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芸術の起源とは?美術史の話

大学生の時の話だ。私は教育学部の美術科だったので、西洋美術史の講義があったんだけど、その初回の時に教授がこんな話をしてくれた。

「そもそも美術の始まりとは、村のシャーマンが神と繋がり、神の情報を伝達する手段だった。山の神とか海の神とか、地域によって異なるが、ある地域では壁に絵を描いて伝えたので、それは壁画として残り、やがて絵画として。ある地域では音と動きで伝えた。これが舞踊になった。そしてだんだん人口も増えてきて、広場にみんなを集めて伝えるようになった。これがのちの演劇の原型となった。

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そうして時代が下るとそれぞれが独立して発展していくようになるんだけど、もともとの始まりは情報を伝えること」


確かそんな風に言ってたと思う。 この話だけが妙に記憶に残っていて、聞いていて自然と「あぁそうだよな」と納得したのを覚えている。


彼女に出会った時に、彼女が神楽をやっていて、神楽とは日本の芸術の原点だという話を聞いて、真っ先にこの講義を思い出した。まさか本当に「神と繋がり、情報を伝達すること」が出来るとは、その時はよく分かっていなかったけれど。



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