はいつ出来ますか?」etc…人の悩みの変化のなさは、それだけ人が輪廻し進化していないことの現れでもあるのだと思う。その辺の話は輪廻と転生の話を参照されたし。




占いとは「問いかけ」である。

つまるところ、占いとは「問いかけ」なのだ。問いかけて、宇宙(神・ユニバース・ガイド・精霊・宇宙人etc…まぁいろいろなケースがある)からの提案を受け取る。その提案を分かりやすく受け取りやすくしたツールが占いなのだ。問いかけたら、必ず何かしらの返答がある。

この「問いかける」という行為には、自分自身に問いかけることも含む。まずはそっちが先にあって、自分が何を知りたいのか、あるいは何に迷っているのか、どうしたいのかを自分に対して問いかけることで明確にしていく。よく「結婚はいつ出来ますか?」という質問が来ることがあるけど、そもそも自分がどういう結婚がしたいのか、そもそも本当に結婚したいのか…そういうことを掘り下げて整理することなしに、「結婚時期」だけを予知して欲しいというのはそれこそ非科学的だ。あなたの方針が何ひとつ決まっていないのに時期だけが決まっているわけがない。

そして、そのように問いをある程度明確にしてから改めて宇宙に問いかける。そうするとカードなり数字なりなんらかのツールを使ってメッセージを受け取ることができる。このメッセージを翻訳するのが占い手なのだけど、占い手というのは純粋に翻訳する人なのだ。質問者と宇宙の間に立ち、質問者の知りたいことを整理することをサポートし、適切な問いかけを放ち、占いという文脈の中でツールからメッセージを読み解く。そして読み解いたメッセージを翻訳して質問者に伝える。ここの翻訳の部分には、出来るだけ自我は挟まらない方がよろしいのではないかと思う。もちろん、翻訳者それぞれで翻訳に多少のテイストの違いは生じるのだけど。だから、翻訳者がめちゃくちゃ超訳してくる場合もあるだろうし、翻訳のクセが強い場合もあるだろう。あるいは独自解釈を挟みすぎる場合とか。個人的には、独自の解釈は一切挟まない状態で原文を伝わりやすいように翻訳できるのがいい翻訳なのではないかと思う。


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このように考えた場合、自分が占い手として人と接する際に何をするべきなのかは明確だ。質問者の知りたいことが明確になっていないのであれば、それをサポートする「問いかけ」をするし、占う際も適切な「問いかけ」をして、メッセージを翻訳して伝える。もし自分がメッセージが分からなければわかるまで宇宙に「問いかける」。

そうやって、人に問い、自分に問い、宇宙に問う。それを繰り返していくことで質問者にとっての「真実」にたどり着いていく。そのような場を提供することが占いだと思っている‘。だから、私の占いで目指しているものは、質問者が自分にとっての真実を見つけ出すことだとも言えるのかもしれない。これは別に説教くさい話ではないんだけど。人の幸福というのは自分の真実を見出し、その道を歩くことで得られるものだ。これは、基本的に誰であっても変わらない。自分の真実の道というのは、自分に対して誠実に生きることで見つけることが出来る。それは、その人がどこにいて何をしていても、今この瞬間から出来ることなのだ。

それはもしかしたら気乗りしない誘いを断ることかもしれない。逆に抵抗感はあるけどすべきことをすることかも知れない。見て見ぬ振りをしてきた自分の本心を直視することかも知れない。誤魔化し続けてきた自分の嘘を引き剥がしていくことかも知れない。


そうやって今いる場所から「何かを変えたい」そういう想いを汲み取って、真実の光で道を照らすことが出来たら、私はとても嬉しいのだ。


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